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南相馬市出身アイドルが体調不良。IPPNW独支部『甲状腺がん更に増加 フクシマ原子力災害による健康被害』。

2015-02-26 07:07:07 | 福島第一原発と放射能

 南相馬市出身で、山形県に避難している時に、2012年ホリプロのスカウトキャラバンに応募、見事にグランプリを勝ち得て、「あまちゃん」にも出演していた、アイドルの優希 美青さん。

「東北を応援したい」「石原さとみさんみたいになりたい」と話していた彼女。

「あまちゃん」での避難者としてのリアルな演技も話題となりました。最近も、NHKの朝ドラ「マッサン」のエマ役で知られています。

ホリプロのHPによれば、1月下旬から体調不良で、芸能活動を休止しているそうです。

丸4年が経過して厳しい状況がいろんな形で耳に届き始めていると僕は思います。

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IPPNW ドイツ支部が、福島県民健康調査の最新「甲状腺検査」について分析を出していますので、一読下さい。

原文(独語)へのリンクです: #mce_temp_url#

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甲状腺がん症例数がさらに増加 フクシマ原子力災害による健康被害 (和訳: グローガー理恵 )   2015年1月6日

 福島で甲状腺集団スクリーニングの最新データが公表された。 データは初めて、日本の子供たちにおける 甲状腺がんの新規症例数の増加を示している。 最初の一巡目のスクリーニング(先行検査 )の枠内で既に、 84人の子供たちに甲状腺がん診断が確定され、その中の一部には既に転移が見られた。 その結果として、 これらの子供たちにおいて甲状腺の部分的摘出手術が実施されなければならなかった。 さらに、24人の 子供たちに、「がんの疑いあり」との細胞診の結果が出ている。 これまでのところ、日本の当局は、これら全 ての症例は所謂「スクリーニング効果 (独語:Screeningeffekt )」に起因するものであるとしている。 「スク リーニング効果」とは、まだ臨床症状がなく、もっと後になった時点になってから初めて臨床症状が出たで あろうという症例が、集団スクリーニングで発 見されることの知見を説明する用語である。

 しかし今、最初のスクリーニング(先行検査)で既に把握されていた子供たちにおける再検査 (本格検査 )の 最初のデータがある。 これまで、60,505 人の子供たちに再検査が実施され、その内の 57.8%に結節もし くは嚢胞が見つかった。 最初のスクリーニング(先行検査 )において、これらの(結節もしくは嚢胞が見つか った)割合は、まだ 48.5%であった。 これを具体的な数値で表すと: 最初のスクリーニング (先行検査 )に おいては、まだ何の異常も見つからなかった 12,967 人の子供たちに、現在、再検査(本格検査 )で、嚢胞と 結節が確認されたということである。 しかも、その内の 127 人に見つかった嚢胞/結節のサイズが非常に 大きいため、さらなる解明が緊急に必要とされている。

また、最初のスクリーニング(先行検査)で小さな嚢胞もしくは結節が見つかった 206 人の子供たちの再検 査において、非常に急速な(嚢胞/結節の) 増大が確認されたため、さらなる診断検査が始まった。 目下の ところ、これらの子供たちの内 11 人に穿刺吸引細胞診がなされ、今、その中の 4 人にがん疾患の ‘強い 疑い’がある。 これら(4 人)のケースにおいて、がん疾患の診断が確定されるのであれば、もはや、この事を 「スクリーニング効果」で理由づけることはできなくなる。なぜ なら、これは、過去2年間の間に発生した新 規症例に関わる問題となってくるからである。

「確かに、原子力災害による長期的な健康影響を評価できるには、まだ時期が早過ぎますが、これらの最初 の検査結果は確かに憂慮すべきことです」と、IPPNW 副会長、アレックス・ローゼン (Alex Rosen) 医師は 説明する。

「これまでのところは、まだ再検査結果の部分的なデータのみが提供されているだけです。 チェルノブイリ からの経験に基づきますと、甲状腺がんの疾患数が、さらに長年に亘り増加していくことになるでしょう。」

UN (UNSCEAR)によって出されたデータに従えば、フクシマ原子力災害がもたらす健康影響として 1,000 件以上の甲状腺がん症例数が予測されている。 一方、UN は彼らの算定を疑わしい仮定に基づかせてい るため、実際に予期される症例数は、多分、その何倍も高い数値となる。

同時に、甲状腺がんは、放射能汚染が人々に及ぼす健康影響のほんの僅かな一部を提示しているに過ぎ ない: 過去の原子力事故の体験に基づけば、①白血病、②リンパ腫、③固形がん、④心臓血管系疾患、 ⑤ホルモン障害、⑥神経障害、⑦精神障害などの罹患率の上昇 が予測される。 さらに、精神的外傷や当 局に失望させられ、放置されたという感情が及ぼす心理社会的な影響を無視することはできないというこ とが、付け加えられる。

福島や日本におけるその他の放射能汚染地域の人々が緊急に必要としているのは:

① 包括的な医療支援/アドバイス

② それぞれの人々の必要に適合した透明な健康診断の提供

③ その提供された健康診断によって、疾病を早期発見し早期治療できるようにすること

④ 患者が自分たちの健康診断の結果にアクセスできるようにすること

現在、日本では、これら全ての事柄が存在していない。 IPPNW ドイツ支部は当局責任者に訴える: 「被災者になおこれ以上の健康被害が発生することを防ぐために、必要な措置を講ぜよ」と。

以上

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申し込みは100人を超えています。特に避難者の皆さんは、情報をきちんと知るべきと思います。知った気になって、確認しないのは良くないと僕は思います。 

 

 【3/15(日)午後、三田医師&木下黄太講演会IN名古屋】

 

 客席数がお子さんも含めて150席しか席がありません。

 

 福岡は、大人だけで参加者がおよそ200人でした。

 

 詳細&予約申込⇒http://kokucheese.com/event/index/258756/

 

開場13:30 講演14:00~16:00

 

イーブル名古屋(名古屋市女性会館) 中区大井町7番25号

 地下鉄 名城線「東別院」下車1番出口から東へ徒歩3分 

事務局よりお願いです。

「最近愛知に避難移住された方も数人申し込みがありました。お子さん連れの参加も多いです。遠慮されてる方もいるかもしれないので。ぜひお子さん連れも避難して間もない方も遠慮せずに参加して頂きたいです。あとすでに申し込みをされた方でメールアドレスの登録が抜けてしまってる方はぜひこくちーずの問い合わせ欄からお知らせ下さい、とお伝え頂けるととても助かります。」

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原子力に反対する 100 個の十分な理由 ~100 gute Gründe gegen Atomkraft~

ボーナス #103 原子炉内のフェルト

剥離した断熱材が原子炉の冷却配管を塞ぐ。 小さな亀裂が 1992 年 7 月 28 日、スウェーデンの原発バーゼベックで破局的な大災害 を引き起こしかけた。漏水が断熱材を剥離させ、細い繊維が原子炉に冷却水を循環させる 配管内の濾過網に引っかかり、配管を塞いだ。 この「濾過網の目詰り問題」は、他の原子炉でも緊急時に原子炉の冷却装置を麻痺させ ることが分かった。調査試験はさらに不安をあおる事実を示した――とりわけ細い繊維は 濾過網を通過して、原子炉の内部まで入り込み、そこで小さなフェルト状に形成され、小径 の冷却配管を塞ぐというのだ。 2008 年末に、原子炉安全委員会はこの問題を根本的に解決する長年の努力は失敗し たことを認めた。原発はそれでもなおすべて稼動している。

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現在申込者が90人、定員が110人ですので、残席は20席となります。

イラン・アフガニスタン情勢に詳しく、中東のエネルギー問題にも詳しいスペシャルゲストも来場する予定です。

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3/13(金)夜 大野元裕&木下黄太 リアル・セッション IN 自由が丘

『イスラム国人質事件と安倍政権対応、僕らが晒される脅威』 
詳細&予約申込⇒http://kokucheese.com/event/index/262128/

 

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  スピーカー: 大野元裕(参議院議員、中東調査会非常勤研究員)

                  木下黄太(ジャーナリスト、著述家、アクティビスト) 

  3/13(金)18:30受付開始19:30開演21:30終了予定(間に休憩有) 

 奥沢区民センター第一会議室(定員115席) 世田谷区奥沢3-47-8 

自由が丘駅南口徒歩9分、東急目黒線奥沢駅すぐ。 
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