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「帯広・十勝の農家は世帯年収が1000万円を超えています」避難⇒移住の大きなポイントは経済的活性度。

2014-10-21 01:53:45 | 福島第一原発と放射能

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まだ、帯広におります。

この一日、この農業地帯の実状を、いろんなところに連れて行っていただき、視察しました。

牛を育成している牧場で、食べている牧草などに、セシウム134は全く検出されず、チェルノブイリなど過去由来の可能性が高いセシウム137が軽微に検出されている位だったそうです。

とにかく陸上のものを極力安全に生産しようとする試みはいろんな形であるようです。生産力を高める為には、こうした安全への配慮も欠かせません。

さて、こうした生産力は、どういう背景があるのか。

これは、帯広、十勝エリアで全国屈指の規模で、大規模農業、畑作が展開していることです。

十勝の一戸当たりの平均耕地面積はおよそ38ヘクタール、全国平均の24倍、北海道平均の2倍です。

こういう大規模農業エリアでは何があるのか。

豊かな農家が多く居るということです。生産力が桁違いな為です。

実は、このあたりの農家で、世帯年収は1000万円を超えることがあたりまえだということです。

それは終日、このエリアを車で走っていて感じたのですが、農家でとにかく新しくて大きな家がとても多いこと。

そこに、外国車や高級車が必ず止まっていること。

レストランの前にあった、小さい直売スペースに、車を停めて野菜を売っている農家のおじさんが居ました。新鮮な野菜で、とてもよかったのですが、本州なら軽トラで乗り付けている感覚だろうと思います。

しかし、その野菜売りのおじさんが乗りつけた自動車は、白いクラウンでした。

こんな光景を畑作が多い場所で見るのは、国内では、帯広、十勝エリアだけかもしれません。

実は、そういうことは人個人個人の意識にも影響を与えます。

経済的ゆとりが存在することで、いろんなことで人に鷹揚になる人が多いと聞きました。

この地域に進出したある会社の人は、地元の経済関係者も行政担当者も、まったくこの場所を始めての我々にとても好意的に接してくれて、このため、この関係性の良さに惹かれて、工場進出をしたと。他から来る人をここまで好意的に受け入れてくれる地方都市はそんなにないですよ、と。

こういう経済的余裕に裏づけされた鷹揚さがあることは、被曝回避した避難移住者にとっては、実は住みやすい環境であると思います。

しかも、経済活性度が高いということは、農業以外の仕事もいろんなことで、市街地で見つけやすくなることはまちがいありません。一地方都市というよりも、北海道農業の集積都市として、東日本でも屈指の活性化した街であることが、二年くらい前よりも顕著になっている帯広です。

汚染という観点では、完全にクリアとはいえないかもしれません。しかし、福島第一原発との距離感はあり、かなり軽微な汚染しか土壌には確認されていないことから考えるマイナス部分と、こうした現実生活における経済的活性度のプラス面を、バランスで考えるべき場として、帯広、十勝エリアはあると思います。

豊かなエリアということだけでも、被曝回避で移住する際に、大きなきっかけになることだけは間違いありません。

北海道の中でも、いや日本国内の地方でも、帯広、十勝エリアのそうした状況は、よい意味で他の日本にあまり存在しない状態だと、僕は思います。

ウクライナでも、ベラルーシでも、被曝回避で避難することが、経済的により活性化したいという要求も同時に満たすように、海外避難を望み、行動した人々もいますから。

経済的活性度は大切。そうした大切さを、帯広農家は僕に認識させてくれました。

ちなみに木下帯広講演も主催者は主にここで農家の仕事をしている皆さんです。よく物事を見る余裕があることで、ここまで視野が広がっています。こういう方達の努力はすごいと思いますし、そうした意識水準にある農家が、しかも一定数居ることが、帯広の底力と僕は思います。

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今週土曜日、大阪中心部での開催! 是非参加下さい。

 

【10/25(土) 木下黄太 大阪ミーティング】

 

申込⇒http://kokucheese.com/event/index/220194/

3月の大阪ウクライナ報告会から半年、放射能防御の現況を確認し、これから関西で出来ること、やるべき事を、話し合います。割といろんな話をお互いに話しましょうというのが、コンセプト。僕の講演とあわせてミーティングをおこないます。大阪で活動されている方達から、時間を取とって話をする機会を設けてほしいというお話があって、急遽設定されています。

13:00受付 13:30~15:30 その後、懇親会も別途予定(人数限定)。
淀川バイブルチャーチ(大阪市都島区毛馬町3-3-26)全禁煙  大阪駅より守口車庫行きバス15分、毛馬橋で下車歩3分

 

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