「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログです。

「放射能」「被曝」「原発」、日本のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
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原発と放射能被害により加速化する政治。民主党平智之代議士の離党。飯田哲也氏のガレキ問題へのスタンス。

2012-06-19 22:35:39 | 福島第一原発と放射能

 まず、飯田哲也氏が、ガレキの拡散に関しても反対のスタンスをとることが判明しました。彼にとって、再稼働反対や原発の廃止は言うまでもありませんが、ほかの候補との兼ね合いも判断すると、山口県知事選挙では、放射能被害を懸念する人々にとって、極めて明確な判断材料が揃ったと考えます。細かいことを考える人の気持ちは理解しますが、政治的には小異を捨てて、大きな目的にすすむ情勢と僕は思います。

 それよりも大きな動きは、京都一区の平智之代議士が、再稼働に反対して民主党を離党しました。実は、平議員とは、この原発と放射能被害の問題に関して、きちんとした意見交換を僕は行っていて、おそらく民主党内で今回の認識が最もきちんとなされている政治家であると判断していました。というか、おそらく全国会議員の中で、スバ抜けていると思います。

 実は、バンダジェフスキー博士の院内講演会に参加した議員のうち、僕や主催側との何らかの関係があって参加された議員を除くと、情報だけ見てこられた議員で、代理でなくご本人が出席されているのは平代議士だけでした(田中康夫議員も情報だけでおいでになっていて、旧知の僕が主催していたことにその場で気づいてびっくりしていましたが)。つまり、放射能による健康被害の問題、ガレキの広域拡散の問題、原発の問題などで、政治的な損得でなく、自分の政治的信念と、日本社会の現況を考えて、答えを出そうとしている議員が本当に少ないという現実が、シビアに存在しています。その中で、平代議士は、どうやら例外的な存在です。

 ご本人と昨日電話に簡単に状況確認を致しましたが「木下さん。徹底してやりますよ。」という一言があり、大変に頼もしく思いました。僕は、この事故まで、政治家としての彼の存在を、失礼ながら、認識したことがなかったのですが、有事の時に、必要な人材というのは、やはり何らかの形で、顕現してくるし、まじりあう事があるのは、歴史の必然なのだろうと強く思っています。これまでの流れで、有名な政治家の中で、スタンスが変わってくる人もいるでしょうし、彼のように新しく注目される政治家の存在もあるということです。

 平議員本人のスタンスは『文明の転換点』http://t-taira.net/blog/2012/06/post-606.htmlと題された彼本人のブログを読めばよく理解できると思います。世界的に権威のある科学雑誌『nature』に寄稿した福島第一原発を国有化せよという文章は、欧米世界の中に、当たり前のようにある疑問に(日本政府がこの事故の収束をおこなえていないのではないのかという疑問)、専門家でなく政治家が答えているという中身です。福島第一原発はおろか、全国の電力会社を国有化し、原発をすべて日本政府が判断する状況にしないと、事柄は収まりきらないというあたりまえの話です。

 平議員とのいろんな話の中で、彼を信頼するきっかけのいくつかのうちの一つは「トリウム原発が、この問題について、ある政治家が放射能の問題をまともに考えているのかどうかという指標ですよ」という一言でした。というのも、実は、トリウム原発の間違った夢物語に騙される政治家やマスコミ関係者は多いです。

 ある例。僕が信頼している女性記者も「安全度の高いトリウム原発を捨てるのはもったいないのではないか。日本の国力、中国などとの国際競争力を考えると。エネルギーは足りないし。」などと、どこかの政治関係者にあきらかに騙された情報をぼくに言ってきたことがあり、僕はびっくりして、「天然ガスのエネルギー供給の専門家ときちんと話せば、すぐに必要ないと理解する。ここに行け。」と、経済産業省関連の専門機関の専門家に会いに行かせたことがあります。行ったらすぐに「天然ガスで大丈夫なこともよくわかりました」と認識が変わりました。つまりこの時のポイントは、日本のエネルギーは原発抜きには難しいから、安全度の高いトリウムを続けようという勢力が存在していて、政治家や官僚の中にも同様のことを言う人間がおり、彼女は、それに、ごまかされかけた話です。原発は危ないと思っていても、方式が異なるトリウム原発なら何とかなるのではという幻想が強いのです。しかし、本当にエネルギー問題に詳しい専門家、特に経済産業省内部にも、天然ガスでなんとかなるという解答をよく認識している人間は存在していて、トリウム原発という話が、本当はまやかしに過ぎないという事も、理解している人は当然いるのです。しかし、安全そうな話で、耳障りがよく、「エネルギーは必要」という思いに、この女性記者のように騙されかける人は、他にも多いだろうとも思います。

 平代議士の一言は、まさにこのポイントを話していて、その政治家が本当に原発の問題にきちんと考えているかどうかは、トリウム原発への考えでわかるという事です。彼は京大の物理工学を出て、UCLAの大学院で材料工学をまなんだ経歴があり、日本の議員の中で、原子力の中身をきちんと理解できる情報背景もある人間が、放射能を排出する可能性に関して、原子炉というものを、どういう形式であれ、シビアに思考したうえで、結論を出しているという事です。

 彼も含めて、日本国内で原発と放射能の問題が、政治的な大きな争点として、さらに拡大していくことは、ほぼ間違いないと、僕は断言します。そうした中で、このような政治のスピードが早まる季節になってきたことは、放射能による健康被害の深刻化とシンクロしていく図式であることも間違いありません。加速化する時代の動きを、みなさんがどのようにつかんでいくのか、さらには、この加速化する動きそのものは、ガレキの反対運動、再稼働反対運動などで、僕のブログの読者の皆さんが、全国の最前線で戦っていることと、あきらかに同じ流れの中にあるという事を、わかっていただきたいと思います。みなさんが、やっていることが、日本を変えるきっかけに本当になり始めるであろう、いくつかの兆候がはっきりと分ってきていることだと僕は思います。

 こうした、ダイナミックな政治変動に、僕は積極的に関わると思いますし、これが、この狂った民主党野田政権や日本の官僚システム、おかしな自粛報道に縛られたメディア、これらが結合した巨大な氷壁を、溶かすための有効な手段と考えています。

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 申し訳ありません。様々な理由でバンダジェフスキー博士日本最終講演のDVDが遅れています。

もう少しかかりますが、価格2000円程度でどの程度の方がほしいのか、事前に確認をしたいと思います。

DVDをご希望の方は、下記アドレスに、お名前と希望枚数のみメールください。

これは、事前予約でなく、ほしい人がどの程度の人数なのかを、調べているだけですが、

こちらも予算がない中での作業ですので、メールを頂いてほしい枚数が全体でどのくらいかわかりたいです。

DVDの希望者の受付メールアドレスは dvdbandazhevsky@gmail.comになります。

メールのタイトルは「DVD希望( )枚」 ← ( )は数字を入れてください。

本文はあなたさまのフルネームのみお書きください。

正式に出した時点でお知らせメールも致しますので。よろしくご協力ください。

 

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【6/23(土) 木下黄太講演 IN 名張】

  

 「3.11以降、何が起こっているか〜マスメディアが流さない本当の話〜」

 

日時:6月23日(土)午後2:00〜4:00(開場1:30)
会場:「名張市武道交流館いきいき」多目的ホール大
(三重県名張市蔵持町里2928番地)

 

 

 

予約受付メール:gareki.nabari@gmail.com
料金:800円(開催前日までに予約した場合)、 1000円(当日)
託児あり。

 

 

 

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首都圏の健康被害の状況を話します。大掛かりな講演になります。

 

【6/30(土)木下黄太講演 in 品川 首都圏の今!!】

  

6月30日(土) 品川区荏原文化センター(大ホール)

 主催 「品川区の子どもたちを守る会」

 場所 品川区荏原文化センター

  

午前の部 開場10:00 開演10:30~12:00(木下講演)

午後の部 開場13:00 開演13:30~16:00
(午後の部「チェルノブイリハート」を上映+木下講演)

 

 

 

申し込み受付  5月23日 2012-05-23 18:20:00 から開始

 申し込み締切日 6月20日 2012-06-20 18:20:00で終了 

  

 

(最終入金6月21日まで)

 

 

 

お申し込みなど、詳しい詳細はこちら・・・木下黄太氏 講演会のお知らせ

 

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45 コメント

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愛知県に続き三重県も阻止を!! (みか)
2012-06-19 22:48:33
愛知県の流れが瓦礫焼却の中止に向かっています。
三重県も阻止を!
【拡散】三重県伊賀市まだがれき反対電話が6件、メール23件しか来てません!声が必要。お願いします!伊賀市環境政策課TEL:0595-20-9105FAX:0595-20-9107E-MAIL:kankyou@city.iga.lg.jp
愛媛県・中村知事が初めて言及「伊方原発再稼働は必要」 (Unknown)
2012-06-19 23:08:29
大飯原発の再稼働に続き、早速愛媛県知事がこんな発言

愛媛県・中村知事が初めて言及「伊方原発再稼働は必要」
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/06/19/kiji/K20120619003498020.html

愛媛県知事への提言
http://www.pref.ehime.jp/governor/governor_teigen.html
届いたメールは全部知事が読むそうです。

手紙ハガキ電話FAXは
〒790-8570愛媛県松山市一番町四丁目4-2
愛媛県 企画振興部 管理局 秘書課
記事とは関係ないけれど (Unknown)
2012-06-20 00:18:37
報道アテにならない中、台風直撃のフクイチ大丈夫か不安です。何かあっても隠され後手後手で対応不能とかね。何かあったらネットで騒がれるか管制あるか?どうなんだろ…
ありがとうございます。 (Unknown)
2012-06-20 00:43:55
木下さん、いつも、ありがとうございます。こういう話は安らぎますね。覚えておかないと。

北九州漁業協同組合さんへ、応援メールしました。九州の人でも、頑張っている人がいることは、とっても、とっても、嬉しいです。
北九州市民、頑張れ!できること、応援してます。
Unknown (Unknown)
2012-06-20 00:44:39
地震が来たら福一が・・・
と日頃から心配してましたが、そうですね
台風の恐怖も有りましたね。
これから台風も増えて来るシーズンですし。

何事も無い事を祈る事しか出来ません。
何か有っても情報は開示しないでしょうし・・・

ネットで自ら調べて判断するしか有りませんね。
何て国なんでしょう・・・
舞鶴市の瓦礫受入反対にお力をお貸しください! (京都府北部)
2012-06-20 00:59:40
京都府舞鶴市では、試験焼却の前段階である現況調査が開始されています。
市のHPでは、現況調査について住民説明会を行い合意を得たとしていますが、実際は1時間足らず、ほとんど府役人・市職員の専門用語だらけの説明、問題の本質を理解できている住民などほとんどいません。

島田市のセシウム紛失や森の防潮堤プロジェクトで資源利用されることなど質問するも、都合が悪いと「それはデタラメ、デマです、信じないでください!」などと強い口調で言われ、充分な質問時間も与えられません。
説明会後、それぞれの自治会長らが市へ住民意向を報告したことをもって、住民合意が得られたとしていますが、賛否の数や意見、要望内容などを市は一切把握しておらず、出来レースであることは明らかです。

また、説明会は、焼却炉や埋立地周辺のごく一部の住民に限られ、舞鶴市全体への説明はないまま、府の指導によって進められようとしています。
京都府山田知事の、人口の多くない舞鶴市を狙い撃ちし、騒がれないうちに既成事実をつくるやり方が許せません。
問題意識のある住民が、チラシを配ったり、勉強会を開いて事実を知らせる活動を始めていますが、時間と人が足りません。
どうか、どうか全国の皆様、お力をお貸しください。

舞鶴市役所生活環境課 0773-66-1005
(電話番の若手職員は意見を上にあげませんので、出来るだけ主任、課長宛にお願い致します。)
http://www.city.maizuru.kyoto.jp/modules/shiminp/index.php?content_id=303
ありがとうございます (Unknown)
2012-06-20 01:28:26
木下様、朗報をありがとうございます。
北九州市の瓦礫受け入れで、意気消沈していた
ところでした。
このような方たちが増えて、流れを変える
きっかけになるよう、応援して行きます。
政治家の総入れ替えを! (故郷)
2012-06-20 02:00:08
除染も無理だった
ガレキの広域処理も利権なのがばれバレなのに、いい加減にして欲しい!
被災地の復興の名のもとに
ガレキ処理でこんなにゼネコンにお金が行ってます!

がれき広域処理の合理的根拠なしU+2461
合同調査チーム緊急速報U+A0
http://eritokyo.jp/independent/aoyama-democ1535..html

このお金で、一人でも多くの人を避難させて欲しい!
消費税増税してる場合ではないですよね。
今日の新潟日報朝刊より (新潟県民)
2012-06-20 04:42:03
●三条市会委 がれき予算可決
 試験焼却へ一歩前進
 市、週内にも地元説明会

 三条市の震災がれき受け入れに伴う試験焼却の関連予算案が、19日の市議会6月定例会の市民福祉常任委員会で可決された。市は試験焼却について「市民の不安を払拭する最大の取り組み」と位置付けている。26日の本会議で可決されれば、がれきの輸送手段や検査態勢、受け入れ時期など、候補地の岩手県大槌町と具体的な調整が加速する。
 同市は新・清掃センターが本格稼動する7月以降、計3回の試験焼却を実施。1回当たり最大10トンの震災がれきの混合を予定し、焼却灰の放射性セシウム濃度など測定結果を公表する計画だ。
 19日の同委員会で市側は、試験焼却時の仮試算を開示。大槌町のがれき10トン(放射性セシウム濃度1キログラム当たり8ベクレル)を市内のごみ150トン(同5ベクレル未満)と混ぜた場合、灰に含まれるセシウム濃度は約48ベクレルとした。同市など5市が目標とする100ベクレル以下となる見通しだが、宗村里士市民部長は「あくまで試験焼却のデータを示した上で最終的な(受け入れ)判断をしたい」と理解を求めた。
 討論では反対の立場から「放射性物質への不安は広がっている。国や東電がきちんとした対策を明らかにしない中で、受け入れは勇み足」との発言があったが、「安全性を担保するためにも試験焼却は必要」との判断が大勢を占めた。
 委員会後、宗村市民部長は「(本会議で)議決が得られれば、試験焼却に向け速やかに岩手県や大槌町との調整に入りたい」と言及。週内にも、地元自治会を対象に再度、説明会を開き理解を求める考えを示した。
 試験焼却関連費は約3064万円①がれき搬出元の放射線検査②鉄道などによる運搬費③実際の試験焼却費④焼却灰などの放射性物質検査費-などが含まれる。

・・・「試験焼却へ一歩前進」ですか。流石は受け入れ推進のキャンペーンを行なってきた新潟日報だけあって、事実上の勝利宣言ですか?三条市はこうなると、焼却場及び最終処分場の地元住民だけが頼りという感じですね。しかし、市の方では、「もう市議会で決まった事なんだから、ごく少数のあんたらがわがままいうんじゃないの!」という論理で圧力かけてきそうですなぁ。

●震災がれき 三条・長岡・柏崎会委
 関連予算案を可決

(前略)長岡、柏崎の両市議会も19日、試験焼却の関連費用を含む一般会計補正予算案付託分を当該委員会で可決した。長岡市は約600万円、柏崎市は焼く780万円を計上している。
 また、三条市議会は市民団体から出されていた震災がれき処理に関する安全確保と情報公開を求める請願を賛成少数で不採択とした。
新発田市議会も19日、社会文教常任委員会を開き、被災地のがれきについて、安全確保と情報公開を求める陳情書を賛成少数で不採択とした。
 三条市への請願、新発田市への陳情書は県内の主婦や大学教授らで作る市民団体「放射能と環境を考える会」がそれぞれ両議会に提出。市民の合意が得られない場合は試験焼却と受け入れを中止とすることなどを求めていた。

・・・受け入れを表明している市の方でも、「安全対策は念には念を入れてやります。情報もきちんと公表します」と普段からPRしているのだから、「被災地のがれきについて、安全確保と情報公開を求める請願・陳情書」なんて別に採択しても何の問題もないと思うのですがね。やはり、「市民の合意が得られない場合は試験焼却と受け入れを中止とすることなどを求めていた」というのがまずいのでしょうね。もはや、瓦礫受け入れ→試験焼却→本格焼却は決定事項なのだから、中止に結びつきそうな要素は一切受け入れる気はないのでしょうね。しかし、大学教授が加わっている団体の意見を、恐らくその大学教授よりは無知なはずの市会議員が無視するというのもなんだか。
Unknown (議員)
2012-06-20 05:13:54
是非、このような議員さんが増えて欲しいですね。
木下さんも是非国会議員に立候補されてみては如何でしょうか。
やっぱり議員はそれだけの権限もあったり、力が発揮できるポストにいます。
どんなに民間人が騒いでも手も足も出ませんが、議員さんは民間人に比べ物にならないくらい、その最前線で法案のよしあしを決める場所にいます。

原発とは関係ないですが、下記の話はまさに誰にでも標的にして警察権力行使で許せない行為です。他にも危ない法案が決まっているようで暗澹たる気持ちになります。
http://d.hatena.ne.jp/seraphy/20120519

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