「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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【注意】えびの高原(硫黄山)7分間火山性微動を8月初観測、垣間見える気象庁の反省。蔵王山も火山性微動。

2014-10-09 04:06:23 | 地震・火山

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 木下黄太メールマガジン [第35号 2014/10/3] 

 【 慕っていた40代男性が心筋梗塞で突然死、身近な中学生が白血病発症⇒九州移住 】

 【 御嶽山噴火予知というネット妄想からわかる、リスクに踏み込まない日本的システム、あたりまえのリスクを認識しない日本人 】

 重要情報はメルマガでのみ配信、今からでも読みたいあなたは⇒⇒⇒http://www.hoshanobogyo.com/

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 昨日はたまたま僕と人間関係がある、イスラム学者が公安警察に家宅捜索を受けたことを、ご本人のインタビューでお伝えしました。こうしたイスラムの話は、このブログが中心テーマとして伝えている被曝や原発の話とは直接、関係はないように思えます。しかし、現況の国際社会の中で、実はイスラムというのは、最も大きな要因として考えていかなければならず、その中で、イスラム国の問題は、一番シビアになっています。

 また、テロの問題に関しては、僕はずっと考え続けて取材もしていた話です。このため、そうした内容をいち早く、皆さんにお伝えしましたし、既存のメディアが抱える枠組みの制約もあるため、僕が踏み込んでお伝えしたほうがよいと考えて、書き進めました。

 これからも、そうした違う内容で、僕に独自情報があったり、違う分析がある場合で、メルマガに掲載するよりも、更に多くの人に拡散するほうが望ましいという判断がされる場合に限って、このブログでも記事化する場合があることは、お断りしておきます。

 尚、この話は、金曜日の夜に配信するメールマガジンで、いろんなまわりのことも含めて、少し追加してお伝えしたいと思っていますので、関心のある方は、メルマガをご購読下さい。

 こうしたイスラムの問題は、実は石油と結びついていて、エネルギーを考える時に、重要な要素ではありますから。原発を拡大する言い訳の一つにもされていますし(論外ですが)。

 

 さて、赤い月食を見た後に、きょうは放射能のあることを書く予定でしたが、それよりも大切な話だと僕が感じるので書いておきます。

 原発事故と関係する話として、地震と火山に関しては、注意を払い続けないとなりません。これは、大切です。

 九州、霧島連山の新燃岳で火山活動が続いていることは皆さん、ご承知だと思います。そこと連なる山なのですが、新燃岳北側にある韓国岳(標高1700メートル)で、体に感じない火山性地震が続いています。去年の12月から続いてます。

 その韓国岳の更に北西側には、宮崎県の有名観光地である、えびの高原があります。紅葉が10月頃から真っ盛りとなり、10月中旬から11月にかけて、観光客、登山客が詰め掛ける場所です。宮崎・鹿児島の県境に位置しています。

 えびの高原は池めぐりがポイント。下は、不動池という火口湖で、有名なビューポイント(画像はえびの市HP引用)です。紅葉の時には人が多く訪れるところです。

 このルート図(えびの市HPより)を見ると、不動池というビューポイントを上から眺められるメリットもある、そこに登るルートもある山があります。

硫黄山(画像はえびの市HPより)。

1768年にできたと見られる、新しい火山。その名のとおり、硫黄を採掘していたのですが、道路整備が進んで、観光地化したポイントです。道路の脇にあります。先ほどの韓国岳の北側の麓にある位置関係です。


気象庁は、えびの高原、硫黄山に関して火山解説情報をきのう出しています。
観光地で、要注意と思いましたので、確認をして下さい。
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えびの高原(硫黄山)周辺で、8月20日に継続時間が約7分の火山性微動が発生しました。この周辺で火山性微動を観測したのは初めてです。
 えびの高原(硫黄山)周辺の火山活動については、これまでも霧島山(新燃岳)の火山情報に含めてお知らせしていましたが、今後はえびの高原(硫黄山)周辺の情報としてお知らせします。」 「防災上の警戒事項等
今後の火山活動の推移に注意してください。 
えびの高原(硫黄山)周辺では、噴気や火山ガスなどが噴出する可能性が ありますので注意してください。
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 先ほどのルート図を再度確認すれば分りますが、えびの高原(硫黄山)は観光道路に接していて、観光客が普通に出入りしている場所です。ここで、8/20に火山性微動がおきていることを、一ヶ月半が経過した10/8になって、よくわかる形で明らかにしているということです。
 霧島連山は、宮崎と鹿児島にまたがる火山群で、霧島山とも言われます。
 ここの新燃岳について、火山活動をずっと警戒している話なのですが、それがどこまでなのかは、よくわかっていませんでした。そして、霧島山の情報として、このえびの高原(硫黄山)も従来から霧島山(新燃岳)に含まれていると気象庁は話していますが、いささか苦しい言い方だとは思います。
 まずこの10/8の発表まで、8/20に初めて観測された火山性微動を、気象庁は、火山解説情報として、伝えていなかったことです。本来ならば、なぜその直後に、こういう形で発表していないのかは、おかしいと単純に思います。
 週報『平成26年 No.34 週間火山概況 (平成26年8月15日~8月21日)』ではこのように簡単に記しています。間違いはないですが、おそらくどこなのかよく分らない伝え方です。
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新燃岳に隣接する韓国岳周辺で、20日01時36分頃に継続時間が約7分の火山性微動を観測しました。この微動に伴いわずかな傾斜変動を観測しました。また、火山性地震が時々発生しました。
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 火山性微動は、火山性地震以上に、警戒を有する状態にあるというシグナルです。これを、えびの高原で起きていることとして明瞭に1ヶ月以上も伝えていなくて、今回、なぜ気象庁は、えびの高原(硫黄山)と明示する情報として伝えることとしたのか。
 これは、あきらかな反省であると僕は思います。
 言うまでもなく、御嶽山の反省です。最低限の警戒情報を出していても、御嶽山に入山規制を掛けなかった事によって、戦後最悪の犠牲者となった事態は、気象庁の失態である側面は否定はできません。おそらく担当者レベルでも強い後悔があると思います。そうした場合、従来は強く押し出していなかった情報の側面を、積極的に伝えてていくことは、あたりまえの話だと思います。えびの高原という観光地でおきているということを。

 今回は、御嶽山噴火の大惨事を繰り返したくない気象庁が、踏み込む決意と好意的に解するべきです。実際に、気象庁が現地の登山客や観光客などに注意をおこなうことも想定しているそうですから。
 これはこうしたことで、現地が規制を掛けられていくことに地元が反発する構図となりうる可能性が通常はあるからです。だって、紅葉観光シーズンですから、えびの高原は。しかも観光ポイントと極めて近いです。
 こうした地元意識とのズレをどこまで説得して埋めておけるのかが、実は気象庁や火山専門家達の大きなハードルとなっています。僕らは、こうしたことを踏まえておくことは、リスクコントロールという観点では大切な話です。
 なお、「全国の活火山 火山の状況に関する解説情報」 第12号(平成26年10月8日16時00分 気象庁地震火山部)も、きのう出ています。
 全国状況の中で、気になるのは宮城県と山形県境にある蔵王山です。蔵王山では、火山性微動が9/30の16時49分頃におよそ4分の火山性微動がありました。火山性微動はこれを含め2回発生。8月以降、地震活動が活発になっているようです。

こうした情報をすすんで継続してきちんと確認しないとならない時代になっていることは、認識していきましょう。
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いよいよ明後日、土曜日開催です。京都においで下さい。

京都・避難移住フェス2014  ひと・まち交流館 京都 

【10/11(土)午前の部 京都 「A2-B-C上映会&木下黄太ミニトーク」 】  

 9:30受付開始 10:00上映開始 11:10上映終了 11:10から11:40 ミニトーク

 一般(予約不要)参加費 1000円  中学生以下は無料。避難者のこくちーず予約申込は終了、予約のない方は一般扱いとなります(チラシ経由のメール予約申込は前日まで)。   

大人気NHKアニメ『はなかっぱ』原作者、絵本作家あきやまただしさん来場

【10/11(土)午後の部 京都「あきやまただしさん絵本ライブ&音楽コンサート」】 

13:00受付開始 13:30避難移住者の音楽演奏開始(フィドルとバイオリン)

14:30あきやまただしさん絵本ライブ(15:30終了予定)

 避難移住者 無料(先着順、予約不要)

 一般   寄付(先着順、予約不要、お1人1000円からでお願いします)

中学生以下は無料

 

 今回の避難者や移住者相手のフェスティバルは、いろんな意味で、移住者が気楽に交流できることを考えています。特に、午後にメインで登場する、あきやまただしさんは、有名なアニメ番組「はなかっぱ」の原作者。「アンパンマン」のやなせたかしさんが亡き後、日本の小さい子供達が、よく見ているアニメ番組の絵本原作者なら真っ先に、あきやまただしさんの名前が挙がる事は、間違いありません。

 

  彼は、避難したり移住したりする、母子が大変な環境にいることを心に痛めていて、そういう人たちを励ましたいと、僕の沖縄講演会にも来られていて、来場者にイラストを配っていたクリエーターです。放射能回避の避難者に対して、こんなことをしようとする著名な創作者は、現在ほとんどいません。

 

  今回は、震災後に移住された沖縄から、ひさしぶりに京都に来られて、多くの避難したお子さん達を励ましたいということです。いろんな思わぬパフォーマンスも披露することになると思います。こんな機会は、めったにありません。勿論避難者は全て無料です。中学生以下はどなたも無料。一般の方のみ、一定額以上の寄付入場をお願いしています。

 

  また、避難移住者のフィドルとバイオリン奏者が演奏します。フィドルは、海外で専門的トレーニングを受けている人はほとんどいません。伝承音楽のフィドルは、民俗的なものが、音色に影響します。有名なミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」(東宝ミュージカルで森繁久彌氏の代表作)の原題は、Fiddler on the Roof です。今回のフィドル奏者は、日本でも数少ないロンドンのスクールで学んだ女性で、避難移住者です。また、バイオリン奏者は、東北を中心に活動していて、原発事故後沖縄に移住、琉球フィルハーモニー管弦楽団を経て、京都に再移住されています。

 

 



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 急遽、開催決定! 【10/25(土) 木下黄太 大阪ミーティング】

申込⇒http://kokucheese.com/event/index/220194/(定員100名)

3月の大阪ウクライナ報告会から半年、放射能防御の現況を確認し、これから関西で出来ること、やるべき事を、話し合います。割といろんな話をお互いに話しましょうというのが、コンセプト。大阪で活動されている方達から、時間を取とって話をする機会を設けてほしいというお話があって、急遽設定されています。

・13:00受付開始 13:30~15:30 懇親会も別途予定。

・淀川バイブルチャーチ(大阪市都島区毛馬町3-3-26)全禁煙  大阪駅より守口車庫行きバス15分、毛馬橋で下車歩3分
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