「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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ミャンマー国営紙の大嘘を許すな

2007-10-14 16:52:26 | その他
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読売新聞などによれば
ミャンマー国営紙「ミラー・デイリー」は13日付記事で、
長井さんの非難記事を載せているそうです。
長井さんを殺害しておいて国営紙が非難記事を書くとは。
独裁政権の代弁者の立場なのでしょうが、
形だけは同じような媒体ですが
そういうおもねり記事を平気で出せる人間は、
人として情けないやつらだと思います。
軍政に近いコラムニストが書いた記事だそうですが、
内容は噴飯ものです。

非難したポイントは
ポイント①
「ジャーナリストのビザで入国すべきと観光ビザで取材を行ったことを非難」

ポイント②
 「兵士はデモ参加者とジャーナリストの区別がつかず、偶発的なものだった」

ポイント③
「長井さんのビデオがなくなった経緯を知るのは困難」と説明した。


ポイント①については
まず緊急におきている事態に対応して
取材する場合、ジャーナリストビザが即座に下りることなど
ありえません。
この状況を取材しなくてもいいのならのんびりビザを
待つこともありましょうが、
民衆に対しての独裁政権の殺戮の状況を取材するのなら
ジャーナリストビザなどという選択肢は現実にありえません。
もちろんその国の観光ビザで入国した外国人ジャーナリストを
その国の軍隊が殺害してもかまわないという国際慣習はありえません。
殺害しておいて言うに事欠いて何事かといいった感じです。

ポイント②
このコラムニストは偶発的におきたと説明する理由を明示しておらず
これだけで論外なのですが、
あれだけの近いポイントでの銃撃であれば
ジャーナリストかどうかはともかく、
目の前にいる外国人であったことは明白です。
外国人と認識できる状態なのに、
しかもデモ参加者を治安部隊が一方的に追い込んでいて
武力衝突ではなく、一方的に制圧しているだけで
治安部隊への危険が及んでいないのに
外国人も無差別に殺害することはまったくいいわけできません。
論外でしょう。

ポイント③
長井さんからビデオを治安部隊が奪う映像がある以上、
治安部隊が組織的に隠匿したにせよ、
個人的に隠匿したにせよ、特定はとっても容易です。
あまりにも見え透いた大嘘を見逃してはいけません。
ファシズムは大嘘もつき続ければ、本当に変えてしまいます。
その証拠にきょうの日本の新聞記事のほとんどは
客観的にこのコラムニストの中身を引用しています。
まったく日本のメディアの偽りの中立公正、客観報道が
悪い形で現れています。
同じジャーナリストとして引用まではともかく、
その中身の、その言い訳の稚拙さと拙劣さ、大嘘ぶりを紙面で指摘しないと
わからない人にはわかりません。
現実に起きていることは映像がすべて示しています。
くだらぬ客観報道にこだわって、
丸腰の日本人ジャーナリストをミャンマー軍が
一方的に射殺したという事実から離れてはいけません。

ミャンマー軍政がこんな稚拙な言い訳を続けるようなら
日本国内の親ミャンマー軍政勢力を追い込み
経済的援助などの締め上げも考慮に入れて
精神的に軍政を追い込んでいくしかなくなかもしれません。

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肩書きは具体的な所属先でも、
「会社員」などの一般的なことばでもかまいません。
もちろんネット環境になんらかの問題がある場合は
メールやファックス、郵便物などで署名を頂いても結構です。

なお、会には電話も一応ありますが、
電話番をお願いしているだけの状態ですので
何かご連絡のある方は(メディアなども)
できるかぎりメールでご連絡をお願いいたします。


「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」
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 〒1060032
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1 コメント

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ミャンマー記事 (匿名希望)
2007-10-16 19:53:53
ブログを拝見し、ミャンマーの国営紙の主張ポイントを読んで残念です。

ポイント2でデモ参加者かジャーナリストか見分けがつけられないと主張しながら、なぜポイント1でビザを問題にするのでしょうか。国家を挙げた隠蔽工作に怒りを感じます。

ぜひこの活動が実を結ばれますように。
またご遺族の慰めをお祈り申し上げます。
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