「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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地下水から3,200Bq検出状況でも、全員不起訴となる福島第一原発事故。大阪ガレキ焼却は先週土曜終了。

2013-09-09 20:46:33 | 福島第一原発と放射能

 井戸の地下水から、3200Bq/L、ストロンチウムなどβ線を出す放射性物質が検出されているような状況でも、福島第一原発事故の責任を誰も負わないことが、発表されました。検察審査会に不起訴不当の申し出は為されますが、結局日本の治安当局は、国民の健康よりも為政者の立場に近いスタンスとなり、同じ官僚仲間の擁護、事実上の国策企業の保護を優先することがはっきりしました。こうした判断を検察がおこなうことが確定してくると、そういう治安当局が、さらにそうした立場をこれから鮮明化することは、ほぼ間違いありません。つまり、こうした勢力に抗うことをしようとする人々や組織は、弾圧される状態に徐々になるであろうことは間違いありません。最初はソフトに、最終的には暴力的な弾圧になります。

 

 今は戦時下であることを忘れないで下さい、非国民の皆さん。

 

 大阪のガレキ焼却が、先週土曜日に終了していたことが分かりました。

 実は健康被害というのは焼却が終わってから明るみに出ることもあります。終わってから、本当に、健康状態に異常がないのかを確認する作業は必要です。

 考えすぎかもしれませんが、近接の数キロ圏内で、焼却の煙を吸い続ける可能性が高いエリアの方たちは、血液検査を今の時点でおこなうことをすすめます。通常の血液検査に、血液像の確認=白血球の分画を確認して、東京のお子さんで起きているような好中球減少傾向があるのかどうといった確認もした方がよいと僕は思います。

健康被害報告は⇒大阪おかんの会のブログ

 多くの不当な逮捕者を出して、必要のないガレキ受入れと焼却を大阪市でおこなった橋下市長に対しては、僕たちは許せないものがあります。「放射能防御プロジェクト近畿」では、ガレキ焼却に直接的にはおそらく最後となる要望書を作成しました。下記になります。


大阪市への要望書については、賛同団体を募集します。

 

こちらのメールアドレス⇒rdp_kinki@yahoo.co.jpに、 団体名、②所在都道府県名、③代表者名 を書いて送ってください。9月12日(木)必着です。

なお、賛同団体名は、環境局のHPには記載されず、職員他、関係者内で閲覧されます。

 

よろしくお願いします

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                                                 被災地のがれき受け入れ終了に際しての要望書

 

大阪市長 橋下徹殿
大阪市環境局施設管理課 課長              2013910

                                                                                                                                    放射能から子どもを守る会みのお

                                                                                                                                   大阪府下瓦礫焼却を心配する親の会

子どもを笑顔に!大阪市被爆0の会

放射能防御プロジェクト近畿

 【要望趣旨】

 大阪市では、市民4人の逮捕者を出しながら、医師や環境の専門家の反対まで押し切って進め、20132月から始まったがれきの受け入れが、今月(同年9月)でようやく終わります。当初、来年20143月まで36千トン受け入れ予定だったのが、2013717日には、6割減の15,500トンで前倒しして終息すると発表されました。終息の理由は、20136月の「再調査」によって、がれきが少なくなって広域処理の必要がなくなったため、ということです。

 けれども、受け入れ前年の2012525日には、すでに、現地のがれき処理が進み、総量も岩手県と宮城県の両県で2,045万トンから1,679万トンへと3割減の366万トン下方修正され、同年629日には、細野環境大臣より広域処理終息宣言が出され、同年1220日には、同じく岩手県のがれきを受け入れていた埼玉県では、1万1,300トンから10分の1以下の1,065トンで受け入れを終了し、その時点で、遠方である大阪に、翌20132月により36千トンも受け入れる妥当性はなかったはずです。それなのになぜ、実施しなくてはいけなかったのか、その不可解さは、橋下市長の政治的パフォーマンスや利権の関与を疑われるほどです。

 広域処理は、大々的な「絆」キャンペーンの下に、がれきを受け入れることは、被災地の復興に繋がると、環境省の旗振りで始められました。がれきの処理に復興予算として1兆円が組まれました。遠隔地で処理をすれば被災地周辺で処理するよりも、少なくとも輸送費の分、余計にかかります。輸送費だけで大阪は48億円の予算になりました。さらに被災とはなんの関係のない受け入れ自治体の焼却施設整備の補助金までついてくるので、これは復興資金の流用にほかなりません。広域処理は、被災地の復興に役立たないばかりか、税金を無駄使いし、被災地の復興の足を引っ張る、キャンペーンとは真逆の内容である、ということは、当初から市民やジャーナリストに指摘されていたことで、北九州市や大阪市では訴訟まで起こっています。

 大阪市会では、2012727日には国宛ての「放射性物質など有害物質を含んだ可燃性災害廃棄物処理に対する意見書」が超党派による賛成により可決され、同年1120日には「東日本大震災の廃棄物焼却等による環境保持に関する条例案」が自民党から提案され、付帯決議を持って可決されています。市民からの陳情書をごみ箱に捨てるという維新の市議の不祥事がありながらも、しかしながら、市民の声を反映したこうした議会の動きをないがしろにして、橋下市長と環境局は、勇み足でがれき受け入れを進めていきました。

 また、がれき中の放射性物質を99.9パーセント除去できるとふれこみのバグフィルターについても、放射性物質の測定と証拠保全を求める市民の声を無視し、舞洲工場の一般炉で焼却してしまいました。メンテナンスも含め、その処置が正しかったかどうか再検討が必要です。橋下市長と環境局は、市民の疑問について何一つ答えられず、橋下市長は、住民説明会で「反対の意見を聞いて変えることはない。」などと発言し、最初から焼却ありきの姿勢を見せました。放射性物質は、環境中で分解が困難なこと、放射性物質の体内取り込みによる重大な危険性や、汚染物を燃やすには大阪の風向きと地理的に不向きであることなど、市民からの指摘をひとつも検討せずに、実施に踏み切りました。ここに、橋下市長と環境局は、責任の所在があります。

   天皇陛下は、去年の1224日の誕生日の会見で、「被災地の復興には、放射能汚染の除去や、人体に有害な影響を与える石綿が含まれるがれきの撤去など、危険と向き合った作業が行われなければならず、作業に携わる人々の健康が心配です。」と述べられ、当時の平野達男復興相と、被災地のがれきに含まれる石綿(アスベスト)を話題にし、陛下は、石綿は放射能のように機械で測定できないことを挙げ、「(処理は)なかなか難しいんじゃないですか。」「年をとってから携わった人が後悔しないよう、気をつけないといけませんね。」と述べられました。このような天皇陛下のお言葉が端的に示しているように、市民は、がれきの処理が適切でない場合の健康被害を心配しているのです。被災地では、広域処理を行うために生じた細かい分別作業によって、放射性物質やアスベストなどの毒物の曝露を作業者に強いることになりました。汚染物質は拡散せないという環境の原則を破り、放射能で汚染された可燃物を大量に焼却し埋め立てをしたことにより、これからも長く、市民の不安が続きます。放射性セシウムは水溶性で、大阪湾に接した埋立地で長期に安全に管理することは困難です。なによりも、放射能はヒトとしての設計図である遺伝子を傷つけ、とりわけ増殖が盛んな子どもの細胞に影響するので、放射性物質を拡散させることは、命を冒涜することです。倫理的な面からも、行政が政策として行うべきことではありません。 

以上のように、妥当性のないがれき受け入れを強硬に行った橋下市長と環境局に対して、不信感は消えることはありません。

 【要望事項】

1.近畿の他府県では、危険性が不確定なものは回避するという、行政としての当たり前の判断をしましたが、大阪市はそれができませんでした。がれきの焼却や運搬、埋め立てによって、今後、舞洲工場や夢洲の周辺地域やその海域、焼却場の風下にあたる地域において、作業者や住民に健康被害の訴えが起こった場合、橋下市長と環境局は、責任を持って、調査や治療、補償について誠実に対応してください。

 2.がれきの受け入れは、当初の広域処理の目的を失ったまま、復興予算を無駄に使い、放射性物質などの汚染物を拡散させ、地元地域を汚染するという、全くの失策でした。市民の声に耳をかた向けようともせず、反対派を逮捕でひねりつぶし、強引に推し進めた橋下市長と環境局を許すことはできません。もう二度と、このようなこと愚かな政策を行わないでください。

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【10/4(金)木下黄太講演会 IN 旭川】

 


18時開場 18時30分開演・終了21時

 

場所:旭川市建設労働者福祉センター(愛称/サン・アザレア)3F 座席数・・・156席
    旭川市5条通り4丁目  
  ★施設の有料駐車場あり

 

前売り/1000円  当日/1200円
*旭川講演の前売りチケットは、珈屋Lamp(旭川市末広東1条1丁目7-6)で購入するか、
 住所・氏名・電話番号を明記の上、下記のメール宛にご予約いただくと、
 当日受付にて「前売り」扱いで清算いただけます。

 

予約メールアドレス⇒⇒⇒ ezonokurohune@yahoo.co.jp

 


 

【10/5(土)木下黄太&野呂美加 ジョイント講演会IN 札幌 】

 

場所:佐藤水産文化ホール   座席数:140席
   札幌市中央区北4条西3丁目 交洋ビル3階 
   *札幌駅南口、ロータリー正面(南口から2分)
  
時間:13時開場  13時30分開演・終了16時30分
   *14時30分頃より野呂さんが入り、一時間程度は野呂さんがいる状態です。

 

前売り/1500円  当日/1700円
*札幌講演会の前売りチケットは、住所・氏名・電話番号を明記の上、
 下記のメール宛にご予約いただくと、当日受付にて「前売り」扱いで
 清算いただけます。

 

予約メールアドレス⇒⇒⇒ junko@concierge-junko.com

 


★両会場とも、託児室はご用意しておりません。両会場とも主催は『蝦夷の黒船』

 


 

【10/6(日)木下黄太講演会 IN 函館】

 

『放射能健康被害の現状と対策』

 

14:00~16:00
会場:北海道教育大学函館校7号館第14講義室(函館市八幡町1-2)
資料代:500円 
※事前申込必要なし。主催「道南内部被曝を学ぶ会」 090-8265-4658

 

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