「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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いまだに10000ミリシーベルトが計測される現実。核分裂は続いているのか。

2011-08-02 10:59:43 | 福島第一原発と放射能

 福島第一原発の状況が、改善されていないのではないのかという思いは、ずっとありましたが、10000ミリシーベルトが計測限界までで検知された事は、何か振り出しに戻ったような感覚があります。排気ダクトの周辺にそれだけ高濃度なものがある現実は一体何なのか、先ほど小出先生とも話してみました。「最初は、ただ使用済み核燃料の欠片が落ちているとおもったのですが、排気ダクトの中側にあるとしたら、核燃料が壊れて細かくなり、こまかくなったような状態であるのかもしれません。いずれにしても、たまっているような感じでしょう」と。

 これだけの外部線量が計測される状態というのは、勿論、尋常な状態ではありませんし、使用済みの核燃料が吹き飛ばされてる状態がおきたのではないのかという、従来から考えられている想定かもしれません。こう考えると、使用済みの核燃料は、すでに一定程度、環境下に放出されていて、その燃料由来のものがかなり広範囲に飛び交っている事も否定できません。重くて近場に落ちているものもあれば、微粒子で飛び続けて、かなり遠距離にいきわたっているものもあります。

 さらに、別の専門家は「10000ミリシーベルトの値は尋常ではない。核分裂生成が今もおきていないと、この値はなかなか維持できていない。機械の計測限界ということを考えると、もっと高い可能性がある。なんらかの核分裂がおきていることをいまだに疑うべきだ」とも。

 そこで気になるのが、先週文部科学省が公開した、環境放射能水準調査結果(月間降下物)のデータです。これをみれば、半減期の短いテルルが六月になっても一定程度検出されている状態があります。データの備考欄が分散して掲示されているのは、おかしなことです。東京の三月と四月の備考欄を確認してください。六月にテルルが一定程度で続けているという事は、ある程度、核分裂反応が続いている事が考えられるということです。

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/07/29/1306949_072914.pdf

 データが意図的に分かりにくくなっていることは、非常に問題がありますし、このデータのとりまとめが極めて遅いことは、事実上の隠蔽の意図だと私は思います。省庁がそのデータを読み取りにくくするために、こういうことはよくある話です。もちろん、ほかの核種のデータもはやく公開すべきでしたし、他の核種のデータを持っている可能性が高いと僕はおもいます。ストロンチウムが検出されていないことになっているのは、本当に不思議です。不思議というか、他の重い金属核種の検出から考えておかしいと思います。特に危険だといわれているストロンチウムを測ろうとしない、もしくは測ったデータを公にしていない可能性があります。β線核種を測ろうとしていないのではないかという疑いが強まります。

 

ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に退避すべきだと僕は思います。優先順位は「避難する」ことです。僕はそれしか言う事ありません。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く退避することをすすめます。 

 

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加工食品の原材料がどこのもので、さらにいつごろのものなのかで、内部被曝する可能性の有無を確認できる可能性があります。http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b8c8f85c5ce80be6f2fafabcf0c8f66eこの記事のコメント欄で、それに特化した形でコメントをしてください。ネットからの二次情報でなく、ご自身が直接調べた情報をコメントしてください。この際、注意していただきたいのは、個別企業の批判的なコメントは一切書かずに、客観的に事実情報をまとめる形で作りたいです。下記のスタイルで書き込みを。

①企業名

②商品名

③製造場所(この記号はどこの工場までわかれば)

④主要な原材料

⑤原材料の産地

⑥賞味期限などから製造年月日がいつで、原材料の調達がいつか。

⑦放射能対応の有無、具体的な対応

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 講演依頼など、様々な問い合わせは、まずメールでお願いします。また、具体的なご相談も、コメント欄でなく、直接メールしてください。僕と話したい方は、直接メールが早いです。スカイプや電話でも対応しますから。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

 なお、連絡事項ですが、膝を骨折し出来る事は、限定していますので、ご了解下さい。なお、完治までは三ヶ月ですし、特にリハビリで八月中も身動きはかなりしづらいです。講演会、ミーティングなどは、交通手段について打ち合わせが、事前に必要になります。よろしくお願いします。

 最近はツイッターでも情報は流していますが、ブログとは性格の違うツールとして使っています。twitter.com/kinositakouta 必要な方はフォローしてください。