脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

WAIS-R検査

2007年05月04日 11時15分15秒 | 発達障害
一年程前、WAIS-R検査を受けた。
自分のアスペルガー障害を疑い、精神科の主治医に相談した処、
では、WAISをやってみようという話になった。

この検査は成人用の知能検査である。
言語性検査と動作性検査に分かれており、
言語性は、知識・数唱・単語・算数・理解・類似の六つの下位検査、
動作性は、絵画完成・絵画配列・積木模様・組合せ・符号の五つの下位検査から構成されている。

私の検査結果の成績は、数唱とそれに次いで知識と単語が高く、理解・類似の出来が悪い。組合せが突出して出来て、絵画完成・絵画配列の問題は意味が判らず、かなり出来が悪かった。

総合IQは平均を上回るが、言語性知能優位で動作性知能との開きが、26ポイント生じており、「乖離」という評価だった。心理士の報告書には、「知能の低下というよりは元々能力にバラつきがあるものと思われる」とコメントがあった。

私は、幼少時のエピソードをまとめたレポート、A4数枚を事前に主治医宛に提出していたのであるが、この検査結果からも、脳の器質性障害(発達障害)が認められるのではないかと、主治医に尋ねてみた。

主治医からは、幼少時に脳の「発達」の問題はあったのかもしれないが、今のあなたを診察室で診ていて、アスペルガー障害に該当する状態とは認定しかねる、またその方面の専門医ではないので、発達障害の確定診断は出せないという趣旨のことを言われた。

私は納得がいかない気持ちもあり、ベンダー・テストなど関連する心理検査を追加して欲しい、fMRIやPETによる脳画像診断をして欲しいなどと訴えてみたが、仮に脳機能に異常が出たとしても、アスペルガーの診断基準は確立されたものがないので、時間と手間、お金の無駄だよ、と諭された。

これが私の主治医の医学的、職業的スタンスであるならば、仕方がない。でも、いつか正式な検査を受けてみたいと思う。

メンタルヘルスブログ 精神科・心療内科
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