宮城県栄養士会 食のコラム

「食と健康」についての情報発信!!

新米をおいしく~おにぎりあれこれ~

2015年09月15日 | 日記
9月も中旬となり新米の季節になりました。
宮城県の代表的な米といえば「ひとめぼれ」「ササニシキ」などがありますね。「ひとめぼれ」は、コシヒカリを母に、初星を父に平成3年から栽培され、宮城県古川農業試験場で宮城の気候風土に合わせて育成された品種です。お米の粘り・つや・うまみ・香りのトータルバランスが良い品種です。「ササニシキ」はハツニシキを母に、ササシグレを父に昭和38年に育成された宮城を代表する品種です。炊き上がりの香り、粘り、色つやもよく、程よい硬さの食感には根強い人気があり、50年もの間、全国の皆様には親しまれている品種です。
お米にも鮮度があります。時間がたてばたつほど水分がなくなりみずみずしさも失われます。収穫される秋から翌年の3月までは、鮮度が良く気温も低いので味が損なわれません。3月を過ぎると鮮度は落ちてきてしまいます。
新米はお米の本来の味を楽しむ事ができます。そのため、具は入れず塩で握って海苔をまくだけの「塩むすび」をぜひお試し下さい。「秋鮭」のおにぎりや、「栗」「さつまいも」「きのこ」などの炊込みご飯のおにぎりも、旬を感じる事が出来、おすすめです。また、宮城の代表料理である「はらこめし」をイメージした「いくら」のおにぎりなども良いかもしれませんね。しかしながら『塩分が気になるな・・・』と思っている方には、「ふりかけ」や「味付のり」を利用すると減塩ができますよ。おいしいおにぎりで新米を味わってみて下さい。

秋の実り  根菜類がおすすめ!!

2015年09月01日 | 日記
秋から冬にかけて旬を迎える、さつまいも、じゃがいも、さといも、長いも、にんじん、ごぼう、れんこんなど、主に根を食用とする根菜類が美味しい季節です。根菜類は土の中の養分を吸収・貯蔵している根の部分を食べるため、この時期は栄養素が豊富です。体内でたんぱく質を、エネルギーに替える働きのビタミンB1を豊富に含みますので、寒い季節、身体を温めるのにも最適です。主な栄養素は次の通りです。
ジャガイモ:カリウム、ビタミンC、B1、食物繊維。 サツマイモ:食物繊維、ビタミンB1、C、E。 サトイモ:食物繊維、カリウム、ムチン(ぬめり成分)。 ニンジン:ベータカロチン、カリウム、鉄分。 レンコン:ビタミンC、食物繊維、ビタミンB1、B12、カリウム、ムチン。 ゴボウ:食物繊維、カリウム、マグネシウム、カルシウム 新物を使ってのおすすめ料理は、「芋類の煮物」「筑前煮」等、冷めても美味しく、再度温めることにより味がしみ込み、さらに美味しくなります。栄養素豊富な旬の根菜類で秋を満喫してみましょう。

「筑前煮」
・材料4人前
鶏もも肉1枚・人参1本・レンコン1節・干し椎茸4枚・ごぼう1本・コンニャク(小)1枚
・作り方
小口切にした野菜を、サラダ油大さじ1で炒め、椎茸の戻し汁と水を合わせ約2カップ半500ccの水で煮る。
醤油大さじ4・酒大さじ2・砂糖大さじ2・みりん大匙1の調味料を入れ、煮含める。