4月、いろいろなところで「新茶」の文字を目にします。
「新茶」とは、その年の最初に生育した新芽を摘み採ってつくったお茶のことです。鹿児島などの温暖な地域から摘み採りが始まり、桜前線と同様に徐々に北上していきます。
新茶の特徴は、何といっても若葉のさわやかで,すがすがしい香りにあります。また、新茶は「二番茶」「三番茶」に比べて苦渋いカテキンやカフェインが少なく、旨み、甘みの成分であるアミノ酸が多い傾向にあります。
茶樹は、冬の間に養分を蓄え、春の芽生えとともにその栄養分をたくさん含んだみずみずしい若葉を成長させます。それが新茶となるのです。立春(2月4日)から数えて88日目の日を「八十八夜」といい、昔から、この日に摘み採られたお茶を飲むと、一年間無病息災で元気に過ごせると言い伝えられています。
最近はペットボトルのお茶を飲むことも増えましたが,新茶の時期は急須でお茶をいれて,ほっと一息つくのもいいのではないでしょうか。