宮城県栄養士会 食のコラム

「食と健康」についての情報発信!!

新茶の美味しい季節です~緑茶パワー~

2014年04月15日 | インポート

 

4月、いろいろなところで「新茶」の文字を目にします。
「新茶」とは、その年の最初に生育した新芽を摘み採ってつくったお茶のことです。鹿児島などの温暖な地域から摘み採りが始まり、桜前線と同様に徐々に北上していきます。
 新茶の特徴は、何といっても若葉のさわやかで,すがすがしい香りにあります。また、新茶は「二番茶」「三番茶」に比べて苦渋いカテキンやカフェインが少なく、旨み、甘みの成分であるアミノ酸が多い傾向にあります。

 

茶樹は、冬の間に養分を蓄え、春の芽生えとともにその栄養分をたくさん含んだみずみずしい若葉を成長させます。それが新茶となるのです。立春(24日)から数えて88日目の日を「八十八夜」といい、昔から、この日に摘み採られたお茶を飲むと、一年間無病息災で元気に過ごせると言い伝えられています。

 

最近はペットボトルのお茶を飲むことも増えましたが,新茶の時期は急須でお茶をいれて,ほっと一息つくのもいいのではないでしょうか。Photo

 


『地産地消~宮城で摂れる春の食材~』

2014年04月01日 | 食・レシピ

 

 春の食材といえば『山菜』を思い浮かべます。<o:p></o:p>

 

 山野に自生しているものが多く、芽吹いているものをみつけると「春がきたなー」と感じます。山菜採りも楽しいですね。<o:p></o:p>

 

 動物(人間含む)は、冬の間、体温を逃さないようにできるだけ体を動かさず、体内に栄養を蓄えて冬を乗り切ります(いわゆる『冬眠』です)。即エネルギーとなるたんぱく質や脂質を含む肉食が多くなり、そのため冬の間は脂肪がつきやすく、体重も増えやすい傾向にあります。<o:p></o:p>

 

 気温が暖かくなる春先になると、新陳代謝が活発になり、肝臓の動きも活性化され、体内にため込んだ脂肪や老廃物を排出し、春の体へ変化していきます。<o:p></o:p>

 

 『春には苦みを盛れ』と昔から言われていますが、実はこの苦みこそ冬から春の体に変わるメカニズムをスムーズにする働きがあります。冬眠から目覚めた熊が一番はじめに口にするのがふきのとうだと言われています。<o:p></o:p>

 

 春の山菜には、抗酸化力の高いポリフェノール群が多く含まれています。苦みや香りの含んだ春の山菜を上手に取り入れ、冬の間に体内にたまった老廃物や脂肪を排出しましょう。上手に体内の熱を取り除くことは、春先の疲れやだるさを取り去り、やがて迎える暑い夏を元気に乗り切る体を作ってくれます。<o:p></o:p>

 

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★春の主な山菜<o:p></o:p>

 

 あしたば、うど、うるい、たらの芽、ふきのとう、ふき、こごみ、せり、たけのこ、ぜんまい、みず、わらび など<o:p></o:p>

 

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★山菜のあく<o:p></o:p>

 

 あく抜きで気をつけたいことは「ゆですぎないこと」「水にさらしすぎないこと」。<o:p></o:p>

 

 水溶性のビタミンCなどの水溶性の栄養成分や、苦みや香り成分を失わないようにしましょう。


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