むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

中国の反日キャンペーンは、日本が反省しなくなったからでなく、中国に知日派がいなくなったため

2009-04-21 01:32:46 | 中国
廖承志や郭沫若の時代を知らないと思われる、こんな妄言があったので、別に記事にして反論しておく。

>こんにちは。 (耶麻鹿)

>多くの日本人や日本の主要政治家が反省的な態度をそれなりに示しているという認識を持っていたので、80年代前半くらいまでは、多くの中国人も(むじなさんのいう他のアジア人たちのように)、中国共産党による「日本国民は我々と同じ被害者であるので友人になれる」というプロパガンダを受け入れていた。

君はきっと廖承志とか郭沫若とかしらないんだろうねw。

想像で物を語らないように。

そもそも、戦後初期の政治家が反省的だったと思い込むほうがどうかしている。岸信介みたいなのが首相にまでなったんだし、鳩山一郎だって首相在任中に植民地支配を肯定する発言をしているよ。昔の新聞を調べてごらん!
靖国参拝だって、誰も文句をつけなかった。周恩来は日本留学時代に、靖国神社を評価しているくらいだからね。(ちなみに、私自身は靖国参拝は反対。しかしあくまでも国内政治問題という認識なので、中国などに干渉されると反発する)

中国側が日本の政治家の「妄言」をあげつらい、「反省していない」というようになったのは、80年代になって、知日家がすべて死んでしまい、観念的な反日感情から日中関係を見るようになったため。

問題は中国側の世代交代にあるのね!
周恩来や廖承志や郭沫若のような知日家の人材がいなくなったことから、日本人の神経を逆なでするような無神経な反日キャンペーンをするようになっただけ。問題は中国側の日本理解が低下した点にある。

>しかし、80年代以降、南京事件否定論をはじめおかしな方向性をもった言説が急速に日本人・日本の主要政治家の間で人気を獲得していくのを目にして

南京事件否定論みたいな戦争肯定論は、60年代のほうがひどかったぞ。
鳩山一郎や岸信介の首相在任中のほうが政治家の間で蔓延していたの。
韓国との国交樹立の際に、韓国軍事政権側と日本の保守政治家が、軍歌をうたって親交を深め、日本側が朝鮮統治における建設について恩着せがましい発言を行ったことも有名な話。
さらに日中国交回復交渉では、日中双方に残っている戦前の満州国人脈がフルに活躍して、日本語で話し合って進めたの。
かように、70年代までは、日中、日韓、日台間の交渉は、日本語で日本優位で日本の右翼政治家が戦前賛美も含めて成し遂げたもの。

しかも、中国共産党の指導者も、そうした日本側保守政治家の心情を持ち上げるかのように、「日本が侵略したおかげで、われわれは政権を取れた。感謝している」とまで発言していたんだぞ!
それが70年代まで。

戦後教育世代が台頭した80年代の日本では、そうした復古主義思想を持つものは、保守政治家の間でもめっきり少なくなったの。
80年前後の首相だった大平、鈴木なんて典型的な贖罪史観の持ち主だったわけだしね。
ところが、日本でも戦後世代が育ったということは、中国や韓国でも同じで、要するに中国や韓国で、日本語を母語並にあやつれる人材がいなくなったということを意味するの。

その結果が、廖承志や郭沫若がいたら絶対にとめたであろう「日本の政治家の妄言の追及」という反日キャンペーン。おまけに江沢民になると、もっと無神経になって、訪日して天皇の面前で日本の侵略批判をぶちあげたりまでした。これは毛沢東や周恩来なら絶対にやらなかった。

これで反発したのが日本側。戦後教育を受けて戦前の行いを自省する世代が多数になってから、「何をいまさら」という雰囲気になった。
それもこれも、中国側に周恩来や廖承志や郭沫若のような知日家の人材がいなくなったことが大きい。

今の世代としては王毅がいくら日本語がうまいといったって、日本育ちでべらんめえ言葉を操れた廖承志や、旧制高校から医学校を出て滞日経験が10年を超えた郭沫若ほど、日本語と日本人の機微を知っている人はいまの中国にはいない。
それでいて、日本人は戦後教育で過去の行いを反省している人が大多数になっている。

だから、問題は中国側にあるのであって、決してあなたのいうように「80年代から反省しない人が増えたから」ではない。
60年代には戦前教育世代が多数を占め、戦争を正当化する人間が多かったが、80年代ともなると戦争は誤りだったとする戦後教育で育った人が多数になっていたのだから。

何よりもの問題は、A級戦犯すら首相になった60年代に多数占めていた「右翼政治家」を当時の中国が問題にしなかったのに対して、80年代になって急速に減った「右翼政治家の妄言」をむしろクローズアップして、騒ぐようになったことだ。

耶麻鹿さん。あなたは中国の情報操作に踊らされているだけだ。
80年代になってから、日本で反省しない人が増えたというあなたの主張は、完全に事実と逆だ。
真実は、岸信介みたいな人間が首相になれた60年代こそが、反省しない人が多かったのだ。

>(たとえば東南アジアの人たちは、日本でこの手の言説が流行ってるなんて基本的に知りませんよね?)、

ほらほら、またまた想像で勝手な決めつけをしている。
あなたは東南アジアを侮辱し蔑視しているだけ。
東南アジアでは、日本の情報はかなり正確に入っているんだよ。中国のほうが日本をより理解しているなんていう決め付けは、はっきりいって東南アジア人に失礼。

>あれ~!?話が違うじゃん!?となってきたとか。

それは日本人の言い分だろw。

60年代にA級戦犯が首相になって靖国も参拝して、戦争正当化の妄言も平気でやっていたときには問題にするどころか、迎合する発言を中国の指導者が行ってきたのに、戦争に対する反省がいきわたった80年代になって、妄言政治家の数もめっきり減った80年代以降になってから、「日本は反省していない」というキャンペーン。
しかも90年代には河野談話や村山談話まで出しているのに、反日キャンペーンはエスカレートする一方。

話が違う!といいたいのは日本人の側だよ。

>また、被害という意味では、他のアジア人と比較しても、中国人たちが受けた被害はほんと相当なものでしたから

はあ?
中国が一番被害が大きかったとは笑わせる。君は反省が足りないようだ。

沖縄と台湾と朝鮮といった植民地支配を受けた国や地域の被害が一番大きいというべきだろう。中国なんて、点と線しか日本は侵攻できていないんだし。

(もちろん他の地域の人々の受けた被害がたいしたことないという意味ではありません)、

たいしたことがないと軽視しているのは明らか。東南アジアについて蔑視する決めつけをしているし。お前は単に中国崇拝のアホ。

>多くの日本人が反省的態度を取っている(という前提で)からこの程度の反応ですんでいる、という可能性もあるかもしれません。

アホか。

岸信介が首相になっていたときには問題にせず、河野村山談話が出てから「反省が足りない」という中国の姿勢を、強盗の論理、あるいは奴隷根性というのですよ。

相手がA級戦犯なら何もいわず、低姿勢を示すと、さらに土下座を要求する中国の横暴な姿勢を多くの日本人が見破った結果が、今の日本における対中不信や反中感情の台頭につながっているのですよ。

マレー系の人たちが、日本人が誠意を見せて反省すれば、暖かく迎えてくれるのとは、まったく民族性が異なるってことです。だから、中国人には低姿勢にすべきではないのです

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