「中将姫物語」、昭和53年初版、当麻寺住職編集。
「中将姫絵伝」四幅(当麻寺奥院蔵)をもとに、「中将姫行状記」(享保十五年版)等を参考にして編集したものである。
物語にあわせて「中将姫絵伝」の絵をひとつひとつ掲載している。
表紙絵は「中将姫絵伝」の一部である。
わかやま絵本の会 紀州寺社縁起絵本 No.2「中将姫物語」(1991年発行)
中将姫の一生を絵本にしたもの、後半に「中将姫伝説の原像を追って」(松原右樹)で、得生寺と糸我雲雀山の伝承を紹介している。
その中に「橋本市恋野地方の手まり唄」が載っているので紹介しよう。
紀伊の川上大和の境 人も通わぬ深山の奥で
かくれ住いの中将姫さんは 母よ恋しと野に出てくれば
山の雲雀は天まで上り 何を知らすかチチクル雲雀
父の朝臣(あそん)は迎えにきたが 姫はかくごの当麻の寺で
髪をおとして比尼(びく)になる 比尼になる。
「当麻曼荼羅絵解き」、1987年初版発行 当麻寺住職川中光教編集。
当麻曼荼羅の詳細な内容を絵解きしたもの。
証空上人の「当麻曼荼羅註記」十巻を底本としてまとめたと記している。