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田無神社酉の市

2007年11月23日 | 散歩
 松戸から足を伸ばして、田無神社(西武新宿線「田無」駅から徒歩10分)の酉の市を見に行った。酉の市そのものに興味があったのではなく、この日に境内で「大見世物」が興行されるので、それがメインだった。
 興行時間が午後6時からの番だった。夕闇と共に寒くなってきたので、屋台で焼き鳥で一杯引っ掛けて神社に戻り、しばらく焚き火にあたり暖をとった。酉の市の招福の吉兆を満載した飾り熊手が売れると威勢のいい掛け声が聴こえてくる。

 「大見世物」は、かつて見世物小屋として全国の神社祭礼で行われていたのを一部復元したもの。この日は浅草雑芸団による、ろくろ首と子供だましの見世物があり、そのあと劇団みんわ座による”江戸写し絵”が演じられた。
この”江戸写し絵”はヨーロッパの映画に百年も先行した芸能で、幻灯機を使って和紙のスクリーンに映し出す方法だが、ガラスに描いた浮世絵をたくみにチェンジしながら、極彩色の映像がスクリーンに動き出す。スクリーン脇で弁士が解説する。なかなか見ごたえのあるもので、江戸時代にこのような映画まがいの芸能が存在していたことに驚くのである。
 田無神社は、本殿が入母屋造で4面いたるところにみごとな浮き彫り彫刻が施されていた。この日は年に一度の公開日で江戸末期の彫刻技術のすばらしさを堪能できた。

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