テニスとランとデジカメと

私の趣味3点+その他の紹介です。
(縮小画像はクリックで拡大表示)
「リンクメニュー」(分類別目次)機能付。

マイブーム 歌謡曲:珍島物語

2007年11月01日 | 歌謡曲
          ここをクリックすると、天童よしみの「珍島物語」が聴けます(YouTube)

 最近の私の好きな歌謡曲が「珍島物語」だ。
珍島(チンド)は韓国の西南端に位置する島で、この島と対岸の茅島里(モドリ)の間、旧暦の3月初めの頃に約2.8キロメートルが幅40数mにも及び、潮の干満の差で潮が引いたときに、海底が道のように現れる現象が起こる。「神秘の海道」といわれている。
 この情景を題材にした歌が「珍島物語」である。
私は今年の5月に韓国旅行をして帰った後、何故かこの歌が好きになり、携帯オーディオに入れて繰り返し聴いている。
散り散りになった家族の出会いが、道ができて出会えるという歌詞が、
場所は違うが南北朝鮮の家族の出会いを念じているように感じる。
韓国旅行で北朝鮮との境を目の当たりにしたのがこの歌と重なる。


   珍島物語(平成8年)
   
       中山大三郎:作詞・作曲

  海が割れるのよ 道ができるのよ
  島と島とが つながるの
  こちら珍島から あちら茅島里(もどり)まで
  海の神様 カムサハムニダ
  霊登(ヨンドン)サリの 願いはひとつ
  散り散りになった 家族の出会い
  ねえ わたしここで 祈っているの
  あなたとの 愛よふたたびと

  遠くはなれても こころあたたかく
  あなた信じて 暮らします
  そうよいつの日か きっと会えますね
  海の神様 カムサハムニダ
  ふたつの島を つないだ道よ
  はるかに遠い 北へとつづけ
  ねえ とても好きよ 死ぬほど好きよ
  あなたとの 愛よとこしえに

  霊登サリの 願いはひとつ
  散り散りになった 家族の出会い
  ねえ わたしここで 祈っているの
  あなたとの 愛よふたたびと


 この歌は天童よしみの持ち歌であるが、
私の携帯オーディオには、五木ひろし と 石川さゆり の歌が入っている。
ドラマチックに歌う五木ひろしとしっとりと歌う石川さゆり、
どちらも甲乙付けがたい。

 霊登祭(ヨンドンサリ)とは、この時期の珍島の祭りである。
すこし長くなるが、調べた霊登祭(ヨンドンサリ)の伝説を記す。

 「珍島の伝説」

 500年あまり前、ソン・ドンジという人が流刑地の済州島に流される途中、風乱のために漂流し、珍島郡回洞に住むようになりました。
その子孫たちが暮らす頃、村は虎の被害が深刻でとても住めない状態になってしまいました。そこで村人は向かい側の茅島へ避難します。
しかし慌てて避難してしまい、ポンおばあさんだけが残されてしまいます。おばあさんは別れた家族に会いたくて、毎日祈りました。するとある日、夢の中に竜王が現れ、「明日、虹をかけるから海を渡るがよい」と約束されます。言われた通り茅島近くの海岸まで出ると突然回洞と茅島の間に虹のように道が現れました。
おばあさんは無事に家族と再会しますが、「私の祈り叶って海に道が開き、おまえたちに会うことができた。もう死んでも悔いはない」と言い残し、そのまま息を引き取ってしまいます。
これを見た住民達はここで毎年、祭祀を行うことにしました。
その後、愛をかなえられない人がここで願いをすれば叶うという伝説が伝えられるようになったのです。

(写真は「神秘の海道」の実写、他のサイトから借用しました)

ブログセンタ