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錦糸町 精工舎とオリナス

2007年06月24日 | 散歩
 錦糸町。昭和41年(1966)に私は時計の精工舎に入社した。思い出の場所である。事務所棟2階の経理部が私の職場だった。
私の定年後、精工舎は解体され今はない。精工舎はセイコー・プレシジョンと名前を変えて平成8年(1996)南船橋に移転している。
この地には新しくショッピングモール「オリナス」が平成18年(2006)誕生している。
 今はない精工舎を偲び、オリナスを訪れた。


精工舎事務所ならびに工場の一部
私が入社した時、ほとんどこの写真と変わらないと思う。
精工舎は明治26年現在の墨田区太平に工場を移転し、その後昭和3年に鉄筋コンクリート3階建の懐中時計工場(東館)を竣工、同5年に掛・置時計工場(西館)と四方に時計塔を持つ三階建の事務所棟を完成。さらに昭和9年には南館(第二懐中時計工場)、12年には中央館(工作機械工場)と増築していった。

事務所棟は時計塔を中心に左右対称に建物が広がり、上部が丸くアーチを描いたアールデコ調の窓が近代工場の玄関らしく彩どりを添えていた。当時の錦糸町界隈の建築物はほとんどが木造家屋だったため、その中に白くそびえ立つ時計塔は地域のシンボルにもなっていた。


精工舎 平面図


セイコー時計資料館
時計塔のある事務所棟は昭和52年に新館ができたのを契機に56年セイコー時計資料館に生まれ変わり、以後工場がその役目を終えるまで各種資料が一般公開されていた。(セイコー時計資料館は現在、墨田区東向島3に移転している)世界最大級の時計工場としての保存が期待されたが、平成9年に工場が閉鎖となり、平成13年に東京都都市計画が決定、再開発により、錦糸町のランドマークとして親しまれてきた精工舎は平成14年(2002年)おしくも解体された。


オリナス正面
精工舎の時計塔のある事務所棟跡地付近からオリナスを見上げる。
時計塔ならぬ、新しい時計台がビルに併設されていた。
精工舎を偲ぶ、唯一の風景かも知れない。


オリナス3階南面から錦糸公園テニスコートを望む


オリナス南面は公園を望む休憩コーナーになっている


オリナス東側連絡通路


なつかしいお面売り場を見つけた


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