日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

豊穣の越後を行く - 全行程終了

2016-08-28 23:54:54 | 関東
さっぱりしたところで全行程終了です。そろそろ日付も変わろうとする時刻ではありますが、あとは関越道と一般道をそれぞれ小一時間走れば帰れます。今回は破綻のない時間に着きそうです。
コメント

豊穣の越後を行く - 天神の湯

2016-08-28 23:21:26 | 温泉
全行程終了かというとさにあらず。前橋で一旦関越道を下りました。最後は「天神の湯」で一風呂浴びていきます。
実は、九時半まで入れる六日町の公衆浴場に、あと少しの差で間に合いませんでした。さりとてこのまま関越道を走ると、0時よりもわずかに早く着きそうな情勢でした。このような状況において、まさしく渡りに船といえるのがこの温泉です。
ICを下りて二つ目の信号を右折しすぐという絶好の立地のため、時間的にも経路的にもほとんど無駄がありません。しかも、一風呂浴びて時間調整すれば、帰りは高速道の深夜割引が使えるため、実質的にはただ同然で温泉に入れます。ならば寄らない手はなかろうというわけです。

天神の湯
高崎市中尾町天神329-3
027-362-1726
1100AM-1000AM
入浴料650円( -200AM)
泉質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
泉温 54.8度
pH 7.6
湧出量 毎分608リットル(掘削動力揚湯)
コメント

豊穣の越後を行く - 逆転現象

2016-08-28 22:28:30 | 関東
その後も往路とほぼ同じ経路を走り、湯沢から関越道に乗りました。谷川岳のPAで湧水を汲むところも往路と全く同様です。
ここまでは予定通りなのに対し、意表を突かれたことが一つあります。トンネルを抜けるやいなや路面が濡れており、街灯が霧に煙っていたことです。ああそうか、関東は荒れ模様だったのかと、そこでようやく思い出しました。往路もトンネルを抜けた途端に雨が弱まり、気候の違いを実感しましたが、片や快晴、片や荒天という両極端の天候は昨日の比ではありません。冬になれば太平洋側が快晴、日本海側が荒天の両極端も日常茶飯事とはいえ、それが逆転するのは珍しいのではないでしょうか。
コメント

豊穣の越後を行く - よしみや

2016-08-28 20:44:56 | B級グルメ
昨日通った経路を逆に走って帰ります。沿道にめぼしい飲食店がないのは分かっており、このまま行けばまたも六日町でラーメンという流れです。ただし他の店の心当たりが一軒だけありました。昨日の今日で同じ店というのも芸がありません。試すにはこれが好機と思い立ち、その「よしみや」を訪ねます。
場所は昨日訪ねた越後須原の駅に近い252号線沿いです。以前この経路をほぼ同じ時間帯に通ったとき、およそ飲食店などなさそうな道沿いに、この店の明かりが忽然と現れました。次にいつ店が現れるかも分からない状況の中、飛び込むことも一瞬考えはしたものの、咄嗟のことに決断しきれずそのまま通過。結局その後はそれらしき店もなく、六日町まで走ったところで現れたのが「の村」だったという顛末です。しかし、他に店の明かりもない小さな町で、日曜の夜遅くまで開いていた謎の店についてはそれ以来記憶に残り、今回初めて訪ねるに至ったのでした。

見本のガラスケースを置いた古めかしい店構えは、昔ながらの町のそば屋といった趣です。これはそばだけでなく麺類、丼物、定食まで取り揃えた町の食堂ということでもあります。そば屋ならまずはそばかという考えはありながらも、新そばの時期ならともかくこの時期ではさほど食指が動きません。本日二度目、道中三度目となるのを承知でチャーシューメンを所望しました。
濁ったスープと中太の縮れ麺を組み合わせ、巻きチャーシューで丼を埋め、中央にメンマ、なるとを乗せて、何故か春菊を添えたのがこの店のチャーシューメンです。春菊特有の香りがスープに溶け出し、全体が春菊風味になっているのは蛇足というのが個人的な感想ではありますが、麺とスープの相性は悪くありません。チャーシューは薄味ながらも柔らかく、なおかつ周りがしっかり焼かれていて、素材の旨味が凝縮されているようです。春菊はともかくとして、それ以外の部分については毎日でもいただけそうな完成度でした。

初めてこの店の明かりを見たとき、狐か狸に化かされたかのような唐突さを感じました。しかし実際には、お客が来るからこそ店を開けているわけです。暖簾をくぐると小上がりには二組の先客がおり、やがて揃いの半纏をまとった三人組の地元客が現れて、ビールと枝豆で乾杯を始めました。一日たった四往復の列車しか来ない町と聞けば、飲食店があること自体よそ者には奇跡のように思われますが、この通り飲食店は夜遅くまで開いており、よくよく見れば斜向かいには旅館もあります。小さな町にも人の暮らしが息づいていると実感させられた次第です。

店内ではまたも24時間テレビを放映中。走者は武道館まであと2km少々に迫ったようです。ただし到着を見届ける時間まではありません。店の裏を通過する最終列車の音を聞いてから席を立ちました。

よしみや
魚沼市須原1517-11
025-797-2521
1100AM-2100PM
火曜定休
チャーシューメン850円
コメント

豊穣の越後を行く - 撮影成功

2016-08-28 18:33:45 | 甲信越
結局北長岡には戻らず東光寺の前後で撮影し、六時前の下り列車で切り上げました。昨日と同じ堤の上で夕景を眺めているところです。
方針を改めたのは、上り列車の撮影を欲張ったからです。下り列車に関していえば北長岡の方が好条件だった一方で、上り列車に適した場所を見つけることができませんでした。その点東光寺なら、帯織の方に行けば上り列車を、三条の方に行けば下り列車をそれぞれ撮影でき、掛け持ちも十分可能です。残り少ない機会だけに、上りも下りも撮れる方を選びたいという心理が働きました。
結果としてこの選択は正解だったのかもしれません。昨日と逆で低空に雲が出ており、最後の下り列車の通過前には西日が陰ってしまいました。しかしその前の上下各1本は、稲穂が西日を受けて輝く狙い通りの条件で撮影できました。特に下りの普通列車は最高でした。列車が近からず遠からず絶妙な距離を行き、その手前の稲穂が西日を受けて風に揺れるという絵柄で、稲穂の色合いもさることながら、穂並みがきれいに揃っていたのです。来週再訪しても、この稲穂はさらに重くなって自ら倒れてしまうか、既に刈り取られているかのどちらかではないでしょうか。そうなれば同じ画は二度と撮れないわけです。これはもう勝ちといってよいでしょう。
来週もよほどの悪天候でない限り再訪しますが、これこそ最高だといえるものを少ないながらも押さえたことにより、たとえこのまま終わっても悔いはないといえる境地に達しました。心地のいい余韻に浸りながら帰れそうです。
コメント

豊穣の越後を行く - 後半戦

2016-08-28 15:05:27 | 甲信越
その後北長岡の水田を下見した結果、下り列車に関してはこちらの方がよかろうという結論になりました。ただし、列車と重なる田圃で今まさに稲刈りが行われています。今日いっぱいはどうにかなるとしても、来週末にはおそらく刈り終わっているでしょう。これが事実上最初で最後の機会です。
一応の目処が付いたところで給油を済ませ、昨日列車を撮った東光寺の水田へ向かうところです。四時前に二本雁行する115系の普通列車と新井行の快速をそこで撮り、五時過ぎの普通列車は北長岡で狙おうと考えています。懸念材料は、午後から雲が増えて時折日が陰るようになったことです。列車の通過と重ならないことを祈るしかありません。
ちなみに気温は一時33度まで上がり、現在32度となっています。つまり気温の上では先々週の北陸とほぼ変わりません。しかし空気が乾いているため体感が全く違い、吹く風はさわやかに感じられます。
コメント

豊穣の越後を行く - 香月

2016-08-28 13:45:21 | B級グルメ
そのようなわけで、一区切りついたところで遅い朝食兼昼食をとります。撮影の合間に手早く済ませるなら当然セーブオンです。そう思って乗り込んだところ、駐車場を共用している「ラーメン」の幟を建てた店が目に止まりました。そば、うどんの幟もあることからして、ラーメン屋というより麺類、定食類を扱う食堂なのでしょう。経営者の住居を兼ねていると思しき佇まいには、弘前で愛用している「田沢食堂」に通ずるものが感じられました。幸か不幸か夕方まで115系の列車はなく、そこまで時間が切迫しているわけでもありません。コンビニの軒下で軽食を慌ただしく頬張るよりも、昔ながらの食堂でゆったりいただきたいという考えが勝り、未知数な部分はありながらも飛び込みました。しかし幸いにして外すことはありませんでした。
かつての町役場の向かいという立地からして、用務客、地元客に古くから愛用されてきた店なのでしょう。肴になるような品は少なく、純然たる食堂の趣です。注文は幟に掲げられていたラーメン、210円足せばおにぎりとメンチカツがつく「定食」になるとのことでそちらも選びました。しばらくして運ばれてきたラーメンは、白い丼をスープと麺で満たし、チャーシュー二枚とネギ、なると、わかめを乗せた、見た目にも美しい出で立ちをしています。背脂の浮いたスープは見た目に比して薄味ながら、中太の縮れ麺によく合っています。日参する役場の職員に合わせた結果、この味に到達したのかもしれません。毎日でもいただけそうな、完成された味わいです。
店内のTVでは24時間テレビを放映中。今年の走者は嵐の中を走っているのでしょうか。また一つ夏が終わりを迎えようとしています。

香月
長岡市中之島410-5
0258-66-0066
火曜定休
ラーメン定食800円
コメント

豊穣の越後を行く - 二日目

2016-08-28 11:53:45 | 甲信越
おはようございます。ありがたいことに、本日は朝から清々しい青空が広がっています。上空には雲一つなく、遠くの方に刷毛で描いたような薄い雲が流れているという状況です。昼過ぎから曇るとの予報が一部で出てはいるものの、今のところそうなりそうな気配はありません。太平洋側が台風の来襲に戦々恐々とする中、まるで別世界の秋晴れとなりました。
この好天にも恵まれ、午前中は去年も訪ねた帯織の防雪林の付近で列車を撮りました。9時台の糸魚川快速から先ほど通った「しらゆき」までの間に、485系が下り1本、115系、貨物列車、「しらゆき」と新車が上下各1本という内容です。「しらゆき」の後に通った上下の普通列車も合わせると、普通列車5本のうち115系は1本のみだったことになります。事前に承知していたこととはいえ、いざ直面すると受け入れがたい現実ですorz

晴天下で改めて眺めると、稲穂が大分色づいてきたことが分かります。目の前にある田圃でも、稲が自身の重みで倒れかかってきており、近日中には稲刈りを迎えそうです。来週再訪しても同じものは撮れない可能性が高く、まさに間一髪で滑り込んだことになります。目当ての115系こそ上下各1本だけだったとはいえ、そのうちの1本が湘南色だったのも幸運でした。
この先しばらくの間、115系も貨物列車も一切来ないという空白の時間帯が続くため、その間に腹ごしらえと撮影地の下見を済ませます。これはという場所を見つけられればそこで夕方の列車を撮り、見つからなければ昨日訪ねた東光寺の田圃へ行くつもりです。来週末まで稲穂がどれだけ残っているかは未知数だけに、限られた撮影機会を大切にしたいものだと思います。
コメント