日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

北陸信越縦断ツアー 2016 - 北馬場柳の井戸

2016-08-11 21:00:45 | 甲信越
松本滞在はこれにて打ち止め、最後は北馬場柳の井戸で喉を潤します。
出発時の構想では、松本から白馬を通って糸魚川に抜け、富山でキャンプか宿泊にするつもりでした。しかし、松本を出るのがこの時間ということになると、少なくとも富山に泊まるという選択肢は事実上考えられません。キャンプをするなら朝日町の通称「北陸本線キャンプ場」こと海浜公園キャンプ場か、入善の園家山キャンプ場が候補ですが、そちらへ着くのも日付が変わる頃になる可能性があります。
このような状況に直面すると、俄然松本で一献傾けたくなるのはやまやまながら、あいにくお盆につき宿が全くありません。なじみの「しづか」も「山女や」も休みという状況の中、時間貸の駐車場で車中泊をしてまで呑みたいとは思われず、むしろキャンプをしたいというのが本音でした。先ほどカリーをいただいたのも、松本で呑むという選択が眼中になかったからに他なりません。
それでは結局どうするのかといえば、ともかく松本を出て北上します。安曇野に無料のキャンプ場があると聞いているため、そこに泊まれるようなら泊まり、そうでなければ糸魚川方面へ走れるだけ走るつもりです。カリーで腹は満ちており、キャンプ場に着いたところで普段のような晩酌はできません。キャンプ場に泊まれればそれが一番ではありますが、体力が尽きたところで手近な道の駅か駐車場に車を止め、昼間買った酒を軽く一杯飲み干して、そのまま眠りにつければ十分ではなかろうかと考えています。
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北陸信越縦断ツアー 2016 - 港の湯

2016-08-11 20:38:22 | 温泉
日中はさほどの汗をかかなかった代わりに、ほうとうとカリーで大汗をかきました。その汗をようやく流すことができます。松本での滞在が長引いて、白馬で風呂に入れるかが微妙な情勢となったため、浅間温泉の「港の湯」を選びました。

★港の湯
松本市浅間温泉1-21-10
1300AM-2000PM(最終受付)
火曜定休
入浴料200円
泉質 単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)
泉温 49.7℃
pH 8.9
湧出量 815l/min
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北陸信越縦断ツアー 2016 - メーヤウ

2016-08-11 19:39:13 | B級グルメ
長年の読者の方なら、松本でのお約束がもう一つあることをご存知かもしれません。そうです「メーヤウ」のカリーです。
セット注文の信大前店を愛用していた開設当初に対し、最近ではバイキングの桐店を利用する状況が続いています。ただし、ある時からチキンが日によって格落ちの骨無しとされるようになり、あまつさえそれをあたかも本来のチキンであるかのように掲示するという悪しき慣行が罷り通るようになりました。さらには双璧のもう一方であるポークまでが、品書きにはありながら実際にはないなどという事態も出現するに至り、桐店の存在価値は有名無実化しました。よって今回は迷うことなく信大前店を選ぶつもりが、予想外の展開によりまたしても桐店に舞い戻ってきてしまいました。

順を追って申しますと、最初に向かったのはもちろん信大前店でした。ところがどういうわけかシャッターが閉まっていました。店の前に待ち客らしき人物が立っていることからして、しばらく待てば開く可能性もあろうと予想し、五時半まで待ってから再度のぞくと、またしてもシャッターは閉まっています。ここでようやく、重要な事実を見落としていたことに気付きました。今日が定休の木曜だったことです。頭の中には一貫して祝日という認識しかなく、定休日に重なるという事態は完全に想定外でしたorz
こうなると今回も好むと好まざるとにかかわらず桐店の世話になるしかありません。そう思って店先へ向かうと、品書きにはポークの文字がありませんでした。チキンが骨付きならばそれでも入る価値があるとはいえ、骨付きなのかどうかを品書きから確かめる術が現状ではありません。またしてもチキン、ポークの二枚看板を欠くという惨敗もあり得る状況に直面し、この時点でカリーをいただくという選択肢はなくなりました。
それが何故舞い戻ってきたかといえば、さらなる迷走があったからです。上記の通りカリーはあきらめ、次に目指したのは「しづか」です。酒と肴だけではなく、定食とご飯物も充実しており、特にカレーライスがいかなるものかについては常々興味がありました。ならば今日こそ絶好の機会と考え乗り込んだわけです。ところがお盆だからか祝日だからか、ともかく店は閉まっていました。その結果、選択肢は負けを承知でバイキングに行くか、何もいただかないまま立ち去るかのいずれかに絞られ、迷いはありながらも前者を選んだというのがここまでの顛末です。

まあ予想通りというか何というか、チキンは今回も骨無しでした。その骨無しチキンとビーフ、あとはレッドが本日の主役となります。いずれも悪くはないものの、骨付きチキンとポークの双璧に比べれば見劣りするのは否めません。今回も見事なまでの惨敗です。まあ、ポークがないのを事前に明示していたという点では、前回より多少なりとも良心は感じられましたが。
実は、店先の品書きを一瞥して帰った地元客が、自分の前に二組ほどいました。ポークがなければこのような事態があり得ることを承知の上で、敬遠したのかもしれません。夜の部という事情を割り引いても、今日はお客の入りが少な目のような気がします。質の低下が客離れを招いているという事実に、店は気付いていないのでしょうか。まるでチェーン店のごとく、新作で目先を変えるなどという姑息なことをする前に、定番をとことん磨き上げるのがあるべき姿だと思うのですが。

不平を申してしまいましたが、実は前回ほどの敗北感はありません。こうなることは想定の範囲内だったからです。もちろん、自分が日参できる地元客だったとすれば、やはり彼等と同じように敬遠していたでしょう。しかし、松本へ来るのも年に二度か三度がせいぜいということになると、何もいただかずに素通りするよりは、たとえ格落ちでもいただいていきたいという考えがありました。そのような目的を果たしたという点については満足しています。
今後の展開次第では、復路にもう一度松本を通る可能性があります。そのときこそは骨付きチキンとポークをいただいて帰りたいものです。

メーヤウ桐店
松本市桐1-2-35 コマツプラザ
0263-33-6504
1130AM-2030PM(LO)
水曜定休
カリーバイキング1296円
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北陸信越縦断ツアー 2016 - アルプス公園

2016-08-11 18:31:57 | 甲信越
そのようなわけでアルプス公園にやってきました。こちらの狙い通り、西日は常念岳の彼方に落ちて、展望台の正面には三角形の稜線が浮かび上がっています。といいたいのはやまやまながら、あいにく山頂付近が厚い雲に覆われてしまい、事前に知らなければどこに常念岳があるのかも判然としません。この時期にしては雲が少ない一日だったにもかかわらず、肝心の山頂が曇るとは、どうにもうまく行かないものです。
とはいえ、無駄足だったとは思っていません。黄昏時の雰囲気だけは最高だからです。背後の木立から蝉時雨が聞こえてくる一方、草むらからは秋の虫の声が鳴き始めており、やがてこれが大合唱に変わるのでしょう。気温も既に日中よりも5度近く下がり、駐車場から展望台まで歩く間も汗一つかきませんでした。これなら寝苦しい熱帯夜どころか絶好のキャンプ日和です。信州には早くも秋の気配が漂っています。
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北陸信越縦断ツアー 2016 - 城山公園

2016-08-11 17:14:59 | 甲信越
続いては城山公園から松本市街と安曇野を見渡します。空気が乾いていて雲も少なく、夏らしい空かというと必ずしもそうではありません。しかし青々した田圃がこの時期ならではです。あと一月もすれば、これが黄金色の絨毯に変わっているのでしょう。
ちなみに主役の常念岳は雲をかぶっています。しかし、このまま日が傾けば常念岳の彼方に日が落ちそうです。その頃を見計らってアルプス公園に行けば、印象的な夕景が眺められるかもしれません。
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北陸信越縦断ツアー 2016 - 北門大井戸

2016-08-11 16:39:27 | 甲信越
続いては北門大井戸で湧水を汲みます。現在の気温は31度、しかし乾いた空気が関東、近畿とは明らかに違い、時折吹く風はさわやかです。
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北陸信越縦断ツアー 2016 - 中島酒店

2016-08-11 16:34:21 | 酒屋
続いて立ち寄るのは駅前の中島酒店です。駅前に近付くと普段とは違う気配を察知しました。警官が沿道の至る所に立っており、さらには送迎用の駐車場も封鎖され、取り付く島がなくなっていたのです。ロータリーを幾重もの人垣が囲んでおり、日の丸の小旗も散見されることからして、おそらくやんごとなき御方の御成に重なってしまったのでしょう。このような場所に長居は無用、目当ての「本金 雨上がりの空と」を押さえて早々に立ち去ります。

中島酒店
松本市中央1-3-7 セントラルビル1F
0263-32-1158
900AM-1900PM
第三木曜定休
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北陸信越縦断ツアー 2016 - 山崎精一商店

2016-08-11 15:13:17 | 酒屋
長坂から塩尻まで中央道、そこから山沿いの県道を経由して松本に着きました。ここからはなじみの場所に立ち寄る行程がしばらく続きます。最初に訪ねるのは山崎精一商店です。目当てにしていた「明鏡止水」の夏純米があったため今回は即決。叙情的な水彩画のラベルが印象的なこちらの酒、今期は茅葺き農家と小川と田圃を俯瞰した絵柄です。

山崎精一商店
松本市元町1-8-17
0263-32-0020
平日900AM-2000PM
日祝日1000AM-1800PM
火曜定休
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北陸信越縦断ツアー 2016 - 銀河鉄道展望公園

2016-08-11 12:58:33 | 甲信越
去年も走った広域農道沿いに西進します。沿道の駐車公園で小休止です。
前からそうだったかどうか、「銀河鉄道展望公園」なる看板が立っています。暗くなると眼下を行く中央東線の列車があたかも天空を行くように見えることから、このような名前がついたそうです。その中央東線も、今や首都圏で使い古したロングシート車に席巻され、すっかりお寒い状況となってしまいましたが、目の前に聳える南アルプスと、上空に浮かび上がる夏雲だけは変わりません。
ちなみに現在の気温は32度、市街を出る頃には一時34度まで上がりました。しかし体感温度は必ずしも高くはなく、日陰で風に当たると涼しくさえ感じられ、先ほどから窓とサンルーフを開け放ち、エアコンを入れずに走っています。おそらく都会に比べて湿度が低いのでしょう。草むらでは蝉に代わって秋の虫が鳴いています。日中でこれなら、日が落ちて気温が下がればキャンプもできるのではないでしょうか。
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北陸信越縦断ツアー 2016 - 小作

2016-08-11 11:38:11 | B級グルメ
気温は30度に迫ってきました。ここで一風呂浴びたとしても、すぐにまた汗をかくのは明らかです。朝風呂を取りやめ、毒を食らわば皿までもの心境で、早めのお昼にほうとうをいただくことにしました。毎度おなじみ「小作」に立ち寄ります。
去年は一度もいただく機会がなかったため、これが二年ぶりのほうとうです。これだけ間が空けば注文は自ずと絞られ、最も基本となるかぼちゃほうとうを今回も選びました。座敷に腰を下ろすなり、お茶と冷たいおしぼり、それに真鍮製の小さなやかんが運ばれてきました。この酷暑にあってはまことにありがたい心遣いです。

★小作 県立美術館前店
甲府市貢川1-3-15
055-226-3344
1100AM-2030PM(LO)
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北陸信越縦断ツアー 2016 - 山梨県庁

2016-08-11 10:15:54 | 甲信越
ありがたいことに駅の裏手の駐車場が一時間無料だったため、車を置いて甲府城を見物します。と思ったところ、城よりもその向かいにある県庁の立派な庁舎が目に留まりました。和洋折衷でコンクリート三階建ての庁舎は、県庁としてはありふれた佇まいのようにも見えながら、「山」を象ったといわれればなるほどと得心させられます。加えて秀逸なのは、近年修復されたのか外壁が非常に美しく仕上げられていることです。さらには前庭が非常に広大で十分な引きがとれるため、巨大な庁舎の全景が画面に収まり、なおかつ前庭の中央にある噴水がよい点景となってくれます。写真映りのよさまで含めていえば、全国屈指の名建築といってよいかもしれません。
建物は今なお現役ながらも、一部は「山梨近代人物館」なる施設に改装されて無料で公開されており、さらにかつての知事室と講堂まで見学できます。小林一三、根津嘉一郎、早川徳次に雨宮敬二郎と、鉄道好きなら知らない者はいないほどの偉人たちが、皆山梨出身だと今更ながら知りました。一時間もあれば十分かと思いきや、最後は時間に追われる予想外の結果です。これほどの名所を今まで素通りしてきた自分の目は、節穴だったといわざるを得ません。
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北陸信越縦断ツアー 2016 - 丸政

2016-08-11 08:33:02 | B級グルメ
甲府では何故かほっともっとの世話になる場面が多かった中、本日は駅そばを朝食としました。というのもどこかで評判を聞いたことがあったのです。
駅そばといっても構内にあるわけではなく、北口のロータリーに面したビルの一角です。屋号も駅そばではなく「驛前そば」となっています。よくよく聞けば、以前世話になった富士見の駅そばと同じ業者が経営しているそうで、それ故に駅そばの一種とみなされているのでしょう。
看板にセルフの文字がある通り、店内は都内にもよくあるセルフのうどん屋のような造りをしていて、天麩羅を自ら選んだ後に麺類を注文して代金を支払う形式になっていました。特筆すべきはその天麩羅です。我孫子の唐揚そばも顔負けの巨大な山賊揚げが140円、その他も100円ほどと手頃な価格で、しかも開店直後なのかどれもが揚げ立てでした。山形のそばを彷彿させる平たくて黒っぽいそばもおいしく、人気のほども宜なるかなです。

驛前そば 丸政
甲府市北口2-9-12 ニシコービル1F
070-5556-0195
700AM-2100PM(土日 -2000PM)
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北陸信越縦断ツアー 2016 - 中央道

2016-08-11 06:31:13 | 甲信越
おはようございます。北陸へ行くなら上信越道経由かというところ、まずは中央道を経由して甲府盆地にやってきました。車載の温度計によれば外気温は25度、つまりこちらも熱帯夜かそれに近い状況だったことになります。とはいえ湿度の違いもあるのか、近畿に比べればどうということはなく、出発からここまでは汗一つかいていません。
中央道経由を選択した決め手の一つは高速料金です。関越道経由の場合、4時までに乗らなければ東松山まで問答無用の正規料金を徴収されるのに対し、中央道ならそれが八王子までで済みます。お盆の下りの最盛期とはいえ、八王子を5時前に通過すれば渋滞を回避できそうな状況だっただけに、今回は中央道経由の方がよかろうという考えがありました。今年実質一度も寄っていない甲府に立ち寄り、さらには松本を再訪できるという点でも好都合でした。
その狙いは的中し、相模湖の手前で一瞬流れが滞る場面はあったものの、どうにか切り抜け勝沼で下りました。給油を済ませ、自身も腹ごしらえして、朝風呂を浴びてから先へ進みます。
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