みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『SING/シング』観ました。

2019-01-05 16:00:00 | 劇場用アニメ

2017年・米ユニバーサル。 監督:ガース・ジェニングス。 WOWOWからの録画。

米国でもヒットした評判作ということで、観てみました。
ですが序盤から有りがちな世知辛い展開で、やや肩透かし。コス辛い劇場主の登場など
リアルと言えばそうなんでしょうけど、そういうものをわざわざ見たくはないです。

潰れかかった劇場のオーナー、ムーン氏。銀行からも最後通牒を突きつけられ、絶対絶命。
なんとか打開策をとヒネリ出したアイデアが賞金を出して素人を集め、ショウに仕立てること。
ただ賞金額はセコくて、わずか千ドル。これでは集まる人間のレベルが知れようというもの。
そこは多少ホンキー・トンク(=ガタピシ)ぎみな老秘書。
金額の桁を二つ上げて、十万ドルとしたビラを大量に作って、街中に撒く。

 
破産を回避すべく、あれこれと思案。         選考会には10万ドルに釣られた行列ができ....。

十万ドルという大金に釣られて、大勢の参加希望者が劇場前に列をなす。
ムーン氏は驚喜するが、秘書の間違いで賞金十万ドルのビラを刷ってしまったためと知り、
「そんな大金、出せるワケがない!」
だが、最早そうした言い訳が通るわけもない。皆それぞれ参加する事情は違えど真剣だ。
腹をくくって運を天に任せるしかない.....。

 
カンガルー親子の素人芸。残念ながら失格だ。    一方、プロ並みの歌唱力を披露するシロネズミ。

中盤までの展開は、結構ありがちで特に評価するようなものではないですね。
ムーンの素人工事で作られた大水槽は、小さな衝撃で破裂。劇場は崩壊~水浸しになる。
これによって彼の破産は確定する。
再起の意志もくじけて、ただ無気力に毎日を過ごすようになるムーン。

 
失格の皆さんには、お帰りを願う。         素人工事による舞台の大水槽。小さな衝撃であっけなく破裂。

ただ物語の終盤になって、映画は大きく盛り上がっていきます。
ムーンはかつて選考会に参加した”素人たち”に支えられ、いま一度やり直そうと
奮起する。彼らの熱い情熱とパフォーマンスに励まされて。
もっとも映画の中では”素人”ということになっていますが、
そのパフォーマンスがちゃんと見せる・聴かせるレベルになっているのには感心します。
”SING”という映画とは関係なく、独立して楽しめる芸のレベルになっています。

 
ノリノリのデュエット・ダンス。          最後にバラードをしっとり聴かせる。

日本で同じ筋立てで映画を仕込んでも、なかなかこういう”ちゃんとした”
レベルに届かせるのはなかなか難しいかも知れませんね。
そういうわけで、終り良ければ、すべて良し という表現が当てはまる
映画のようでした。(^^;

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