ひょんなことでレイは貸金業者ハリーと知り合いとなり、人生が開けてくる。
2016年・アメリカ。 監督:ジョン・リー・ハンコック。 WOWOWからの録画。。
いまは世界中の多くの人が知っているハンバーガーショップ、マクドナルド。
これはそのマクドナルドの創業の物語。
なんか面白そうな題材なので、観てみました。期待を裏切らない映画でした。
足を棒にしての営業。だが成果は少ない。 1954年のセントルイス。レイに転機が訪れる。
冒頭から画面に色濃く漂う50年代の雰囲気。
”これはなかなか期待できるかも”と思わせてくれる導入部になっています。
レイは自分で考案した業務用ミキサーマシンを、飛び込みで売り歩いている社長兼営業マン。
毎日足を棒にして次々とフードショップを訪問するが、成果ははかばかしくない。
事務所に電話を入れるが、秘書からは請求書の山を何とかしてほしいと愚痴られる始末。
いえ待って、さきほどミキサー6台の注文があったようよ。
何かの間違いかとレイは直接注文してきたショップに確認する。
ミキサー自体、滅多に売れる商品じゃない。それなのにいちどきに6台の注文だなんて。
やはり注文は間違っていた。しかし6台ではなく、2台追加して8台に訂正したいのだと
注文主は言う。
これは一体どういうことなんだ?むこうは一体どんなショップなんだ?
がぜん興味がわいたレイは、実際に自分の目でその店を見てみたいと思い立つ。
その場でハンドルを握り、件のショップを目指して走り出す。
ミキサー6台の破格の注文に驚く。 そのフードショップを自分の目で確認。
実際に店舗を訪れて、老若男女問わず大繁盛するショップの様子や、
その優れた経営システムに大いに感銘を受けるレイ。
そして思いついたのがマクドナルドのフランチャイズ化だ。
そのあまりの盛況ぶりに驚く。 早速レイはフランチャイズ化を提案。
だがそのような申し出は、すでに何件もあった。そのすべてを断ってきたとのこと。
経営者であるマクドナルド兄弟の出すフランチャイズ出店の条件は大変に厳しい。
彼らのシステムの厳格で細々した一切をそのまま呑めないのなら話は無しだ。
そのためまだ成立した契約が無いようだ。
それに甘言を弄して他人を喰い物にしようとする怪しげな人種が世の中には山といる。
彼ら兄弟の警戒心・猜疑心は相当なもののようだった。
事業スタートのため融資の申込み。だが銀行の反応はつれない。そんな時にハリーに出会う。
なんとか兄弟を説き伏せて、フランチャイズ契約を獲得するレイ。
しかしそれからも次々と困難な状況が出現して、心が折れそうにもなってくる。
とくに資金面での苦労は大きかった。
そんな時に出会ったのが辣腕の貸金業者ハリーだった。
レイの事業計画に惚れこんだ彼は、金銭マネジメントの一切を引き受けて、
マクドナルド社が世界的な規模で成長する大きな支柱となって奮闘する。
キレイ事だけでは済まされないビジネスのダークサイドも含めて描かれている
この物語は、観ていて退屈しないですね。
年明けに観る映画としては、ちょうどな感じがして良かったです。
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