池田さんの旧作を読んでみました。
「おにいさまへ...」「春日局」「聖徳太子」それぞれの作品の第一巻。
「おにいさまへ...」全2巻
かなり以前に高橋留美子さんの名作「うる星やつら」に熱中していたころの話です。
おにいさまという単語にやたら過剰反応する女の子のエピソードがありました。
実際にもトンちゃんという弱っちいお兄さんがいるわけなんですが、
それだけではなく、これは何か原典がありそうだなと当時から感じておりました。
どうもこれがそれだったように思います。
積年の宿題が解決した思いです(^^; ←大げさ
「うる星...」のなかでは「おにいさま」を連呼することで笑いを引き出していましたが、
本作は「笑い」とは全く異なる方向のお話です。
女性の怖さ、嫉妬・陰湿さ......。
そういった要素がテンコ盛りですね(^^;
(男に嫉妬、陰湿さが無いと言っているわけではありません)
「春日局」全3巻
埼玉県川越市に春日局ゆかりの寺があります。電車に乗れば自宅からも遠くありません。
それはさておき、同じ時代劇まんがといっても、横山光輝氏の作品群とは肌合いの違いを
感じます。当然ですが。ストーリーの構成といったあたりに最も違いを感じますね。
一方、人物(女性)の感情の動き、揺らめきの描写などは流石と思わされます。
2巻目に入るころにはかなりお話が盛り上がって、目が離せなくなってきます。
春日局については左程の知識がなかった自分ですが、今回はいい勉強になりました。
「聖徳太子」全5巻
山岸凉子さんにも同じく聖徳太子をテーマにした作品「日出処の天子」があります。
ただ山岸さんの聖徳太子は、太子=女性という設定となっているなど、
作者のイマジネーションがより強く出た内容になっています。
そういう意味では池田さんの聖徳太子の方が比較的史実に忠実な作劇になっているようです。
人物の関係も一部かなりの相違が見られます。従って両作品を対比させつつ読み進めていくと
より興趣を覚えるのではないでしょうか。(というか自分はそうです)
面白くて熱中してしまった漫画作品です。
それにしても登場人物が大勢だし、その関係もややこしい。
大昔は貴人階級になるほど男女間が緩やかだったとは聞きますが....(^^;
「おにいさまへ...」「春日局」「聖徳太子」それぞれの作品の第一巻。
「おにいさまへ...」全2巻
かなり以前に高橋留美子さんの名作「うる星やつら」に熱中していたころの話です。
おにいさまという単語にやたら過剰反応する女の子のエピソードがありました。
実際にもトンちゃんという弱っちいお兄さんがいるわけなんですが、
それだけではなく、これは何か原典がありそうだなと当時から感じておりました。
どうもこれがそれだったように思います。
積年の宿題が解決した思いです(^^; ←大げさ
「うる星...」のなかでは「おにいさま」を連呼することで笑いを引き出していましたが、
本作は「笑い」とは全く異なる方向のお話です。
女性の怖さ、嫉妬・陰湿さ......。
そういった要素がテンコ盛りですね(^^;
(男に嫉妬、陰湿さが無いと言っているわけではありません)
「春日局」全3巻
埼玉県川越市に春日局ゆかりの寺があります。電車に乗れば自宅からも遠くありません。
それはさておき、同じ時代劇まんがといっても、横山光輝氏の作品群とは肌合いの違いを
感じます。当然ですが。ストーリーの構成といったあたりに最も違いを感じますね。
一方、人物(女性)の感情の動き、揺らめきの描写などは流石と思わされます。
2巻目に入るころにはかなりお話が盛り上がって、目が離せなくなってきます。
春日局については左程の知識がなかった自分ですが、今回はいい勉強になりました。
「聖徳太子」全5巻
山岸凉子さんにも同じく聖徳太子をテーマにした作品「日出処の天子」があります。
ただ山岸さんの聖徳太子は、太子=女性という設定となっているなど、
作者のイマジネーションがより強く出た内容になっています。
そういう意味では池田さんの聖徳太子の方が比較的史実に忠実な作劇になっているようです。
人物の関係も一部かなりの相違が見られます。従って両作品を対比させつつ読み進めていくと
より興趣を覚えるのではないでしょうか。(というか自分はそうです)
面白くて熱中してしまった漫画作品です。
それにしても登場人物が大勢だし、その関係もややこしい。
大昔は貴人階級になるほど男女間が緩やかだったとは聞きますが....(^^;