みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『カフカ:田舎医者』観ました。

2018-02-15 16:00:00 | 劇場用アニメ
2007年:松竹(配給)。制作:山村浩二。 セルDVDにて視聴。
カフカの小説『田舎医者』を原作に、あの『頭山』で評判をとった山村浩二氏が
自主制作したアニメーション。


急患発生。急いで馬車の用意をする田舎医者氏。

田舎の医者は忙しい。夜中だろうと吹雪だろうと担当地区に患者が発生すれば、
ただちに駈けつけねばならない。それでいて受け取る給料はとても安い。
ある田舎医者の過酷な業務に消耗する日々、そして報われないやりきれない思いが
描かれて行きます。
例によって山村氏の画風は濃くて独特。20分程度の作品ですが結構受ける印象が重いです。
購入してそのままになっていたDVDですが、今回はじめてキチンと視聴。
良かったです。

カフカ(原作)の方は読んでいないので比較して何かを言うことはできないですが、
機会を見つけて読んでみたいという気持ちになりました。
それにしても最近は村山氏のアニメ作品について耳にすることが無くなりました。
いまは別の分野に活動をシフトされているということなのでしょうか?


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『ハーモニー』観ました。

2018-02-09 16:00:00 | 劇場用アニメ
2015年:スタジオ4℃制作。 監督(共同):なかむらたかし&マイケル・アリアス。
WOWOWからの録画。

伊藤計劃氏(原作)による劇場アニメの第二弾。
う~ん、色々とストーリーの設定が混みいっています。それをいちいち説明しようと
なるとエラク面倒だし、さほど意味もないと思うので大幅に省略させて貰います(^^;

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ミァハ㊥、トァン㊨、キアン㊧ の仲良し三人組。

仲良しの女子高生トリオ。
カリスマ的位置にあるミァハの提案により、三人は同時に自殺することを計画。
彼女はそのための毒薬まで用意して、二人にも配る。
だが実行する直前になってキアンは恐ろしくなって親に計画を打ち明ける。
キアンの親の通報によって早めに発見~治療を受けたトァンは辛くも死を免れる。
だがミァハは間に合わなかった。
生き残った二人の心にはミァハに対する後ろめたさがトラウマとなって残った。

近未来の地球。戦争や疫病の蔓延などで、従来の人間社会は崩壊。
必要に迫られて人類は、社会通念上マイナスの方向に向かう人間の行動・思考を
一切抑制するシステムが提案され実行された。
具体的にはすべての人間の体内にコントロールチップを埋め込み、人間のロボット化
ともいえる処置を施す。これにより人間の社会に平和的ハーモニーの構築が可能になる。
ミァハはこのことに徹底的な反発を覚えたのだった。私の身体と心はあくまで私のもの。
目的が平和な社会の実現であろうとも、私が私以外の意志に左右される事態はあくまで
拒否しなくては。他者に操られるくらいならいっそ自殺したほうがマシ。

13年後、WHO螺旋監察事務局(警察機構)の上級監察官となったトァン。
さまざまな事件に遭遇するうちに『ひょっとしてミァハは生きているのでは?』との
思いを抱くようになる。もしそうであるならばぜひとも彼女に再会したい!
確かに本当の意味ではミァハは死んでいなかった。
肉体的には消滅しても、彼女の<意志>は継続していた。
それどころか全世界を巻き込んで人類を滅亡させようと邪悪な計画を進めていたのだった。

なんか複雑な設定でややこしいアニメですが、核になる部分はわりとシンプルかな。
しかし死にたいと思うのはミァハの勝手ですが、全人類を巻き添えにしようとするのは
邪悪な意志としか言えませんね。
自分以外の者からコントロールを受けるのをあれほど嫌ったミァハですが、大勢の他者を
簡単に自分の巻き添えにしようとするのは矛盾もいいところですね。
しかし<歴史を変える者>というのは、しばしばこういう自分勝手な奴ですかね?(^^;
ラストに流れる合唱歌は哀しくも美しいです。滅亡してゆく人類への鎮魂歌とも聴こえます。
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『台風のノルダ』観ました。

2018-02-04 16:00:00 | 劇場用アニメ
2015年:スタジオコロリド制作。 監督:新井陽次郎。 米BD盤にて視聴。
アマゾンのBDサイトで本作の存在を知りました。ただ国内盤はかなり強気な
価格設定と感じたので、割安な米BD盤を購入。


台風の目が極限に近づき物語はクライマックスをむかえる。

それで観た感想(結論)を言うと”こりゃアカンわ~....”(^^;
なんか全てにわたって中途半端さが見えるという感じです。
この作品で作り手側がいったい何を言いたいのかが伝わってこないです。
いろんな要素を盛りこもうというのは判るけど、全部生煮えな感じ。
はじめはあの相米監督の実写映画『台風クラブ』的な世界かな?とか考えつつ
観てましたが、別物でした(^^;
新井監督はアニメーターとしてジブリに数年間在籍していたとのことですが、
なるほど作画はジブリ調です。その技術水準はまずまずの印象を受けます。
ですが、肝心のアニメとしての中味(ストーリー)はスカスカ。
これは人さまにはお薦めできないですね....。

蛇足ですがこのBD盤、日本と同じリージョンAなのですが、
更に国別コード(アメリカあるいはカナダ)の指定が必要になります。
パナソニック機にはそのような機能はないので、再生不可です。
普段は眠っているパイオニア機か韓国LG機の出番となります(^^;
そうした盤はけっこうあるようなので、購入前の確認はしておいた方が無難ですね。



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『屍者の帝国』観ました。

2018-01-31 16:00:00 | 劇場用アニメ
2015年:WIT STUDIO制作。 監督:牧原亮太郎。 WOWOWからの録画。
SF作家としてその大きな才能を惜しまれつつ亡くなられたという伊藤計劃氏。
その遺された作品たちをキチンとした形で世に出そうという動きがあることは
TVCMなどで薄っすらとながら知っていました。
しかし突っ込んだ意味では彼に対して全くの無知だったです。
最近WOWOWで、彼の原作・原案による劇場版アニメが三本放映されました。
これは良い機会と思い録画して今回視聴しました。
先に結論をいえば、成程これは確かに優れた作家さんだったんだな~と
深く頷ける、観ごたえのある良いアニメ映画に仕上がっていました。
それで最初に観たのが、この『屍者の帝国』です。

 
19世紀末のロンドンでこの物語は始まる。      軍隊は専らゾンビによって編成されるようになる。

19世紀末の英国。死者を蘇生させる技術が発明・確立される。
以降、次第にゾンビたちはさまざまな仕事や兵役に就き社会にとって不可欠の存在となっていく。
ここロンドンの一隅でも若い医学生ワトソンが失った親友を蘇生させようと
日々研究を重ねていた。ただし彼の望みは単なるゾンビをつくりだすことではない。
生前と変わらぬ理性を持った人間そのものとしての再生を目指していたのだった。

 
友人の死体を独力で蘇生させるワトソン。      警察に踏みこまれ、交換条件を飲まされる。

ある時、彼のアパートに警官たちが踏みこんでくる。
政府の許可なくしてのゾンビ研究は重罪なのだ。
とはいえ、独力で高いレベルで研究を進めているワトソンの能力は並みのものではない。
逮捕・収監するのは簡単だが、この男にはもっと良い使い道がある。
英国諜報機関のMと名乗る男から、ある交換条件を提示される。

 
政府機関の者だと名乗るM。            長旅を経て、ようやくインドに到着。

史上初めてゾンビ研究に手を染め、これを成功させたフランケンシュタイン博士。
最終的には知性と感情を持ったゾンビを造り出すことに成功したようだ。
その特別なゾンビの名は”ジ・ワン”。
Mの要求は、”ジ・ワン”の身柄確保と研究内容を詳細に書き残したという日誌の入手。
虫の良い要求ではあるが、いずれにしても収監されてしまえば自分の研究は頓挫してしまう。
なにより同じ道の先達者としてのフランケンシュタイン博士の研究内容に興味がないといえば
嘘になる。
結局、ワトソンはMの言い分を飲むしかない。

 
小舟に乗換えボンベイに上陸。           街はゾンビたちで騒然としていた。

こうしてワトソンはフライデー(=元親友であり、実験の対象でもある)を伴い、
インドはボンベイにやってくる。
今回の調査の手助けをしてくれるエージェントと落ち合うためだ。
ボンベイの街は騒然としていた。
大勢のゾンビたちの襲撃を受け、あわや、という状況を何とか切り抜ける。
だがそんな困難もほんの序の口。さまざまな危険が一行の前に待っていた....。

最初にも書きましたが、これはなかなか楽しめるアニメでした。
ただ(かつて見たことのないような)斬新な着想だとまでは言えないかも。
でも骨太に組みたてられたストーリーは”大作を観ている”と感じさせ
られるものがあります。

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『イシュタルの娘』 読みました。

2018-01-25 17:00:00 | 漫画
2000年~2017年:小学館刊。 著者:大和和紀。
10巻までを古本で求め、以降は新刊が出るたびに1巻ごとにネット購入。
なのでラストに辿りつくまでに結構な時間が経ってしまいました。
それって割とイライラするんですよね。
出来れば全巻揃えで古本をポチれれば一番ラクなんですが。
それはともかく16巻で完結してホッとしました。


『イシュタルの娘』第一巻。全16巻の長丁場なのにヒロインはほとんどトシをとりません(^^;
 
小野於通(おのの・おつう)といえば、それなりに知られた人物ではあるものの、
歴史上の超有名人というわけでもなく、無位無官の、言ってみればのタダの一般人。
なので、まとまった形の記録は残っておらず、そのため一時期は実在した人物かどうかの疑念も
持たれていました。
ただ書画を始めとして和歌の創作にも優れた業績が知られており、広い審美眼を具えた女性としての
足跡が断片的に残っているのみ。
その才能が多岐にわたるため、実は複数の人物を繋ぎ合わせた存在ではないかとの説も。
近年その実在がようやく裏付けられたようですが、その人物像には、依然ナゾの部分が
残っているようです。
本作は大和和紀(漫画家)さんが、断片的な史実に大いなる創作を加え紡いだ大河歴史漫画。
読んでいてこれって事実はどうなのよ?と思う場面は多々あるものの、
読み物としては大変面白く描けているので、まあいいかな?と思いました。
それにしても信長~秀吉~家康三代の天下人に親しく仕えたというのは盛りすぎかな?(^^;

個人的に注意を引いたのは、三代将軍・徳川家光の乳母=春日局の部分でした。
かつて池田理代子さんの歴史漫画、『春日局』全三冊(文庫本)を読んでいたので、比較してみて
同じ人物でも描く人によって、かなりの違いが見受けられるのだなあと面白かったです。
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