ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

米朝一門落語会~調停制度施行90周年記念行事

2013-01-19 23:26:31 | 落語

会場の中之島にある大阪市中央公会堂


このあと、歩いて肥後橋の中之島フェスティバルプラザ・タワーへ




大阪民事調停協会主催の「調停制度施行90周年記念行事」に嫁さんと参加。

一部は、ジャーナリスト、大谷昭宏さんの講演。
二部は、米朝一門の落語会・・・。

13時から17時までの長丁場、二人とも辛抱できますやろか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

司会は、中井雅之さん、実は所属が米朝事務所とか。

調停制度施行90周年、日本調停協会連合創立60周年記念の会。
その集まった方の年齢の高いこと、高いこと、どうみても平均65歳以上ですな。

テーマは「くらしの中の民事調停」・・・
落語だけではなく、ちゃんとお勉強したことを書くと、
お後①手続き簡単、②円満解決ができる、③費用が安い、④秘密が守られる、⑤早く解決・・・と
電子紙芝居で理解。

一部は、大谷昭宏さんの講演。
まとめると、色んなトラブルがおきますが、昔から大阪で言われているのは、
「お互い様」の精神・・・・とか。


ではメインの、いやおまけの落語は・・・・・。


一、桂そうば・・・・・「手水廻し」

九州訛りのの残るそうばさん。
今日は田舎の宿屋が舞台の「手水廻し」で、あまり気にならず、
演出ぽく聞こえて、逆に味に・・・。

形は、右手を大きくあげて、市兵衛の大きな顔を表現する雀々さんのスタイル。
でも、漫画チックなあの雀々さんならではのあの顔の回しには及ばず。
大阪の宿で手水を飲むところに主体をおいた笑福亭との折衷的な「手水廻し」

なぜか、雀々さんの、「ちょーず、ちょうず」のおもよどんの言葉が頭に思いだされる
そうばさんの、「手水廻し」でおました・・・。


二、桂米團治・・・・・「壺算」

親であり師匠である米朝師匠の話から、今さら襲名の時のハナシかとは思ったが、
落語を初めて聴くという方の多い会には、挨拶替りの定番になっているんですな。

演目の「壺算」に入りと、まさに米朝さんの「間(マ)」、
あの清八の科白に科白をかぶしていくあの息が乗り移ってきた。

重さはない、軽さの中に、今の米團治さんの齢である55才の米朝さんは、
どんな噺っぷりなのかという思いがよぎる。

この徳さんの買い物、調停するとどうなるのか・・・・。
話合いでのトラブル解決ですが・・・。
勘違いではなく、騙そうとしているのでそのまえに詐欺罪になるんでしょうな。

でも、途中からほんま3円払っているので、返した3円の一荷入りの壺とで
こちらまで、二荷入りの壺を持って帰っていい様な気になってくる。

まさに「それがこっちの思う壺」と、してやったりの米團治さんの「壺算」でおました。


三、桂南光・・・・・・・「鹿政談」

最初にまた、米團治襲名の時のマクラ。
でも、最後の米朝師匠を押しだしていう「これ、結構お荷物ですねん」のハナシ、
ようできてますな。

大仏の目から鼻へ抜ける話、おから、キラズの忌み言葉のマクラ・・。
奈良の名物を詠んだ「大仏に、鹿の巻き手、あられ酒、春日灯籠、町の早起き」歌で既に20分、
でもこの永いマクラが後のお裁きが活きてくるんでしょうな。

南光さんの「鹿政談」、二回目だが、今日のはなぜかおもしろい。
今日のお客さん、時代劇ファンの70近い年配者ばかり、まさに南光さんの一言一言に反応。
客との一体感が、どんどん笑いの熱気と共に笑いを増やしていくのか・・。

客層と演目って重要。・・・・・・・そういう私も、60才。
それ相当のお客が集まる噺家さんの会に行かんとあきませんな。


米朝一門落語会~調停制度施行90周年記念行事
2013年1月19日(土)16:30頃開演

一、桂そうば・・・・・「手水廻し」
二、桂米團治・・・・・「壺算」
三、桂南光・・・・・・・「鹿政談」


13-2-8




にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓・・・
にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村





コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする