ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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桂雀々 必死のパッチ~35周年記念独演会

2012-07-22 05:46:56 | 落語

今日は、雀々さん35周年を祝って、地元住吉での記念落語会。
癖のある、雀々ワールドにどっぷりと・・・・ゲストは、サブローさん。


住吉区民センター・・・・・好評につき、来年も当会場で独演会されるとか。


一、桂 優々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」

入門4年目とは思えない、笑いのとれる若手落語家。
落語が上手いとかではなく、お客を愉しませてくれる。

師匠譲りの笑いのツボをとらえている。
演目は「子ほめ」、中盤、番頭さんに出会うとこは割愛しているが、
しっかりと最後まで楽しませてくれる。

次々ものにするネタすべてが楽しい、優々さんでおます。


二、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「手水廻し」


この南住吉小学校と三陵中学に通って過ごした住吉の地での、
故郷に錦を飾るという真似事の35周年独演会。

必死のパッチにも書かれていましたが、
「捨てたんや」という雀々さんに、お母さんは「置いていっただけや」と、
そのお母さんも会場に来ておられたみたい・・・・不思議な親子ですな。

演目は十八番の「手水廻し」
「ちょーず、ちょうず、ちょうーず」と
田舎旅館のおなごしの繰り返しの台詞だけで笑わせてくれる。

また、雀々のやる長頭は、誰よりも3Dのごとく前にも飛びだしてくる長い頭でおます。
あくまで大阪の旅館での手水を飲むところはおまけで、あの頭を廻すところがヤマ場ですな。

「ちょーず、ちょうず、ちょうーず」とおなごしの声が頭に残る、
雀々さんの「手水廻し」でおました。



三、柱サブサブ・・・・・・・・・・・・・・・・・「お忘れ物承り所」(桂三枝作)


プログラムを見ると、柱サブサブ・・桂ではなく、柱(ハシラ)、洒落てますな。

噺は、三枝さん作の「お忘れ物承り所」、現代に言葉なので違和感なし。

安心して聴ける。落語というより、一人漫才のような、
さすが吉本の舞台で鍛えられたベテランの味。

笑いのツカミ、それを増幅されるテクニック、すべての面で、さすがの一言ですな。



四、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「がまの油」

最初の立て弁のところだけ緊張していたようで、
雀々さん、終わるとホッとする表情がかわいい。

その後は、自由に思いのままに、雀々ワールド全開。

雀々さんの酔人がでてくる噺は初めて、
くどい様な、崩れるのか、他の酒の噺を聴いてみたいもんですな。



五、大平サブロー・桂ジャクジャク・・・「スーパー漫才」

中入りご、幕が開くと中央にポツンとマイクが一本。
そこへ、白いパンツに、赤のジャケットのジャクジャクさん、青いジャケットのサブローさんが登場・・ほんま、昔の漫才さんのスタイル。ましてや、ジャクジャクさんの頭は、昔藤山寛美さんがアホ役ででてきたときのベタット寝かせた髪型で・・・。

漫才は、昔の漫画トリオを思いださせるスタンダードな形だが、そこはベテラン、懐かしさも楽しさもある。

二人が漫才を楽しんでさまがこちらまで伝わってくる。・・・たのしさの伝道師。
「芸の真髄」は、稽古は厳しいが、上がってしまえば舞台を愉しむ。
そういう余裕が、お客様にとってもやはり大事なんでしょうな。


その後、前区長と橋本政権になって誕生した新区長が挨拶。
雀々さん、児童虐待防止運動のシンボルであるオレンジリボン活動支援として、
今回の収益の一部を寄付され、目録を渡される。

まあ、すべての面で、住吉は雀々さんの原点でおましたな。

来年も、この大ホールで、独演会ありそう・・・。


桂雀々 必死のパッチ
2012年722日(日)午後2:00開演
住吉区民センター 大ホール


一、桂 優々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」
二、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「手水廻し」
三、柱サブロー・・・・・・・・・・・・・・・・・「お忘れ物承り所」(桂三枝作)
四、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「がまの油」
中入
五、大平サブロー・桂ジャクジャク・・・「スーパー漫才」


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