ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

一心寺亭~恒例の初笑い

2012-01-01 21:59:49 | 落語




当初予定の松喬さんが入院の為、きん枝さんか八方さんが代演。
元旦から、嫁さんと一緒に、初笑いでおます。

本日の秀逸、団朝さんの「幸助餅」、中トリに相応しい好演、今年も良い落語で幸せでおます。


一、桂福丸・・・・・・・・・・・・・・・・「阿弥陀池」

上手なのに、なぜか笑いが少ない。
教本の上をはみ出すことのない写経のように、きっちりできているのに・・・。
笑いはなぜ起こるのか、ちょっとした緊張と緩和の間なのか、
見ている私たちの心も、気ままで不思議なものである。

若くて、ひたすら走り続ける、福丸さん、若きアスリートにエールを!!


二、桂小春團治・・・・・・・・・・・・「豊竹屋」

次の帝国ホテルの仕事があるので先に、2時15分の出番ですが、元旦で
道も空いているので、着物のままで行けば間にあうと・・でも現在1時20分。
(結局、終わったのが1時40分過ぎ・・・ギリギリだったんでしょうな)

ここでは小春団治さん、新作ではなく古典が聴けるのが嬉しい。
「豊竹屋」、小文枝師匠の噺っぷりに似ている、教わられたのか、声の質が思いの外、同じ。
いずれにしても、小春団治さんが主任のこの一心寺落語会、毎年通えば通うほど
小春団治さんの新しい演目が聴けるので、貴重でおますな。


三、桂団朝・・・・・・・・・・・・・・・・「幸助餅」

中トリの出番に替っての団朝さんの高座・・・・・・大当たり。

良かったですな・・・「幸助餅」・・関取の心情を話す女将のはなしにほろり。
相手の事を思い、心とは裏腹のことを言う、良き時代の人情を感じますな・・。

一途な男気を感じさせる団朝さんと重なって、ちょっとした人情噺に。
元旦から、今年のBEST落語に出会えて、大吉でおました・・・感激。


四、笑福亭智之介・・・・・・・・・・「マジック」

初めて、智之介さんの本格的マジックを観た。
ぎこちなないのか、もうあれが固まった芸なのか。

各ネタでの最後のオチ、(失敗と思わせて実は・・・違う形で成功)があるのだが、
鮮やかさに欠けるのか、感嘆のため息が少なめ・・・残念。

昔の天功さんだったか「商売とは言え、実に鮮やか」という、笑いを誘う
キャッチフレーズが欲しいとこですな。

でも、20分の高座、お疲れ様でおました。


五、月亭八方・・・・・・・・・・・・・・「堀川」

松喬さんが入院の為の、八方さんの代演。

正月、元旦からの落語の仕事とは、久しぶりです・・と。
何をしましょか・・慣れているものか、はたまた、慣れていないものか。
最後、拍手で慣れていないものに決定、うまくいかなくても、私ではなく
お客さんの所為でっせ・・・・・そして「堀川」へ。

それも、猿廻しがでてきて、あの荒くれ者を改心させる最後までのフルバージョン。
正月早々、「堀川」を、それも、八方さんで・・・熱演、よろしおましたで。

今日は、代演というか、出番が替った、中トリとトリのお二人の活躍が凄かった。
この様な混沌とした時代、ピンチがチャンス、チャンスを活かすなのか、
すべて目の前のことに全力投球。

春から、充実感で、やる気と元気を与えてくれた落語会でおました。


一心寺亭
2012年1月1日(祝)午後1:00開演
一心寺シアター倶楽部

一、桂福丸・・・・・・・・・・・・・・・・「阿弥陀池」
二、桂小春團治・・・・・・・・・・・・「豊竹屋」
三、桂団朝・・・・・・・・・・・・・・・・「幸助餅」
仲入り
四、笑福亭智之介・・・・・・・・・・「マジック」
五、月亭八方・・・・・・・・・・・・・・「堀川」

12-1-5



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2012年あけましておめでとうございます~ごまめのいちょかみ

2012-01-01 01:01:01 | 落語
・・・・・・2012年、あけましておめでとうございます。・・・・・・・



・・・・・・今年も、ごまめのいちょかみ、どうぞ、ご贔屓に。・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・干支の雲龍図・・・・・・・・・・・・・・・・・・

改めて、自己紹介を・・・・・・。

大阪弁で、「ごまめ」とは、
兄弟の上の子が、下の子を子守しながら遊ぶとき、
鬼ごっこなので、幼い子が鬼にならないよう、暗黙のルールで遊ぶ。
その幼い子は、お兄ちゃんたちの回りを一生懸命逃げているが、
お兄ちゃんたちは本気で捕まえて鬼にしようとはしない。

回りからはハンディをつけて、遊ばれているのに、気がつかない、
そんな幼い子の事でおます。・・・でも、皆からは、可愛がられてるんですよ。


「いちょかみ」は、
一丁噛みで、何かおもしろそうことがあると、すぐに首を突っこみたがる人。
それでいて、責任あるような、だいそれた事はしないくせに、
あっちへこっちへと、興味あるもには全て適当に参加する。
そんな浮雲のような、形にならない好奇心のかたまりですな。

この頃は、「ごまめさん」と声を掛けてくださる方もおられ、
「ごまめ~の~いちょかみ」、大層、気にいってはいるんですが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そんな、ごまめの歌があったので今年も、歌詞を掲載させて頂きます。

万博の「世界の国からこんにちわ」の作詞家島田陽子さんは、残念ながら昨年、お亡くなりになりました・・・。


    ごまめのうた
              島田陽子

  いつかて いっしょに あそびたい
  にいちゃんたちに ついてくねん
  さっさとしいや ほっとくで
  しかられたって へいきやねん
  ごまめで いれてくれるねん
    ごまめ ごまめ うれしいごまめ
    ちいさい子かて なかまやねん

  いつかて いっしょに あそびたい
  にいちゃんたちは おこらへん
  とっととしたかて おそいのン
  しゃあないいうて まってるねん
  ごまめやさかい かまへんねん
    ごまめ ごまめ うれしいごまめ
    ちいさい子かて なかまやねん



こんな、ごまめ、今年も、よろしくでおます。



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