松本市近郊のマイナー釣り場情報

長野県の松本市に住む一人の釣りびとが、渓流釣りをメインに各地を釣り歩いている姿をご紹介します。

11月24日 犀川殖産3回目

2010年11月27日 20時36分46秒 | 渓流釣り
(11月24日水曜日の出来事です)

ストレスが溜まったので有給休暇を取って3回目の犀川殖産にやってきました。月曜日に雨が降ったので、川が掻き乱されていい状態になったかな?という点もプラスに働いていると期待しての釣行でした。

犀川殖産お決まりのパターンは朝遅めに出発すること。なぜなら釣りの起点になっている道の駅での日釣り券販売時間が9時半だから。1回目は2匹、2回目は0匹なので、3回目の今回は最低でも1匹!を期待して600円の出費。これで累計1800円の出費。もし今日もボーズだったら、もう今年はやめる?

今日は事前に地図でチェックしておいたポイントをしっかりとチェックし、松本方面に向かいながら気になっているポイントを軽くチェックする予定です。早速最初のポイントに向かいました。

最初のポイントに向かうまでに川に5人の釣り師がいるのが確認できました。平日にも関わらず要所には人が入っています。私が入ったのは下調べしておかないと入り口が分からない場所です。

ウェーダーを履きながら川を眺めていたら、上流にフライマンがいるのが確認できましたが、ここまで釣り下ってくるには深みを渡らなければ来ることができないので一安心。



川幅は広いけど重めのルアーなら流芯には届く範囲でした。荒々しい瀬が左カーブを描きながら下流へと流れ下る区間。

ポイント的にはバッチリでしたが、丁寧に探ったのに全く音沙汰がありません。アタリはおろかチェイスすらない。1時間経過、2時間経過、かなり丁寧に探っているつもりですが・・・???

あれこれ試しながら思いっきり遠投しようとフルキャストを何回か繰り返していたら、いきなり「パンッ!」と音がして、Dトウィッチャーが遠くの彼方へ飛んでいってしまいました。呆気にとられる自分。

夏なら絶対出てくるはずなのに・・・、夏ならもっと深いところに隠れているだろうから、Dコンやシュガーディープで深みを探ってみるか・・・、流れが強いから14gのスプーンでリフト&フォールで探ってみるか・・・、色々と手は尽くしてみましたが、本当に音沙汰なしです。

そうですね、今は冬でしたね。では、どこにいるのか?産卵を意識して浅瀬の砂地部分か?と思って浅瀬をチェックしても反応があるのはルアーのリップが底石に当たる反応だけ。流れが緩い部分か?と思って広いプールを探るも魚は見えず。



気が付けば10時30分開始から13時まで延々釣り下ってなーんもなし。腕が痛くなっただけ。

延々と釣り下ったところ、お気に入りのボサ下ポイントがようやく出てきました。流れも緩やかで魚が隠れるには良いポイント。茶鱒川を思い出しながらキャスト。

比較的浅いけど水の流れはそこそこにある。魚がいればチェイスする姿が見えそうな透明度。ですが、ここも全く反応なし。おかしい・・・、どうなっているんだ???



これ以上は釣り下れない状況になってしまったので、入渓地点へ戻りました。先のフライマンの姿は上流にはなく、今度は釣り上がりをしてみました。

釣り上がったところは広々としたプール状態。夏場なら鯉しかいそうにない場所です。軽くアップキャストを繰り返していると、目の前で突然ライズが始まりました。時間は14時ちょうど。陽が当たって水温が上がったのか、羽虫を捕食しているのか、小魚のライズがあちこちで見られる中で、「ボチャン!」とひときわ大きなライズ音。さては?と思いそのやや上流へキャスト。ルアーが足元近くに見えた途端、その後ろに40アップのニジがチェイスしてきた!

これはいける!と思いましたが、そのニジ、ルアーと距離を置いて近づいてきただけで、足元近くまでチェイスしてきたと思ったら、こちらに気が付いたらしく、慌てて流芯のほうへ逃げていきました。



あ~あ、やられた。千載一遇のチャンスだったのに~。呆気にとられてしまいました。こんな流れの緩い浅い場所にあのサイズがいるなんて。悔しいのでそのニジがいたであろう周辺をくまなくチェック。

釣り上がるもまたまた深みで進行不能になったので、来た道を釣り下りながら再チェック。すると今度は30アップのニジがルアーの真後ろをピッタリとつけて、今にも食わんとするばかりに・・・追いかけて来て・・・、食わなかった(泣)

ガッカリのガッカリ。諦めきれずに最後の一投を続けていたら、Dコンを根掛かりロスト。本日初投入の新品物だったのに・・・。心が折れたためここで終了。

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あまりにも悲しい。4時間以上粘ってニジの魚影2匹を見ただけ。昼飯を食う時間を惜しみ、ロッドを持つ手が痛くなっているのを我慢して投げ続け、その結果がこれです。

時間は午後3時半。これから別のポイントに向かおうにも日没終了までにあと1時間半くらい。ならば午前中にフライマンが入ろうとしていた場所の対岸でフライをやってみようとそこへ向かいましたが、降り立った場所が悪く、またまたフライフィッシングにならずに30分で終了。

こうなったら、まだ見ぬポイント探しをしながら戻るかと、犀川を横目にノロノロと車で上流へと戻りました。

おおっ!ここはあの目立つ橋の下か!こんな細い道を降りてくるんだ!知らなかった!偶然発見できてよかった!

やっぱり地図の下調べと現地の下見は重要ですね。狭い道をも恐れずに突き進むとそこにはまだ見ぬパラダイスが待っているのです(笑)

太陽は完全に山の陰に沈み、徐々に暗くなりつつある中、最後の1時間の勝負です。プール状態のところに魚がいるのを先程のポイントで確認したので、ここでも瀬の中よりもプール状態のところを大雑把にチェック。



・・・、いないですね、ここも。フムム・・・。先行者がいたのか、先行者がいなくても釣れないのか定かではありませんが、ここも夏場なら一級ポイントでしょう。プールでも出てきません。ハア・・・。

結局ノーヒットで終了。6時間ぶっ続けの釣行がパア。犀川殖産3回目の挑戦は2回目に続き完全にシャットアウトとなってしまいました。ルアーロストは本日3個。1匹も釣れないのに出費は大物。

釣りもギャンブルと同じですね。いやいや、犀川で釣りをするのがギャンブルなんでしょうね。当たれば大儲け、外れればボロ負け・・・。

さて、今後の冬季ニジマス釣りはどうしようかな? 寒さが厳しくなる12月や1月に来ても釣れる可能性はあるのかな? 日釣り券の出費を考えれば来年の年券を思い切って買うべきかな? 来年のベストシーズン中に何回ここに来ることが可能なのかな? 色々考えると悩みは尽きません。

これだけ考える余裕があったら、もっと仕事や家事にも力を入れたらどうなの?と常々自問自答しますが、唯一他人に自慢できる趣味なので、悩まずにはいられません。

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さてさて、犀川殖産での冬季ニジマス釣りを3回経験してみて、思い付いたことをここに書き留めておこうかと。以下はあくまでも釣りバカな私が勝手に想像して書いているだけなのでお許しを。

1.冬季ニジマス釣りが可能になれば、釣り人だらけになって犀川殖産の魚はダメになると言うウワサについて。

→ヒレがボロボロのニジマスしか釣れないようになるのでは?という状況には今のところ至っていないと思います。

むらちゃんさん」が最近行かれた静岡県内の天竜川C&R区間のブログ情報を見ると、本当に釣り人だらけで魚はそこそこ釣れるようですが、天竜川の場合、犀川とは状況が違うように思えます。

あちらは気温・水温ともにこちらよりもやや高く、人口80万人もいる浜松市や愛知県のような、都会から約1~2時間で到着する釣り人が集まりやすい地域かなと。それだけ多くの釣り人がいれば「管釣り」状態になるのもやむを得ず、魚の状態は悪くなるのではないかと想像しています。

片や犀川殖産の場合、休日・平日ともに要所には人が入っていますが、その数は今のところ手のひらで数えられる程度の人数ではないでしょうか。関東から中央道や上信越道等を経て、ここまで来るのに4時間以上かかる場所です。

真冬になるにつれて川での日照時間は少なくなり、その結果魚の活性が鈍くなって釣果が落ちる。魚を放流したとしても水温はどんどん低くなるので、魚が餌(ルアー)を食いに行くような積極的な活動状態にならず、このため、釣りたくても釣れない状態が春まで続く、という状況にあるのではないでしょうか。

2.遊漁者数の確保、釣り場を活性化させるという点。

→私がこの日道の駅で購入した日釣り券のナンバーは110番台を超えていました。ちなみに10月3日にこの道の駅で購入した日釣り券のナンバーは50番台。ということは、道の駅で日釣り券を購入した人は10月3日から11月24日までの約50日間でようやく60人を越えたということ。単純計算で1日当たり1.2人が購入しているだけです。

他の日釣り券売り場でのものも合わせるとどのくらいになるのかは分かりませんが、仮に、主要な売り場が5箇所と想定して、どこも同じ程度の売り上げとすると1日当たり6人。6人×600円=3600円/日。3600円×冬季釣り期間約135日=486,000円。遊漁収入に応じて漁協は魚の放流量を決めていると思いますが、ニジマスの稚魚1匹200円としても50万円全部を還元して約2500匹?

50万円弱では犀川殖産が潤うような状態になるとは残念ながら思えません。1日当たり10人があの川に入るとなると、人口密度はかなり高めな感じになります(笑)。あそこにそんなに大勢の釣り人が入れる場所があったかな? 天竜川C&R区間と比べるとはるかに入れる場所が少ないんじゃないかな?と。

釣り場を活性化させるにはもっと人が集まらなければならないと思いますが、冬場だけでなく夏場の活性化をより一層図ることが重要な気がしますね。というか、私のような素人のこの程度の試算だけでも遊漁収入って厳しいんだね、と想像してしまいます。

年券所有者がどの程度いるのか分かりませんが、冬季もニジマス釣りができる川ができたということで評判になっているにもかかわらず、未だにこの人数しか集まらない。冬季ニジマス釣りがまだ浸透していないのか、やっぱり禁漁期間は必要だという意見の人が多くて釣りに来ないのか、それともやはり別の理由?(釣り券未購入?)が大きな原因なのか?

この状態が2年、3年と続けば、漁協は儲からないと判断して冬季の放流をやめ、最後に冬季ニジマス釣りもやめてしまうのではないでしょうか?

3.極寒の本流で大物ニジマスを揚げる人はプロである!と断言できます(笑)

→どうやったら釣れるの? この時期に釣れた人に聞いてみたいですね、本当に。冬季は小物でも釣れないのが当たり前だよねと素人の私は思いますが、大物を釣り上げる人は本当の天才・プロとしか言いようがないですな、ハイ・・・。

4.犀川殖産は車を止めるスペースが少ない(入れるポイントが限られる)。

→これには本当に苦労させられます。国道と山に挟まれた場所を犀川が流れているため、平ダムから下流の要所は大体狭い駐車スペースしかなく、車を置く場所選定に悩みます。入りたいと思った場所には既に先客がいるということもよくあります。

人気の無さそうなところは道幅が狭く、通行するのに気が引ける場所であったり、人の家の土地かな?と思える場所が多くあります。いいところを見つけて入れたと思っても、釣り下り・釣り上がりどちらも困難な岸が多いのも難点のような気がします。

たまに胸まで浸かっている人を見かけますが、よく流されずに済んでますよね? 私には怖くてできません。

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久々に超長ったらしい記事を書いてしまいました。これもあまり経験できない冬季ニジマス釣りができるようになったから書きたくなったわけなのですが、やっぱり寒い場所での釣りはバカがすることですね。よく考えれば釣れない状態であっても、それを見極めることができない(できるけど行きたくなる?)んだからやっぱりバカなんですよ(笑)



まだまだ書きたいことがあったような気がしますが、忘れてしまいました。12月の目標は『2度あることは3度ある』でしょうね。意味、分かりますか?(笑)

11月6日 犀川殖産2回目

2010年11月07日 00時56分03秒 | 渓流釣り
待ちに待った犀川殖産2回目釣行。特にかしこまった準備はしていませんが、出掛けた時間はかなり遅めの10時。現地到着10時45分でした。



11時近いというのに太陽の位置が低く感じる入渓地点。日当たりがいいので暖かいけど、日が暮れたら寒いんだよね、ここは。ラッキーなのはこの時間帯なのにだ~れもいないこと。独り占め!

と思ったのも束の間、ウェーダーを履いて準備をしている最中に大宮ナンバーの車が下流の駐車場所へと向かっていきました。竿が見えたので間違いなく釣り人。さては下流に入るつもり?

そちらの動向が気になりましたが、私の狙っているポイントには入っていない様子。少し安心して狙っていた釣り下りコースを歩きました。

前回ここでチビニジマスを何とか確保したので今回も何とかボーズだけは避けたいなと、まずはルアーで挑戦。

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1時間半じっくりとポイントを変え、ルアーを変え、しつこく同じコースを流し、色々手を尽くしましたがな~んもなし。アタリもチェイスもなし。全く問題なし・・・。

狙っていたポイントをチェックし終えた頃には先の大宮ナンバー車の釣り人2名はかなり先を釣り下っていました。そこで退渓。やっぱりメジャーポイントは難しいよね、釣れなくて当たり前だよ・・・、と負け惜しみ。

車でさらに下流へ移動。お次は以前から狙っていた、車を横付けしにくい場所。



う~ん、いい眺め。普段は橋の上からここを眺めていたけどやっぱり川に降りてみると様子は違うな~。夏場なら絶対に釣れそうな場所だもんな~。

そうなんです。夏場なら絶対に釣れそうなんですが、11月に入ってしまうと全く釣れそうにないんですね、なぜか。

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沈黙するしかありませんな。皆さん、ここは釣れないですゼ。



今度は同じ場所の対岸から。得意としている木が覆い被さる場所。

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沈黙のみ。皆さん、絶対に釣れませんから!

全く釣れないまま午後3時半にルアー終了。昼飯抜きで釣り歩いてこの有様です。

フライもやるつもりだったのにこれでは暗くなるまでにあと30分くらいしかできない。急いで大場所に移動。結果は裏に書きました。

今日は大宮、品川、熊谷ナンバーの釣り人らしき車を見掛けました。関東からわざわざここ犀川殖産地域へ冬季ニジマス釣りを楽しみにして来られる方が沢山いるようで結構なことですが、残念なことに、ホント~に釣れませんから!(爆)

今後は山間地域特有の遅い日の出と早い日の入りの時期になってきたので、寒さは強烈になりますから注意してお越しくださいね。



いや~、期待感を持たせてくれた割には冷たい仕打ちですね、犀川さん。次回はどうしようかな?