mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

重力波

2016年02月14日 | 気象・自然など
 数日前に、米国の研究所で、初めて「重力波」なるものが検出された、と大きなニュースになっていました。
NHKニュース:「重力波を初観測」米中心の国際研究チーム 発表

 大きなニュースで、地元のある民放ラジオ番組でも話題に取り上げられ、「重力波ってなんだ」と始まったものの、最後は「分からん」で終わってしまいました。

 私?私分かります。
 この世の物質界を構成する素粒子間の間で相互作用する四つの力の一つ。
 この世の物体は、小さく壊していくと、当然小さな粒になります。その粒をさらに壊していくと、その粒を構成する材料の原子になります。
 さらにこの原子を壊していくと、原子核と電子になります。
 原子の段階では、まだ電子顕微鏡で見られますが、原子核になると、あまりにも小さくもう見えません。

 そんな素粒子で構成されたのが原子で、その原子で構成されたのが、物質です。
 このPCも、今いる地球も、です。

 この素粒子は、原子核と電子ですが、原子核もさらには中性子と陽子に分けられます。
 本来は別のものですが、「強力な力」で結びついています。

 実はこの「強力な力」というものが、四つの力の一つで、原子核内で、相互に波動をやり取りしています。
 この波動を粒子的にとらえたものが、グルーオン(膠着子)、波動的にとらえたものが、強い力です。
 粒子的、波動的、とはややこしいですが、これが量子力学論で言うところです。
 力の伝搬は、波動でもあり、粒子でもあるとうもの。

 四つの力の他の三つは、「弱い力」「電磁力」「重力」です。
 弱い力は中性子を崩壊させ、ニューとトリノと電子を放出させる際の力。
 電磁力は、+の電荷を持つ原子核と、その周りを回る-の電荷を持つ電子とが互いに接近しあうも引き離して周回する力・
 重力は、良く知っている重力です。質量あるところで互いに引き合う力。

 弱い力は粒子的にはウィークボソン、波動的には弱い力
 電磁力は粒子的にはフォトン(光子)、波動的には電磁力
 重力波は粒子的にはグラビトン、波動的には重力波

 ・・・なのですが、最後の重力だけはどうしても観測・検出が出来なかった。
 なので、観測・検出が出来ていない以上、アインシュタインの相対性理論はいまだ「理論」のままです。
 しかし重力波が観測された、というニュースは、重力も波動として伝搬するもの、ということが実証されたわけで、相対性理論が正しい、という裏付けになります。
 さらには、重力波ではなく、重力の粒子(グラビトン)そのものが検出されれば、理論は完全なものになります。

 しかしこれは難しいです。今日、観測する機器で果たして観測できるのかどうかなどなど。
 というのは、こんな例えがあります。目の前に1mの物体があります。
 しかしそこにいる人は、30cmの物差ししか知りませんし、持っていません。
 ならば1mの物体はどう測るのか。未知数のまま置いておくのか、数値不明とか、「そんなものがあるらしい」の理論にしておくか、でしょう。

 そういうことで、重力波の検出は大きなニュースでした。
 中にはノーベル賞ものか、と言っていた人がいますが、それはどうだろうか。微妙なところです。

 しかし、量子も光子も女性の名前みたいなのが楽しいですね。
 さらにアインシュタインは、おもろいおっさんですね。舌を出してアッカンベー。
 そのくせ、こんな理論を打ち立てます。
 当初は避難轟轟だったそうです。ニュートン以来の古典物理の時代。
 先日、弊ブログで書いた、O女史のようだったそうです。

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