mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

イチョウライトアップ・祐専寺

2009年11月30日 | 地元尾張の話

 昨日で終わってしまいましたが、祖父江町山崎地区の黄葉まつり。稲沢市祖父江町はギンナンの生産量日本一ということで、イチョウの木があちこちにあります。その中で山崎地区では祖父江のイチョウのシンボルとも云える、祐専寺境内に樹齢約250年のイチョウがあり、まつり期間中はライトアップされています。

 まずは昼間の様子。祐専寺の山門。

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 稲沢市指定天然記念物。祐専寺イチョウ。

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 すぐ傍にモミジ(カエデ?)もあり、赤と黄の競演。

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 青空と黄色いモミジは映えますね。

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 昼間の様子はここまで。しばし祖父江町二俣地区にある親類宅で休んで、日もとっぷり落ちてから再度山崎の祐専寺へ。ライトアップということで人が多いのではと思っていましたが、昼間よりはずっと少なく、少々拍子抜けでした。

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 ここからは余計な文章無しで、画像だけです。

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 祐専寺のとなりにあるイチョウもライトアップされていました。こちらはギンナン収穫のイチョウです。

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 昼間同様、全て手持ちで撮影しました。都心部のイチョウは街の明かりで夜も照らされますが、こうして光源でもって照らされるイチョウも、またいいものでした。

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 この祖父江町のイチョウは昔からの光景ではなくて、明治維新以後ギンナン収穫用にと植えられたものが代を経て今日に至っているものだそうです。その山崎地区で植えられたイチョウはここ祐専寺のイチョウが原木になるそうです。

 この辺りは冬の季節風が大変強い地域で、屋敷森としてもイチョウが植えられていています。


黄色いイチョウと赤い電車

2009年11月29日 | 地元尾張の話

 今年の秋、このブログで神戸市森林植物園と名古屋市東山植物園の紅葉を書いてきましたが、もう一つ私が毎年目にするこの季節の色づきがありました。イチョウ、銀杏です。

 銀杏いうと大阪御堂筋の並木が有名ですが、愛知県祖父江町はギンナンの産地日本一。ギンナンというのは漢字で書いて「銀杏」、そうイチョウです。つまりこの時期はほぼ一斉に葉が黄色くなりまして、それは鮮やかさとは又一風違う独特の光景となります。

 というわけで、28日お昼過ぎ・・・より日も傾いた頃、祖父江町へ行ってきました。祖父江町と書いてますが、今は稲沢市祖父江町。その山崎地区では黄色く色づくことから黄葉(こうよう・おうよう)まつりが行われており、普段は行き交う人も少ないこの地に人がどっと繰り出します。私の目的は黄葉まつりではなく、黄色い林の中を赤い電車が走る様子を見ること写すこと。名鉄尾西線がここを走っています。

 山崎駅から北へ160m。この画像の位置は実は市境を超え、一宮市になります。

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 更に北の地点。ここより少し北は名古屋水道との交差地点。

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 少し戻り、銀杏の向うを電車が。

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 青空と黄色い葉とはよく合います。

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 これだけでは何ですので、すこし山崎地区で写した黄葉の様子。祖父江町は多くの場所で銀杏が植えられていますが、この山崎地区で黄葉まつりが行われているのは、地区にあるお寺「祐専寺」に由緒あるイチョウがあり、それが旧祖父江町から引き続き稲沢市でも史跡指定されているからだそうです。その様子は今後紹介することとして、少しだけ山崎地区での黄葉から。

 先程の電車撮影場所で角度を変えただけ。ギンナン収穫用に栽培された木です。

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 その林の中。他の紅葉と同じく今年は進み具合が早くて、もうこんなに落葉していました。かなりニオイます。。

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 山崎集落のとある場所。

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 やはり集落内の細い道は観光の方も敬遠されているような。落ちた葉が敷き詰められ、まるでイチョウロードのよう。ここを通った先の祐専寺のイチョウは、後日紹介します。


音楽は演奏者も楽しく

2009年11月28日 | 音楽

 昨日は伏見のザコンサートホールで開催された、F★グループコンサートへ行ってきました。横浜のフェリス女学院大学音楽部同窓会の演奏会で、ランの館で何度か演奏されている方が出られていますので、昨年に引き続き伺いました。

 演奏曲目は次の通り。

  1. 須田美奈子(ソプラノ)
    松本梨乃  ヴォルフ 女声のための六つの歌
  2. 佐藤友恵  J.S.バッハ パルティータ 第2番ハ短調
  3. 鬼頭久美子・黒川浩 四手連弾
       中田喜直 四手連弾のための組曲「日本の四季」
  4. 黒川浩   モーツァルト ピアノソナタ ハ短調 K545
  5. 黒川浩   ブラームス 自主主題による変奏曲 ニ短調 Op.21-1
  6. 黒川浩   超絶技巧練習曲より「夕べの調べ」 変ニ長調

   ソプラノとしている他は全てピアノ演奏です。

 このフェリス女学院同窓会の演奏会は、毎年7月と11月に行われていて、7月は卒業して間もない方々により、11月はしっかり演奏なされベテランの域に入りかけている方と、教育にかかわっている教授などを迎えてのコンサートです。昨年は「カウンターティナーを聴きました」と題してブログに書いており、音声生理学、発声機能調整の指導者を迎えての演奏会でした。

 で今年は音楽部教授の黒川氏を迎えての演奏会。ランの館でよく演奏なさる方の師匠ということで、春先より目を輝かせてお話下さいました。

 黒川さん、面白い方ですね。私もこんな方と出会っていれば音楽の道に進んでいたかも知れません。四手連弾の日本の四季で2nd(ピアノ左)の位置で演奏する際、普通に出てピアノの前でお辞儀をし、腰掛けに向かう軌跡を取りながらそのままUターン。舞台前で今から演奏する日本の四季について解説を始めました。中田さんって、「雪の降るまちを」を作曲する際にショパン幻想曲からパク・・・アレンジされたことを何日か前に書きましたけど、四季の美しさとその表情を音楽に込めたというこの作品、折々のところに自然の姿が現れるという美しい話をなさいました。

 そして休憩。次からは黒川氏によるリサイタルです。モーツァルトピアノソナタK545は、名古屋の市バスに乗られていれば耳にお馴染みの曲です。アイドリングストップのときに流れるあの曲。第一楽章と第二楽章をアイドリングストップメロディにしています。

 で、演奏前、舞台の前でお話下さいました。曲の解説ではなく自身が演奏する際に心の中である出来事が展開して、それにのって演奏されていること。その出来事とは男女の出会い。場所は荒川土手(何で荒川?)。時刻は11:38。男女の話、「この花きれいね」「綺麗だよ、君も綺麗だよ」が演奏のここ、で少しだけ演奏の触り、後は省略しますがこんな物語を展開しながら演奏されているそうです。ホント面白い方ですね。それだけに音楽に込める気持ちは真剣で、教える際はさぞ厳しいことかと思います。

 そしてブラームスの曲を演奏する前でも小話。作曲家の書く楽譜というモノは、それは単に音楽演奏の表に留まることなく、作曲家の心理そのものを表すのだという、心理分析を研究する方のお話をなさいました。ショパン、ベートーベン、リスト、それぞれの作品があり、音の組み合わせが音楽になり、それでもホンの暫く聴けば(演奏すれば)いかにも「ショパンらしい」「ベートーベンらしい」音の組み合わせになる、そんなお話でした。

 おっと文章長くなりすぎて、曲の感想を書く場所が無くなってしまった。ピアノって単に鍵盤を押したらそれに反応して音が出るだけでなく、力強さ、そして演奏の心も音に載るのである事を改めて感じました。微妙な揺らぎ、それは演奏者の個性だけでなく、その時点の境地も表していると思いました。

 最後の曲を演奏し終えて黒川さん、花束を頂きました。そのまま楽屋へ・・・というスタイルのはずが、「どうせアンコールがあるだろうからやりますね」って、そのままピアノへ。結局アンコールと言うか自身によるアンコール曲4曲演奏されて終了。なんとも素晴らしく楽しいピアノ演奏と同時に何か心の有り様を教わった演奏会でした。


事業仕分け作業・地方交通の補助事業も俎上に

2009年11月27日 | 思索と考え

 行政刷新会議の事業仕分け作業、24日は国土交通省の地方交通対策補助も議題俎上となりました。

 24日は、地域公共交通活性化・再生総合事業、離島航路補助、バス運行対策費補助、バス利用等総合対策事業、鉄道軌道輸送高度化事業費等補助の各項目。国土交通省がらみでは他にもありますが、バス運行対策費補助・バス利用等総合対策事業があったことで今回こうしてブログを書くほど私の関心を引きました。

 つまりこの「バス運行対策費補助・バス利用等総合対策事業」のうち、前者は赤字に悩む地方のバス路線の運行費用補助です。地方の特に山間地の乗合路線バスは赤字だからといってこれが唯一の生活の足ともしている人がいる以上、廃止もできない。そこで生活交通路線維持として運行費用から欠損額の一部若しくは全額を補助するもの。

 この結果は、73億円の補助事業のうち、車両購入補助の部分については路線維持の費用一つにして廃止とされましたが、路線維持補助はそのまま認められました。

 実は全国に多くあるバス事業者の中には、この補助金をアテにしてろくな営業努力を行っていない会社もあるんです。運転が荒い、ダイヤより早く出る、運転士がぶっきらぼうな応対、普段乗っていない人には分らない存在、そのくせ車両はそこそこ新しいときて、補助金を出す行政側への訴えだけは上手いという、そんな会社があったりします。生活交通路線に指定され、それなりの補助金が頂けるとこれを収入と捉え、営業努力が疎かになるんですね。なかなかその様な内面的な情にかかわる部分の審査はされないんです。

 そんな補助金をアテにするようなバス事業者に対して厳しい対応を取れば、この部分でもう少し費用を抑えられるのではないかと考えております。それが小額であっても積み重なればそれなりの金額になります。

 さて「バス運行対策費補助・バス利用等総合対策事業」の後者は、例えば環境のことも考え自動車からバスに乗り換えてくださいな、という啓発活動等の事業推進などに使われるそうで、他にも類似の事業があり主旨にあわないとして廃止の結論となりました。


みよし市誕生・二段階の手続きで

2009年11月26日 | 地理・地名

 暫く前にニュースになっていましたが、愛知県西加茂郡三好町が来年1月4日の市制施行で、みよし市となることが正式に決まったというのがありました。

 通常なら三好町の単独市制ですので三好市となりそうですが、徳島県に三好市があり、既存の市と同名の新たな市は原則認めないという方針から、今は既存の市の了解があれば同じな前の市名とすることが出来るそうですが、徳島県の三好市側が愛知県にも三好市が出来る事に難色を示していたため、愛知県の三好町は「みよし市」となることが決まりました。

 そして数日前、官報をつらづらと読んでいたら、11月19日付発行にこの三好町改称&昇格みよし市についての告示が。次の文章は告示原文です。

  • 〇総務省告示第五百二十五号
       町の名称変更
    地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)第三条第三項の規定により、平成二十二年一月四日から愛知県西加茂郡三好町の名称をみよし町に変更する旨、同条第六項の規定により、愛知県知事から通知があったので、同条第七項の規定に基づき、告示する。
     平成二十一年十一月十九日
         総務大臣 原口 一博
     
  • 〇総務省告示第五百二十六号
       町を市とする処分
    地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)第八条第三項の規定により、西加茂郡みよし町をみよし市とする旨、愛知県知事から届出があったので、同項の規定に基づき、告示する。
    右の処分は、平成二十二年一月四日からその効力を生ずるものとする。
     平成二十一年十一月十九日
         総務大臣 原口 一博

 つまりこれ、告示の面では、総務省告示525号で「三好町」の名前を「みよし町」に変える手続きがおこなわれ、続いて総務省告示526号で「みよし町」を「みよし市」に昇格させる手続きが行われています。我々市井に住む民からみれば単に名前が変わって市になっただけですが、市町村の変化にはその行為主体の違いから、少々複雑なようです。

 すなわち、名称を変える、今回のように三好町の「三好」部分の変更は、都道府県の長(知事)が国(総務省)に変更することを知らせ、国が告示をもって施行するという段階。

 さらに三好町の「町」の部分が変わること、つまり町・村が市になるような変更、或いはその逆の変更は、都道府県議会の議決を経て都道府県の長(知事)が国(総務省)にその旨を届け出て、国が告示をもって施行するという段階。

 これまでも市制施行と同時に名称が変わった自治体は、殆どがこの二段階の手続きを経て誕生しております。私、この事実を知った時は結構面倒くさいことをやっているものだと、意外に思ったという覚えがあります。私が作っている自治体変遷の資料はその辺りはあえて深く入らず、同日に市制施行と名称改称を行った場合は、一つの項目にまとめてあります。

 さて、愛知県の三好町。西加茂郡に属し、みよし市になったら西加茂郡は消滅する事になります。加茂郡を明治11年に東西に分割したものですが、東加茂郡は一足早く消滅して、これで愛知県から又一つ郡がなくなる事になります。

 この三好町、日本でも一番人口の多い町だそうで、平成17年国勢調査人口では56,252人で、市への昇格要件の一つである50,000人を超えております。愛知県内には他に転入が続く長久手町が昨年の推計で人口50,000人を超えているそうで、こちらも市昇格への機運があるそうです。

 ところで同名の市の名称についてですが、平成の合併でこれだけ市が誕生したことですし、もう既存の市と同名の市は、ダメだとかお伺いを立ててとか、もう止めにしたらどうかな。愛知県の三好町もそれなりの歴史がありますし、徳島県も三好郡というこちらも歴史があります。また郡の名称には同名の郡が幾つもありましたし、かつての大野郡のように岐阜県と福井県両県にあってそれが県境で接していたところもあります。都道府県内で同じ名前の市は具合が悪いですが、違っていれば同名の市が出来てもいいように思います。