名鉄三河線複線化の上、特急列車列車運行の要望

　昨日2015年4月30日付中日新聞県内版記事からです。リニア中央新幹線の開業で、トヨタ自動車本社がある、豊田市と名古屋を結ぶ特急列車を走らせたいとの機運が高まっているとのことです。
　そのために現在単線の三河線知立駅～豊田市駅間の複線化も要望していくことなったそうです。

記事スキャナ。


　三河線の知立駅以北は通称「山線」と呼ばれている区間。トヨタ自動車関連の企業も多く、リニア中央新幹線開業で、東京都の結びつきを深めたく、名鉄に名古屋駅から知立駅を経て三河線を走行する特急列車を走らせたいということ。

　名古屋駅から豊田市駅へは、知立駅の乗り換え時間を入れて約52分かかります。
　自動車だと、高速道路を使い約40分程度で行けるとのことで、鉄道でのアクセスもこの程度の時間で結びたいとのこと。
そのために、豊田市としては、三河線山線区間の複線化を求めていくとし、名鉄は検討を進めたいとのこと。

　この構想は以前にも弊ブログで書きました。具体化するのでしょうか。現在知立駅付近連続立体化事業が推進中です。三河線山線は、現行の単線で高架化するような計画ですので、もし複線化するのでしたら、早期に、事業計画を直さねばないりません。
名鉄としては、どうなのだろう。名古屋と豊田を結ぶのは、新規に建設した豊田線があります。
　豊田線を、リニア中央新幹線接続の路線として活かすのは、ちょっと難しいでしょう。
　豊田線は名古屋市側は赤池駅で名古屋市交通局地下鉄鶴舞線と相互乗り入れの形で、名古屋市と結んでいます。
　ダイレクトに豊田市と名古屋駅とを結ぶ目的ではありません。

　ですが、折角豊田線を建設したのに、三河線の複線化輸送力増強は、二重投資のような気がします。
　そこをどうクリア、するかでしょうか。豊田市など複線化の要望がある西三河の自治体から補助を得るのも一つの方法でしょう。

　いずれにせよ、この構想を推進するのか、しないのか、早期に決める必要があります。
　名鉄名古屋駅を含む、名鉄百貨店などの建物群建て替えで、名古屋駅構内も手を付けるそうなので、その際に、中部空港方面のホームを設けるとのこと。
　同じく豊田市方面の特急列車発着ホームを確保しないと、また「分かりにくい」の声が出てきそうです。


　ところで、少し前（昭和50年代）には、三河線に特急列車が走っていました。
厳密には、三河線内は特急と称していたものの、普通列車と同じ所要時分だったかな。
7000系パノラマカー使用で、新鵜沼駅から豊田市駅の間の運行でした。
タイトな三河線のダイヤゆえ、三河線内は、普通列車と同じ所要でした。