mitakeつれづれなる抄

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なにわ筋線計画・2031年開通目標

2017年05月27日 | 鉄道
 大阪市内に、通称「なにわ筋」という南北の通りがあります。ここの地下に鉄道を通し、南北の交通が大変多い市内の移動に加えて、関西本線JR難波駅(旧湊町駅)に接続して、そのまま関西空港への空港連絡列車を走らせようという構想があり、このほどこの構想が具体的なものになって、事業形態と途中駅の設置計画が発表されるに至りました。
 産経WEST記事からです。
記事:南海「ラピート」新大阪乗り入れ、「なにわ筋線」4駅を新設 事業計画発表へ

 この計画には、なぜか阪急からも出ております。
阪急(連名で):なにわ筋 線の整備に向けて(pdf)



 新大阪駅~野田駅間の貨物線上に北梅田駅を設置し、そこから南下して中之島駅、西本町駅を経てJR難波駅の手前で分岐し、一方はJR難波駅、もう一方は南海電鉄難波駅へ接続する、というもの。

 産経WESTのラピートを走らせる、という見出しは、この南海電鉄の空港連絡特急のことですね。

 大阪市中心部から関西空港への交通は、案外弱いものです。大阪駅が市中心部かどうかは怪しいですが、大阪駅から関西空港へ行くには、関西空港交通のリムジンバスか、込んだ大阪環状線ホームから関空快速に乗るか、です。
 南海電鉄は大阪駅界隈までは来ておらず、JR西日本の特急はるかも新大阪駅から貨物線を通り、大阪駅の裏を素通りです。
 大阪駅界隈、いわゆる梅田地区、あるいは「キタ」は旧国鉄梅田貨物駅跡地の再開発で、名古屋駅周辺同様、ビジネス展開が期待されているエリア。
 関西空港とダイレクトに結べる特急列車が期待されている環境ではあります。

 さらになにわ筋という南北の通り直下の鉄道で、既存の御堂筋線の混雑緩和にもつなげたい、という趣旨も。

 事業スキームは、軌道等の線路は第三セクターによる保有会社(第三種鉄道事業)で、そこをJR西日本と南海電鉄が第二種鉄道事業として運行するというもの。つまり上下分離式です。

 開業目標は2031年春とのことで、エライ先やなぁ。

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2 コメント

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なにわ筋連絡線! (空想委員)
2017-05-28 21:19:46
公共交通の運転と計画のマニアな私(というのが実態を表しているかな)。今回のなにわ筋線計画発表で一番驚き、また喜んだのが、北梅田~十三の阪急線計画が「なにわ筋連絡線」と表記されていることです。

なにわ筋連絡線は、1989年に運輸省の運輸政策審議会が出した答申第10号で初めて取り上げられた計画です。従来から構想されていたなにわ筋線と阪急各線を連絡するため、北梅田~十三に計画されました。十三からは神戸本線、宝塚本線、そして新大阪線を介し京都本線に直通列車を走らせることも考えられていたようです。
しかし2004年、近畿地方交通審議会答申第8号によって、この計画は「西梅田・十三連絡線」に変更され、なにわ筋線ではなく四つ橋線との連絡線に変更されました。これでなにわ筋連絡線計画は消滅した……私はそう長いこと思い込んでいたのです。
そこへ今回の発表です。私は本当に驚きました。なくなったとばかり思っていたなにわ筋連絡線計画がまさかよみがえるとは!

私は実を言うと、近畿交通審議会答申第8号でのなにわ筋線計画には不満がありました。新大阪や京都と結ぶことばかり考えられており、神戸や宝塚と関西空港を結んで新しい人の流れを生もうという発想がどうも見られなかったからです。西梅田・十三連絡線も、四つ橋線と阪急各線を連絡するのは良いと思うけれど、それよりかつて計画されたなにわ筋連絡線として関西空港と阪急各線を連絡した方が良かったのでは、と思っていました。今回のなにわ筋連絡線復活は、関西の交通計画上本当に喜ばしいことだと思います。ぜひ実現させてほしいものです。
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阪急も (kisomitake)
2017-05-30 06:26:36
コメント、ありがとうございます。

阪急がなにわ筋線に乗り入れしたい、という意向は以前から聞いていました。
一方でなにわ筋線は、JR西日本か南海が乗り入れて
関空へ直通させる計画で、そうすると軌間が違いどうするのか、と思います。
やがて、阪急は四ツ橋線に乗り入れる、と言い出して、軌間の問題はクリアできますが、集電方式が違い、そこをどうするのかと思います。

阪急線から関空へ。
軌間が違い、軌間可変装置を取り付けた台車(フリーゲージトレイン)をがあると言われそうですが、どうもこの軌間可変装置には今一つ信頼を置けておらず、まともに使えるのかどうか危惧しています。
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