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老子「第十一章」道徳経

2013-11-20 19:21:06 | 老子「道徳経と伊勢白山道「道経1~37
世の中の物事が上手く回ること、人間が便利に生きられること、そこには見えない存在・・・空、犠牲者、影の功労者、名も無き者たち「見えないお蔭様」が存在する
             
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・老子「第十章「道徳経と伊勢白山道」 道経 
第十一章 *老子を英訳 http://mage8.com/magetan/roushi02.html
・原文 「書き下し文
三十輻共一轂。「三十の輻(ふく)、一つの轂(こく)を共にす。
當其無、有車之用。「その無に当たりて、車の用あり。

埏埴以爲器。「埴(つち)を埏(こ)ねて以(も)って器を為(つく)る。
當其無、有器之用。「その無に当たりて、器の用あり。

鑿戸牖以爲室。「戸牖(こゆう)を鑿(うが)ちて以って室(しつ)を為る。
當其無、有室之用。「その無に当たりて、室の用あり。

故有之以爲利、無之以爲用。「故(ゆえ)に有の以って利を為すは、無の以って用を為せばなり。 

現代語訳
車輪というものは三十本の輻(や)が真ん中の轂(こしき)に集まって出来ている。
その轂に車軸を通す穴があいているからこそ車輪としての用を為すのだ。

器を作るときには粘土をこねて作る。
その器に何もない空間があってこそ器としての用を為すのだ。

戸や窓をくりぬいて家は出来ている。
その家の何もない空間こそが家としての用を為しているのだ。

だから何かが「有る」という事で利益が得られるのは、「無い」という事が影でその効用を発揮しているからなのだ。

英訳文
A wheel has thirty spokes and one hub. We can use a wheel because a hub has a hole to insert an axle. We knead clay and make a vessel. We can use a vessel because it has a space with nothing. A house has doors and windows. We can live in a house because it has a space with nothing. So when we use something, we always benefit by "nothing".


*空を知る者は、「成す」ことが出来ます 2012-09-18
伊勢ー白山道 記事全文 http://blog.goo.ne.jp/isehakusandou/d/20120918
老子の言葉 第十一章 
(独自の超訳)
台車の円形車輪とは、三十本の棒が中心の輪っかに集まって出来ています。
その輪っかに車軸を通すための丸い穴があいているからこそ、車輪としての使用が出来るのです。
もし穴が空いていなければ、車輪であってもムダな物なのです。

粘土をこねて容器を作ります。
その容器の中に何もない空間があるからこそ、容器として使用が出来るのです。
もし中に空間が無ければ、ただの土のカタマリにすぎません。

家には戸や窓を作り付け、中には空間が広がります。
家中に何もない空間が有るからこそ、それが家としての用を為しています。
空(から)が在ることが大切なのです。

つまり、色んな物が生きて役立つのは、そこに「空」が存在するからなのです。
これは物だけではなくて、人間も含めた森羅万象すべてに言える真理(道)なのです。
だから心に「空」を心掛ける者、この道理を知っている者は、自由自在に生きられます。

原文
「三十輻共一轂。當其無、有車之用。埏埴以爲器。當其無、有器之用。鑿戸牖以爲室。當其無、有室之用。故有之以爲利、無之以爲用。」
(感想)
この十一章は、普通は簡単だと学者には思われるかも知れません。普通のアタリマエの道理を老子が言ったと思われるでしょう。
しかし私には、感動的な真理を老子が伝達していると感じます。
これこそは、空海がその生涯を懸けて言いたかった真言密教の真理の根本です。
老子はいとも簡単に、密教の真理を開陳しています。

老子は、世の中の物事が上手く回ること、人間が便利に生きられること、そこには見えない存在・・・空、犠牲者、影の功労者、名も無き者たち、・・・・「見えないお蔭様」が存在することを知りなさい、と言っています。

また、「陰」=影=無=何も無いこと、があるからこそ「陽」=存在するのです。
陽・陰思想とは言わずに、陰・陽思想と呼ぶのは、先に「陰」が必要なのです。
もっと砕いて言えば、要は貧乏ならば、後は金持ちに成れるのです。

いや、そんなことは無い、そんなバカな甘いもんじゃない、と誰もが思うでしょう。
しかし老子が、「何も無いということを深く心底認識すれば、人間ならば後は頑張るしかないでしょう」
と言っているようにも感じます。
もし、貧乏が嫌で奮起して頑張って、わずかでも何かをその人が得れば、
それは最初に貧乏が存在した御蔭でもあるわけです」。

つまり老子は、「君たちは、何もないこと、空の“有り難み”に気付いているのかね?
それを本当に認識すれば、無が生きて有に転ずるのだよ。無から有が生じるのです。」
また、
「人間は、心を空・カラにして生きなさい。心がカラならば、あとは知恵が入って来るしか無いのです。
自分の心を悩みで満たしていれば、良い考えが入って来られません。」
このように私には響いて来ます。
   *「空」を祭ることが出来るのか?
無心で居れば、心身が強く成るのです。
悩み過ぎて、悩みで心を満たしていては、何も良いことがありません。
「柔よく剛を制す」と言うように、無心は、その人間にとって最善を起こします。
無心で、目の前の出来ることを頑張りましょう。

生かして頂いて ありがとう御座位ます


心に何も無い=最善・最強・最高 2017-09-10 老子の人生論
伊勢ー白山道 記事全文http://blog.goo.ne.jp/isehakusandou/d/20170910
参考記事:老子の言葉 第十一章「空を知る者は、「成す」ことが出来ます」

「 老子の人生論」第十一章

・ 車輪は、中心に穴が空いているからこそ、芯棒と繋ぎ大きな役割を果たすことが可能に成ります。
もし中心に穴が空いていなければ、ただの粗大ゴミに過ぎません。

・ 容器は、中に空間が在るからこそ、色々な物を入れることが可能になり役立ちます。
容器の中まで粘土が詰まっていれば、無用のカタマリです。

・ 家も、中の空間こそが命です。
空間が無ければ、家には成りえません。

・ つまり人間も、心を空(から)にしている者こそが、色々な可能性に生きることが出来ます。
心を空にしていることが、社会で役立つ人間に成らしめます。
心を空にしていることが、幸運を呼ぶ秘訣です。宇宙の真理に合うからです。

(感想)
物質面では、その中心に穴や空間が在ることが、2次的な大きな役割を果たすことが可能になる道理が最初に説明されています。
そして、物質だけでは無くて、心も空(くう)で居ることが重要だと指摘されています。

私達は普段に、自分の心を何で満たしているのでしょうか?
仕事のこと、支払いの件、子供のこと、伴侶への心配、嫌いな他人のこと、・・・・。

こういう思いで自分の心を常に満たして居れば、そういう人は、
・ 容器の中まで粘土が詰まったような人間。
・ 中に空間が無い家のような人。
だと老子は指摘します。

心を心配で満たして居れば、役立たずの人間に成っているということです。
確かに、心に余裕が無い時の人間、心配心に支配された人は、
・ 会社でも同じ間違いを繰り返す。
・ 物事を直ぐに忘れる。
・ 怒られても心ここに在らず、の状態。
このようなことが誰にでも言えます。

では逆に、心を空(から)にしている人は、どうなるのでしょうか?
・ リラックスしていて、臨機応変な対応が可能。
・ 明るい表情。
・ 新規の工夫や知恵も浮かぶ。
このようなことが言えると感じます。

武道でも、次の一手を考えている人間は負けると聞きます。
心を空にしていることが、勝負の極意だと言えます。

では、心を空(から)にするにはどうすれば良いのでしょうか?
座禅や瞑想で、心を空(くう)に出来るのでしょうか?
わざわざ座る時点で、既に心が空に成ることは不可能なのです。これはポーズに酔うだけの見せ掛けです。

そこで、感謝の気持ちを持つことが、心を空(くう)に近付ける大きなヒントに成ります。
人が感謝をする気持ちには、「自分が」(自我)という部分が少なくなり、空(くう)の領域に近付くことに成ります。

色々な心配が在りましても、それでも、
・ 生活が出来ることに感謝します。

自分の心を悩ます仕事や、家族、嫌な他人も、それでも、
・ その存在が、自分が生活する為には欠かせないことに感謝します。
・ それを本当に失くした時に、それで自分の心は安心するのか?を想像します。

私の好きな言葉は、「仕方がない」です。
・ 潔(いさぎよ)さ。
・ 執着の無さ。
・ 大きな包容力。
これが「仕方がない」の中に内在します。

私が「仕方がない」と思えた事は、逆にその大半は改善します。変わるのです。
・ 仕方がない=心を空(から)にすること
とも感じます。
皆さんの人生の参考にして頂ければ幸いです。

生かして頂いて 有り難う御座います


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