つくば植物園の池のほとりで今年も咲き始めていました。蕾が丸い淡緑色の球状の苞に包まれていますが、写真のようにその苞が割れて小さな花蕾から花が出てきます。この植物の国内での分布は比較的狭い地域に限られるとのことで、初めてみる方も多いでしょう。福島県南部から関東・中部地方の岐阜県以北辺りの日陰でじめじめした谷などが生育地だそうです。小さな青紫色の花とその周辺につく白い装飾花が木陰でみると驚くほどに美しいから不思議です。写真は8月1日に撮影しました。
つくば植物園で見かけました。名前がススキとなっていますが、カヤツリグサのような独特の花をつけています。葉は細長くて伸び、ススキのように鋸状の歯があり、注意が必要です。その歯の鋭さから「シシキリガヤ」とも呼ばれるそうです。関東地方以西～琉球列島、朝鮮半島南部、中国南部、マレーシア、オーストラリアなどの海岸付近の湿地に分布し、「Cladium chinense」、カヤツリグサ科、ヒトモトススキ属の多年草です。写真は8月1日に撮影しました。
