井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

原チャリで巡る東北の名山たち(八幡平)

2018-11-30 08:36:32 | その他の本州の山
【 この記事は、2016年に登ったものです。】

 6月30日

 弘前のユースホステルでの豪華な朝食をお腹いっぱいに食べて出発します。
今日は八幡平を越えて岩手山の山裾を目指します。
ガソリンを満タンにして、まずは鹿角市を目指します。
この道路は何度か走ったことがありますので順調に進みます。

 八幡平の登りに差し掛かった時、走行距離計がゼロに戻りそうになりました。
    
    嬉しくなって路肩に原チャリを止めて写真を撮りました。

 さあ、八幡平に向かって快調に走っていると、右カーブを曲がろうとしたその時です。
右手から1mほどの真っ黒い塊が左手に向かって走るではありませんか。
何だ!と思ってよく見ると熊でした!
一瞬の事でしたが、左手の笹原に走り込んだ黒い塊はクマに違いありません。
まあ、ここは道路があるとはいえ山の中ですのでクマが出ても不思議はないのですが、
思わずどっきりした次第です。

 道路がなだらかな登りとなると、間もなく八幡平の駐車場でした。
あたりは一面のガスに覆われ、視界があまりありません。
    
    まずは遊歩道を歩いて山頂を目指します。

 駐車場から山頂までは2kmほどで、ゆったりとした上り下りを歩くだけです。

    

    

    
 
 点在する沼を見ながら歩いていると20分ほどで山頂についてしまいました。
この櫓が山頂です。
    

    
    櫓の手前にある地図です。

    

    

    

    

 帰りは登りと違うルートを歩きましたが、それもすぐについてしまいます。

 さて、駐車場に戻りましたが、ここで問題が発生してました。
何とガソリンゲージがEマークを指しているのです。
駐車場の叔父さんに一番近いガソリンスタンドの場所を聞くと20kmはあるといいます。
こんなところでガス欠は何としても避けなければいけません。

 降りであることを利用しながら山道を降ります。
山を降るにしたがって天気は良くなり、太陽も顔を出してきます。
前方にガソリンスタンドのポールサインを見つけたときは、本当にホッとしました。

 ここから正面に岩手山の北側が見えます。
今夜はキャンプ場にテント泊の予定です。
岩手山を振ると回り込んだところに網張温泉があります。
今夜は、そこのキャンプ場に泊まることにします。

    

 テントを張っているのは私一人という寂しい状況です。
まずは温泉に入って体を温めることにします。
温泉は登山客で一杯です。
話を聞いていると、どうやら今日は岩手山の山開きがあったようです。

 お風呂から上がり、隣にあるビジターセンターで登山情報を仕入れます。
一番一般的な登山コースは馬返しから登る柳沢コースだと言いますので、明日はこのコースから登ることにしました。

 温泉に入り身体も温まったので、今夜はぐっすり寝れるはずです。
明日の天気予報が崩れるとのことですので、早めに登ることにします。

   
 

原チャリで巡る東北の名山たち(岩木山)

2018-11-15 22:16:08 | その他の本州の山
【 この記事は2016年に登ったものです。 】

 お岩木さんに登る!!

  弘前のユースホステルは朝食の充実化に力を入れており、食べきれないくらいの小鉢が並び、ご飯を何膳食べればおかずに見合うのか悩むほどでした。
その朝食を美味しく、かつ、お腹いっぱい食べて岩木山の麓にある岩木山神社へ向かいます。

お岩木さんへ登るにはいくつかのコースがありますが、今回は由緒正しい岩木山神社にお参りをしてから登りたかったのでスタートは岩木山神社になります。
 神社前の駐車場の片隅に原チャリを止めて、まずはお参りです。

    
    鳥居の上に岩木山の山頂が見えています。
   その山頂の形がなぜか「山」に字に見えるのは私だけでしょうか。

    

    
 
    
    境内には荘厳にして立派な拝殿がありました。

 岩木山への登山口は、神社の左手にありました。

    
     標準コースタイムは4時間15分とあります。
    

    
    この杉の巨木に圧倒されながら登ります。

 7:00分、いよいよ登山開始です。
杉木立の中を登ります。
しばらくすると公園のような場所に出ます。どうやら桜林公園のようです。
登山道はよく整備されており、傾斜が増してきますので汗だくで登ります。
 
    
    姥石まで登ってきました。

 焼止りを過ぎると9:10分、沢に入ります。
    

 沢は雪融けが終わったばかりのようで登山道が分かりずらく浮石だらけです。
ここは慎重に登ります。

    

    
    日差しが当たる斜面にはミチノクコザクラが咲いています。
    岩木山の特産種ということです。

 やがて、沢全体に残雪があり傾斜も増してきましたのでジグを切りながら慎重に登ります。

    

    

    
    何とか雪渓を登り切りました。 

 10:00分、種蒔苗代に着きました。
    

 そのすぐ上に鳳鳴ヒュッテも見えてきました。
    

 ここから山頂まで岩々した登山道となります。
岩が折り重なっておりなかなか注意を要する登山道です。
    
    
    反対側の景色が見えてくると津軽岩木スカイラインの終点にある駐車場が眼下に見えています。

 10:25分、山頂に着きました。
    

    
    山頂でゆっくり昼食を取り下山路をどうするか考えます。
 登ってきたコースですと雪渓の長さが気になります。
簡易アイゼンを持ってきていないのであの急斜面で足を滑らすと事故につながります。
ここは安全策を取り、津軽岩木スカイライン側に降りるのが最善と判断しました。

    

    

    

 そうと決まれば下山しての温泉が気になります。
下山していると沢山の子供たちが登ってきます。
どうやら学校登山のようです。
    
    元気な声であいさつしてくれますので、こちらも負けないように挨拶します。

    
    9合目から振り返ると山頂が見えます。

 9合目まではリフトで登れるようです。
しかし、リフトは使わずに足で8合目を目指して降ります。

 11:40分、8合目の駐車場に着きました。
    
  
       

 さあ、ここからはバスで麓まで下ろうとしましたが、バスの時間を見ると15分前にバスは出ていました。
次のバスが来るまで2時間ほどあります。
どうしようか考えていると若い男女3人組が降りてきます。
そこで、麓の嶽温泉まで乗せてもらえないか頼んだところ快くOKしていただきました。
彼女らも嶽温泉で汗を流すとのことでしたのでお世話になることにしました。
青森の人たちに助けられ、気持ちよく登れた岩木山でした。
 

原チャリで巡る東北の名山たち(八甲田山)

2018-11-13 19:23:27 | その他の本州の山
 【 この記事は2016年に登った山のものです。】

 2016年はイドンナップ岳で心折れましたが、それ以後は精力的に道内や本州の山を登っていました。
6月28日から東北の名山を原チャリで巡ってきました。
八甲田山、岩木山、八幡平を抜けて岩手山、早池峰を登る途中で原チャリ故障してしまい、やむなく登山をあきらめ北海道へ帰る羽目になってしまいました。

 7月は、名古屋のおばさまたちを案内してに知床縦走から日高幌尻岳とトムラウシ山の連続縦走、8月は南アルプスを甲斐駒ヶ岳から入山して光岳までの大縦走を行ってました。
ブログの記事を書く間も無いぐらい山に登るのに忙しかったのです。

 そこで、秋の山からスキーシズンまでの狭間の時期を利用して2016年の登山を懐古してみようと思います。
まずは、6月28日から東北北部の名山を巡った原チャリの旅です。

 まずは八甲田山大岳へ登る!

 6月27日、苫小牧から八戸行のフェリーで本州へ渡ります。
順調な船旅で翌早朝に八戸港に到着です。
曇り空で寒い中を、まずは、酸ヶ湯温泉目指して原チャリでツーリングです。
途中で空が晴れてきて、まずは幸先のいいスタートが切れそうです。

 6月28日

 9:00分少し前に酸ヶ湯温泉にある駐車場に到着。
    
    すっかり天気が良くなり暑い中を八甲田山大岳目指して登ります。

 前日の寝不足もありますが、そんなことは言えません。

    

    
    登山口を出発してひたすら登ります。

 やがて、森林を抜け沢状の登山道をひたすら登ります。
    
     
傾斜が緩くなったと思ったらそこは湿原でした。
    

    
     木道を快適に歩きます。

    
    正面に見えるのが八甲田山大岳のようです。

 10:10分、八甲田清水に着きました。
    
     ここで給水のため休憩を取ります。

    
     ほどなく分岐点に到着です。ここから大岳の山頂を目指します。

    
     疲れた体を癒してくれるのは、やはりきれいな花々です。

    
     小さな雪渓が現れます。八甲田は豪雪地帯ですので雪が残っていても不思議はありません。

    

    
     下を見ると酸ヶ湯温泉の建物が見えています。

    
     八甲田山は連なる峰々で構成されています。

    
     鏡沼の横を通ります。

    
     ミヤマオダマキでしょう。

 最後の急坂を登るとそこが山頂でした。
10:50分、山頂に到着です。
    

    
    山頂は砂礫地で広く平らな場所です。

    

    
     結構な人の数でした。
 山頂では、昼食を取ってゆっくり休みます。

    
    下山は、山頂を越えて毛無岱へ向かって降ります。

    
     途中の沢に雪渓が残っていました。風が涼しく気持ちがよかったですね。

    
    大岳避難小屋です。

 ここからどんどん降ります。
秋になると紅葉で有名な毛無岱という湿地を通り抜けます。
    

    

    
     ワタスゲの群落が湿地であることを証明してくれます。
   
    
     毛無岱の全景です。

    
    
 ドンドン、いやになるほど下るとやっと酸ヶ湯温泉の建物が見えてきました。
11:15分、酸ヶ湯温泉に到着です。
    
     何年か前に来たことのある酸ヶ湯温泉です。

    
     冷たい湧水でした。

 まずは、八甲田大岳を登りましたが、今日はこの後弘前まで走らなければなりません。
途中の温泉で汗を流し、黒石の町を見物してから弘前へ向かいます。
今夜の宿は、弘前にあるユースホステルです。