井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

2016年シーズン最初の雪山・奥手稲山へ!

2015-12-29 21:37:00 | 札幌近郊の山
 2016年シーズン最初の雪山へ出かけてきました。
今年の冬は雪が少なく、札幌近郊のスキー場もなかなかオープンできない日が続いていました。
やっとオープンできたものの暖かい日が続き、札幌市内はせっかく降った雪が融けてしまいました。
その後まもなく30センチの雪が降り近郊の山もやっと雪山になってきたのです。

 そんな中、数日前から本格的な寒波が押し寄せ、札幌でも日中の気温がマイナスとなる真冬日を迎えるようになりました。
気温が下がり小雪がチラチラする中、今シーズンのスタートは奥手稲山としました。
この山は札幌近郊にあり、手稲山から稜線で繋がる山なのですが、とても地味な山です。
スタートとなる登山口は、札幌国際スキー場から1キロほど定山渓側に下ったところにあります。

 12月28日(月曜日)

 今回は、お友達3人と出かけてきました。
Sz氏に、Omさん、Mocoさんです。

 登山口に8時30分集合としたのですが、Mocoさんの到着が遅れています。
数日前から降った雪のせいで市内の道路は滑り、混雑しているのです。
8時45分、Mocoさん登場、早速、登山準備をします。

 さて、私たちがこの登山口についたとき車が1台止まっていました。
スノーシューで登山準備をしているのですが、なかなか出発しません。
「どうしたんだろうね!」と話しながらMocoさんを待っていたのです。
その人もやっと出発、私たちも登山準備ができたので9:10分出発です。

   
   小雪がチラチラしているものの風は吹いていません。

 先行したスノーシューの人を追いかけます。
雪の深さが膝下ほどあります。
これではスノーシューで歩くのは大変です。
10分ほど歩くと追いついてしまいました。

 追い抜くときに、トレースのお礼を言って行き先を聞くと「つげ山まで」といいます。
それでは先を歩きますと言って私たちが先行します。
これで、スノーシューの人もつげ山の取り付きまで少しは楽ができるはずです。

 単調な林道歩きが続きます。
この山に登ったことがあるのは私だけで一緒に登る3人は初めての山になります。
1時間ほど歩いたところで休憩を取ります。
時折、雪が止み、空が明るくなってきます。
天気は回復か?と思わせながら小雪がチラチラしてきます。

 雪が深いので交代でラッセルをします。
皆さん慣れているのでスムーズに交代しながら、久しぶりに会う人もいるので会話が弾みます。
林道の左側にある尾根に乗らなければいけません。
その地点を慎重に見極めながら歩きます。

 784mのコブ山辺りから急斜面を登り尾根を目指します。
雪が深いのでラッセルが大変です。
それを4人で交代しながら登ります。
20分ほどで尾根上に到達、しかしここからが大変です。
尾根が広いため方向を定めるのが大変なのです。

 途中で私が山頂へ向かって進んでいる方向とGPSが指し示す方向にズレがあるといいます。
4人で協議の結果、少し沢沿いにコースを取りそのまま浮くに向かった進むことにします。
そうしてどんどんラッセルしながら歩きます。

 右にある沢に向かって降ろうとしましたが、その前にGPSをチェックしました。
すると今まで右手に進まなければいけないと思っていたのですが、GPSが示す山頂の方向が左手に変わっているのです。
ここで、方向を変えて左手に向かって登ります。
そのまま交代しながらラッセルしていきます。

 13:5分、やっと山頂に着くことができました。
   
    
   

   初めて踏む山頂は、時折、強い風が吹き抜ける場所です。
山頂を楽しむ余裕もなくスキーのシールを外し滑走準備をします。
軽くお腹の中に軽食を詰め込みます。

 ここからはトレースを外さないように滑ります。
平坦に近い林の中は方向感覚を麻痺させるものがあるからです。

 平坦そうに見えても微妙な起伏があります。
結局、2度ほどシールを貼り、何とか林道まで滑り降りることができました。
ここからは単調な滑り&歩きが続きます。

 先行者が3センチほど積もった雪を踏みしめると後から歩く人のスキーが滑るのです。
先行者を犠牲にしてドンドン歩きます。

 15:30分、やっと登山口まで戻ってきました。
ほとんど1日中歩き通しでしたので疲れました。
身体も冷え切っています。

 車には10センチほどの雪が降り積もっています。
皆さんの顔には笑顔があります。
シーズン初めとしては大変なスキー登山でしたが、満足していただいたようです。


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  皆様には、私のつたないブログにこの1年お付き合いをいただきありがとうございます。

  今年は、5年越しで取り組んできた日高全山縦走を達成することができました。
 また、加藤文太郎さんの足跡を訪ねて、彼がトレーニングで歩いていた六甲山の全山縦走も
 体験できました。
 さらに、夏には北アルプスを裏銀座から後立山連峰の縦走も成し遂げることができた
 充実の1年でした。

  来年は、南アルプスの縦走を考えています。
 その先には大峯奥駆道の縦走も成し遂げたいと考えています。

  皆様にとって、来年もより良き年であることを祈っています。


手稲山へ登行練習に・・・

2015-12-20 21:16:48 | 札幌近郊の山
 今月は大雪山・黒岳へスキーに行くことになっています。
22日の予定なのですが、その前にスキーにシールを貼って斜面を登る練習をしようということになりました。
Omさんからの要望なのですが、近くの山でいいといいます。

 札幌は11月に40センチを超える積雪があったのですが、それ以後の暖気ですべて融けたしまいました。
しかし、近郊のスキー場は雪が残っているのでオープンしています。
手稲山もスキー場はオープンしているのですが、例年に比べると雪が少ないのです。


 最初の予定では、今は使われていない千尺コースを登ろうかということでしたが、ここには雪がないのです。
しかも、「鹿駆除地域・立入禁止」の張り紙があります。
これではここを使うことはできません。

 そんなことで山頂に近い方が雪が残っているということで、パラダイスヒュッテから上に向かって登ることにしました。

 12月14日(月曜日)

 9:30分、パラダイスヒュッテの手前にある駐車場から出発します。
   
   ここから西に向かって林道があります。
   幸いに雪はあります。

 5分ほど歩くと白樺林の中に立派な山小屋が見えてきます。
   
   この山小屋は、北海道大学が所有しています。
   一般の人達も週末は利用することができます。

 どんどん林道を歩きます。
20分ほど歩いたところから左手に向かって登ります。
   

 ここから登りだしてすぐです。
スノーシューの足跡の横に手の平ほどの大きさの足跡があります。
よく見ると雪に付いている足跡には先に爪が食い込んだような跡が見えるのです。
   
    どうやら熊さんの足跡のようです。

 札幌は、近郊の山に熊が住んでいます。
手稲山は奥の方が定山渓まで繋がる広大な山域となっています。
ここを根城にしている熊が時折里へ出てきてニュースとなるくらいなのです。

 熊さんと私たちの行く先は違いますので気にしないで歩きます。
高度が上がるに従って斜面がどんどん急になってきます。
そして見晴らしも良くなってきます。

   
   目の前には日本海の海が広がります。
   そして、水辺線近くには雪で真っ白になった暑寒別岳など増毛の山塊が見えています。

 稜線が間近になってきたのですが、傾斜が増しただけでなく雪面が堅くクラストしています。
おまけに雪が少ないため木の枝が雪から出ており進路を遮ります。
Omさんはスキーーアイゼンを付けたのですが、私は付けずに頑張ります。

 12:10分、苦労の末稜線まで登ってくることができました。
   
   目の前には手稲山の山頂部がまるで船の舳先のような岩盤の上に見えています。

 そして、遠くにはなんと噴煙を上げている樽前山が見えるではありませんか。  
   

 余市岳、恵庭岳、羊蹄山も山頂部がチョコっと顔を出しているではありませんか。
写真を写したり、汗をかいた身体を太陽の日差しで暖めます。

 さて、今回は登ってきたルートを降るわけにはいきません。
雪が少ないので灌木が邪魔になってスキーどころではないからです。
   
   山頂部の岩稜部の左手を登ります。

 この登りが一筋縄ではいかないのです。
岩の上から落ちる雪が堅く締まりおまけに急な部分があります。
身長にルートを選びなんとか越えることができました。
実はこの山頂部の下には札幌オリンピックが行われたときの男子大回転コースがあります。
そのため、この斜面をバックカントリースキーを楽しむために来る人達が沢山います。

 12:45分、旧ロープウェイ山頂駅の前でシールを外します。
ここまで来るとあとはテイネスキー場を降るだけです。
まずは、ロッジで一休みします。

 スキー場はガリガリの斜面です。
それを一気に降って今日の登行練習は終了です。

さあ、次は22日の黒岳です。
天気がいいことを祈るだけです。

   

2016年シーズン・初滑り!

2015-12-13 20:24:04 | 札幌近郊の山
 札幌は11月下旬に40センチを超える積雪があり、シーズンインを待ちかねていたスキー場が一斉にオープンしました。
その後、何回かの雨があり、札幌市内は降り積もった雪がすっかり融けてしまいました。
しかし、郊外のスキー場は、十分な積雪を確保していました。

 遅ればせながら12月12日の日曜日に孫達を連れて今シーズン初滑りへ出掛けてきました。
札幌国際スキー場へ行って来ましたが、積雪は十分なのですが日中の暖気と夜間の寒気によりコースはガリガリの状態です。
そのためスキーがやたら滑るのです。
孫達はこのガリガリ斜面に苦しめられ戦意消失気味です。
  
   
   まずは、やる気十分の孫達でした。

 本日の天気は晴れ、無風と最高の条件です。
   
   山の木々は霧氷と樹氷が青空に映えて綺麗です。

   

   
   遠くには日本海が見えます。

   

   

 午後からは雪面の表面が融けて滑りやすくなってきました。
孫達も昨年の感覚を思い出してきたのか、ガンガン滑ります。
結局、リフトを10本、最後はゴンドラに乗り山頂駅から1本滑って終了!

家路までの車の中では、爆睡し夢の中の孫達でした。

私もこれで滑る感覚を呼び戻したのでこの次からは山へ入ります。
まずは、22日に大雪山の黒岳を予定しています。