井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

初雪の旭岳で紅葉を楽しむ!

2014-09-25 20:15:29 | 大雪山系の山
 9月7日に今年一番早い紅葉を楽しみました。
旭岳には例年より9日、昨年より3日早く9月16日に初雪が降りました。
その情報を元に20日の土曜日に初雪と紅葉を楽しむために再度旭岳へ行ってきました。
一緒に行ったのはOmさんです。

 20日の天気予報は晴れです。
それまでの3日間はぐずついた天気が続いていたのです。
もっとも、このぐずついた天気で旭岳に初雪が降ったのですから文句は言えません。

 札幌を朝5時に出発します。
今日は連休ですので沢山の人出が予想されます。
旭岳の駐車場には限りがあります。
8時前には着きたいと思いました。

 途中で雨に降られながら高速道路を走ります。
旭川の街を走っていても所々で雨が降っているのです。
今日の天気予報ですと晴れるはずですが、ちょっと天気の回復が遅れているようです。

 ロープウェイの駅に向かって走っていると雲の中に突入です。
その雲が薄くなってきたところで旭岳ロープウェイの乗り場に到着です。
駐車場は半分ほど空いています。
ホッとして、車を止めます。

 予定より30分は早くロープウェイに乗ることができました。
7:55分、姿見の駅を出ると目の前に見える紅葉は2週間前に比べると色が濃くなっています。
   
    旭岳は雲の中ですが、中腹は雪で真っ白になっています。
   山頂の積雪は20~30cmあるとレインジャーの人が説明していました。

 さて、今回は旭岳には登らず、裾合平から当麻乗越まで行って、そこから当麻岳、比布岳、北鎮岳を経由して御鉢平を歩き、中岳温泉に下るというルート選択をしました。
しかし、稜線の雪の状況もあり、出たとこ勝負というところです。

   
   裾合平を目指して歩いていると紅葉の朱が目に飛び込んできます。

   
   雪の白さが目に沁みます。

 9:10分、裾合平の分岐に到着です。
   
   木道の上にも雪が積もっています。

 この雪の積もった木道は滑りますので注意して歩きます。
この分岐を右に進むと中岳温泉ですが、今日は左に進み当麻乗越を目指します。

   
   ピウケナイ沢が見えてきました。
この沢を渡渉しなければなりません。
   
   中央部に飛び石があります。

   
   この沢の下流部の紅葉が綺麗でした。

 ここからは山腹を登って行きます。
   
   途中から見た紅葉です。

 10:00分、当麻乗越に到着です。
ここからは眼科に沼ノ平が見えるはずなのですが、ガスに隠れて何も見えません。
チュッと休憩したあと、当麻岳を目指して登りますが、足元に雪が現れ、周囲がガスに包まれてきます。
我慢を重ね登ります。
雪が登るに従って深くなっていきます。
登山道が分かりづらくなってきます。
そして稜線に近づくに従って風も強くなってきます。

 10:50分、当麻岳に到着です。
しかし、ここからの登山道はさらに雪が深くなり、分かりづらくなってきました。
おまけに風が強く体が急に冷えてきます。
この状態で北鎮岳を目指すのは危険と感じ、Omさんと相談して下山することにします。

   
   下山は、雪の下に隠れている石に足を取られないように慎重に降ります。

 途中の岩に面白いものを見つけました。
   
   大きな岩が手水石のように真ん中が丸く抉れているのです。
   中にある数個の石が風雪によって動き岩の中をえぐったようです。
   ここまで抉るのにいったい何年の月日が掛かるのでしょうか?
 
 11:30分、当麻乗越へ戻ってきました。
ここで昼食を取ることにします。
そうするとガスがだんだん晴れてきました。
   
   沼の平が見えてきました。
沼の水と紅葉のコントラストが素敵です。

   
   山腹も負けじと紅葉が進んでいます。

   

   

 カップ麺を食べて体を温めながら目に下に広がる紅葉を楽しみます。
大雪山の紅葉ですが、今年の紅葉は10年に1度あるかないかの好条件により色付きがとてもいいとのことです。この紅葉を目の前に至福の時を刻みます。

 重い腰を上げて裾合平を目指して歩くと朝日岳の山裾も少しずつ見えてくるようになります。
   

   
   沼と紅葉、言葉がありません。

   
    左が小塚山、右が大塚山です。

 裾合平の分岐に着くと大勢のツァー客が休んでいました。
   
   こんなに沢山の人をここで見るのは初めてです。

   
   チングルマの紅葉です。

   

   

   
   
   
 雲が切れてきて当麻岳の稜線が見えてきました。
中央に見える山を左の稜線に沿って登り、最初のコブが当麻岳です。
さらに稜線を右手に進まなければいけないのですが、この様子では、当麻岳から先はさらに雪が深くて無理だったと思います。

   
   
 空に青空が現れ、旭岳の方向が上の方まで見えてきます。
   
   真っ白な雪がとても綺麗です。

   
   池に映る旭岳ですが、山頂部は雲の中です。

   
   散策している人が沢山歩いています。

 14:50分、姿見の池駅に到着です。
今日は予定していた登山ではなかったのですが、紅葉と初雪の旭岳を十分に楽しめた1日でした。

大雪山で日本一早い紅葉に出会う!

2014-09-14 21:00:56 | 大雪山系の山
 山友達のUchiさんから旭岳の中岳温泉に足湯を楽しみにいかないかと誘われていました。
しかし、8月はUchiさんの体調が今一なので延び延びになっていました。
9月になってようやく体調が戻ってきたということで7日の日曜日に出掛けてきました。

 朝6;30分に札幌で合流、旭岳のロープウェイの駅前駐車場に着いたのが9時少し前でした。
登山準備を済ませて9:15分のロープウェイで姿見の池駅まで登ります。
トイレを済ませて駅舎から外へ出たのが9:35分、すると駅舎の前の樹木が紅葉しているではありませんか。
   
   今年は思いのほか早く紅葉が始まっているようです。

 旭岳の山頂は雲の中です。
   
   姿見の池に映る噴煙は春より勢いがあるように見えます。

 ここからは砂礫の登山道を登ります。
春にも来ているのでドンドン登ります。
途中でUchiさんの様子を見ましたが、体調は問題ないようです。
9合目あたりで給水の休憩を少し取っただけで順調に山頂まで歩くことができました。

 11:10分、旭岳の山頂に到着です。
   
   しかし、山頂はガスがかかり眺望がありません。

 今日はここから裏側に降り、間宮岳からお鉢平を時計回りに少し歩いて中岳分岐から中岳温泉を目指します。
旭岳の裏側は地面の砂礫がグズグズになっており足元が滑ります。
それをダマしダマし降ります。
目の下のコルには裏旭のテントサイトが見えます。
黄色いテントが1張り張られています。

 この足元がすべる急斜面を下りきったところで休憩を取ります。
ここまでゆっくり休憩を取っていなかったので軽く食べ物も口に入れます。
身体冷えない程度に休憩を取ると間宮岳を目指して登ります。
後ろを振り返ると旭岳の裏側が見えています。
   
   まだ、大きな雪渓が残っています。

 この斜面を登っているとチングルマが赤く紅葉しているのが見えてきます。
   
   正面に見える白雲岳の中腹も紅葉しているのが見えてきます。
   
 
 今シーズンは早くも紅葉が始まっています。
例年に比べると1週間は早く始まっているようです。
これは思わないものを見ることができたと写真を写しながら間宮岳へ向かいます。

   
   チングルマの紅葉です。

   
   ウラシマツツジも真っ赤に紅葉しています。

   
   山の斜面にチングルマやウラシマツツジの群落が紅葉しています。

 左に見える熊の岳の斜面もうっすらと紅葉が始まっています。

 12:00分、間宮岳に到着です。
目の下にはお鉢平の絶景が広がっています。
   

 右手に見える小泉岳を見るとお鉢平の斜面にも紅葉が始まっています。
   

 そして左手には北海道第2の高峰である北鎮岳が姿を見せてくれました。
   

 ここからは中岳分岐を目指して降ります。
目はお針平の内側の斜面に始まった紅葉にクギ付けです。
こんなに素晴らしい紅葉に出会えるとは思っていませんでした。

 12:25分、中岳分岐に到着です。
ここから裾合平に向かって降ります。
中岳温泉はその途中にあります。

 ここからの紅葉も素晴らしかった!!
   
   チングルマやウラシマツツジのほかにナナカマドの紅葉も混ざってくるのです。

   

   

   

 息を呑む光景が目の前に広がります。

 遥か目の下には裾合平の湖沼群が見えています。
   
   ここも錦を織り込んだような紅葉が始まっています。

   
   下に大きなゴルジュが見えてきました。
中岳温泉はこのゴルジュの下にあります。

   
   中岳温泉付近も素晴らしい紅葉です。

   
   中岳温泉です。

   
   白く見えるのは湯の花が沈着したものです。

 13:00分、中岳温泉に到着です。
ここで昼食を取りながら足湯を楽しむことにします。
   
   源泉のお湯の温度は手を付けられないほどの温度です。
足を入れているところは沢水をうまく引き込んで温度調整がなされています。
ちょっと熱めといった温度でしょうか。

 昼食はUchiさんの用意してくれたカップ麺を食べます。
足湯も楽しんですっかりのんびりムードです。
ここで1時間以上ゆっくり休みました。

 14:15分、そろそろ下山しなければと腰を上げます。
あまりの気持ちよさに去りがたい気持ちで一杯です。

 ここからの紅葉がさらに素晴らしかった!
   
   赤だけでなく黄色も混ざりハイマツノ緑と相まって本当に綺麗です。

 圧巻だったのはチングルマの大群落が真っ赤に紅葉して様です。
   
   山側だけでなく、反対側にもチングルマの紅葉が広がっているのです。
   
   これほど大きな群落は見たことがありません。

 来年の夏、このチングルマが白い花をつけているのを何としても見たいと思いました。
旭岳の山裾も綺麗です。
   
   もう言葉が出ないです。

 地獄谷の噴煙が見えてくるとロープウェイの駅が間近になった証拠です。
   

 遊歩道の脇に紫の花が咲いていました。
   
   エゾオヤマリンドウの花の群落でした。

 15:40分、楽しい登山もロープウェイの駅について終了です。
今日は、思いがけない紅葉を、しかもこれほど綺麗な紅葉を目にすることができて本当に幸せな1日でした。
誘ってくれたUchiさんに感謝です。
 

万計山荘(空沼岳)に泊まる!

2014-09-11 20:49:42 | 札幌近郊の山
 札幌の中心部から南の方に向かって小1時間ほど走ったところに空沼岳の登山口があります。
この空沼岳は札幌市民にとてもよく登られている山なのです。
中腹に万計沼がありその畔に万計山荘という山小屋が建てられています。

 この山小屋は木造建築でとても古い小屋です。
小屋が倒壊しかかったことがあるのですが多くの札幌市民や団体の寄付により修理され、現在もボランティア団体が小屋の管理を行っています。

 この小屋の管理に友達のKm氏夫妻が行くというので私も万計山荘での小屋泊まり楽しみに登ってきました。

 8月30日(土曜日)

 家の用事を済ませて登山口に着いたのが午後4時です。
早速登山準備をして万計山荘を目指します。
こんな遅い時間に登山口を出発するのは初めてです。

   
   登山口からいきなり沢を跨ぐ橋を渡ります。

 ここからは快適な登山道を飛ばします。
上からは下山する人たちがドンドン降りてきます。
挨拶を交わしながら登りますが、太陽さんがドンドン低くなってきます。

 何か所か沢を渡ります。
   
    かなり危なっかしい橋が架かっています。

 沢沿いの登山道となれば万計沼が近くなっている証拠です。
やがて前方に綺麗な滝が見えてきます。
   
   この滝の左岸を登り切って滝の落ち口を少し歩くと万計山荘が見えてきました。

   
   
 ここまで約1時間10分ほどで登ってきました。
御覧のように万計山荘は2階建ての大きな小屋です。
小屋の中には手押しポンプで水を汲むことができるし、大きな薪ストーブも据えつけられています。
   
  
   
   上の2枚は1階の様子です。

   
   2階は寝る場所となっています。

 すでに夕食を食べているKm夫妻とお友達2人に加わって焼き肉をごちそうになります。
汗をかいた身体にビールがしみ込んでいきます。
楽しい会話と美味しい食べ物、小屋での快適な食事を堪能しました。

 この夜は、空沼岳から札幌岳に向かって縦走する4人グループのほか、子供連れの家族が2グループ泊まります。
そのうち1グループは、何と南アフリカからきている家族でした。

 8月31日(日曜日)

 朝一番に起き出したのは札幌岳へ縦走するグループでした。
私は朝寝を楽しんで6時ころ起き出しました。
外へ出ると万計沼の林に陽が差し込んできたところです。
   
   こんな朝の風景が楽しめるのですから、札幌は自然に恵まれた場所だと思います。

 朝食を食べてから天気もいいので空沼岳の山頂を目指すことにします。
Km氏と愛犬のミミちゃんと私、2人と1匹での登山です。

 万計沼の上には真簾沼があります。
   
   風のない沼の湖面には空の雲が映っていました。

 そして、竜神様の石像もあります。
   

 万計山荘から1時間半ほどで空沼岳の山頂です。
   
   山頂での記念写真、Km氏と愛犬のミミちゃんです。

 この山頂からは札幌市が望めます。
   

 そして、羊蹄山の見えました。
   

 山ガールを案内した恵庭岳も間近に見えます。
   

 山頂は岩場となっています。
その一番右端の岩陰に慰霊のレリーフが埋められています。
   
   人目に触れない場所にひっそりと据えつけられています。

 この日は天気に恵まれて1日でした。
万計山荘で登った人を数えていると100人の方々が登ったようです。

 札幌市民に愛される山、空沼岳です。

夏のオプタテシケ山に登る! その2

2014-09-09 21:02:22 | 十勝岳山系の山
 夜になって星空を見るために外へ出ましたが、ガスがかかっているのか空が白くなっているだけで星は見えませんでした。
仕方がないので寝袋に入ってラジオを聞いていました。
ウトウトして目を覚ますとまだ9時です。
でも、他の人たちがすでに寝入っているようですので私も寝ることにします。


 8月28日(木曜日)

 ガタガタと物音がするので目を覚ましました。
時計を見るとまだ4時少し前です。
外はまだ暗いのでもう少し寝ていることにします。

 4時半になると外が明るくなってきました。
寝袋から抜け出すと、単独の方はすでにパッキングをしているところです。
ガスコンロを点けてお湯を沸かします。

 外を見るとテントで泊まっていた若者たちが体操をしています。
   
   中々速い行動ですね。

 私も簡単な朝食を終えるとサブザックに日帰りの準備をします。
5:00分、小屋を出発します。
天気は快晴、おまけに風もありません。
まずは、石垣山を目指して登ります。

   
   石垣山に登ると目の前に美瑛岳の大きな姿が見えてきます。
ここからベベツ岳まではあまり起伏がないので気持ちよく歩けます。

   
   進行方向の最奥にオプタテシケ山が見えています。

 目を右に転じ十勝平野の方向を見ると雲海が広がっています。
   

 ベベツ岳に来るといったんコルまで降ります。 
   

 降り終えたところからオプタテシケ山の山頂に向かって緩みのない登りが続きます。
山頂手前は稜線が細くなりますが、登山道ははっきりしているので危険はありません。

 7:00分、美瑛富士の避難小屋から2時間ほどでオプタテシケの山頂に立つことができました。
   
   北の方角には遠くに大雪山が見えています。
目を凝らすと旭岳の噴煙が見えています。
   
    中央やや左の白い煙りが旭岳の噴煙です。

 そして、右の方にはトムラウシ山の山頂も見えています。
   
    双コブに見えるのがトムラウシ山の山頂です。

 後ろを見ると美瑛岳とその奥に十勝岳の山頂が見えています。
   
 山頂は風もないのでゆっくりと休んでこの景観を楽しみます。

 東の方には二ペソツ山の姿も見えており360度の景観が独り占めです。

 20分ほど休んでから避難小屋目指して下山します。
 
 9:00分、避難小屋まで戻りました。
ここでお茶を沸かして軽食を取ります。
誰もいない小屋ですのでゆっくりとパッキンをしてゴミを拾います。

 小屋を出ると石垣山の山頂部にガスがかかってきました。
急速に雲が平がってきました。
雨の心配もあるので早速下山します。

 下山にかかると早いもので2時間少々で登山口に着いてしまいました。

 あとは白銀荘でお風呂に入って汗を流すだけです。

 こんなことで、今回のオプタテシケ山は天気に恵まれ快適な登山ができました。
気を付けなければいけない事として美瑛富士の避難小屋に宿泊するなら水を事前に用意する必要があるときことです。
8月初めくらいなら雪渓の水を利用できるかもしれません。
それらの情報をキチンと持っていくことをお勧めします。

夏のオプタテシケ山に登る! その1

2014-09-06 19:38:54 | 十勝岳山系の山
 十勝岳の北西にオプタテシケ山があります。
この山は、十勝岳山系の一番北側にある山で、この先は大雪山の南端となるトムラウシ山までの縦走路が延びています。

 私は、このオプタテシケ山に2度ほど登りに来ていますが、それは、いずれも新得側から登り、しかもスキーが目的の登山でした。
夏山として登ったことがないので、この夏に挑戦してきました。

 
 8月27日(水曜日)

 やっと天気が安定してきましたので、この日札幌を立ち、1泊2日でオプタテシケ山を目指しました。
朝6時30分に札幌を発ち、登山口に着いたのが9時20分。
白金温泉から大雪青年の家方面に走り、林道ゲートの鍵を開けて駐車場を目指します。

   
    駐車場のゲートには鍵が掛けられています。
    この鍵の番号を上川中部森林管理署(0166922063)に教えてもらいます。

 舗装された林道を走るとその先に駐車場があります。
   
    こんなに綺麗な駐車場は初めてです。

 早速登山準備をして登ります。

 9:30分、今日はちょっと遅めの出発ですが、今夜の宿となる美瑛富士避難小屋までは約3時間半ほどの行程です。
   
   登山口です。

 登山道は綺麗に整備されています。
エゾマツが生い茂る林の中を気持ちよく歩きます。
ヒンヤリした空気が気持ちよく、それでも気温が高いので汗が噴き出てきます。
苔むした地肌に陽が当たり綺麗です。
   
   とても幻想的な光景です。

 10:45分、丁度中間点となる場所で一休みします。
   

 この先は日本庭園と呼ばれる、背の低い松林の中、岩がゴロゴロとした登山道を歩きます。
   
    岩を一つ一つ乗り越えて歩かなければならず、ちょっと疲れます。
    
  
 辺りが開けてくるとかなり高度が上がっているのが実感できます。
   
    遠くに今回の目的であるオプタテシケ山が見えてきます。

 右手から岩が折り重なった斜面が見えてきます。
この斜面の上が美瑛富士です。
もうすぐ避難小屋です。
   

 さて、この辺りから沢型の地形が現れる度に水が取れるかどうか見ながら登ります。
実は、美瑛富士の避難小屋周辺は雪渓が融けてしまうと水を取る場所が限られると聞いていたのです。

   
    この時期になると、秋の花イワキキョウが咲いています。

 12:20分、美瑛富士避難小屋に到着です。 
   
   この小屋は小さな小屋です。
 小屋の中には、すでに4人の方が泊まるようでザックなどが置かれています。

 私は、サブザックにプラッティパスのボトルを持って水探しをかねて美瑛富士へ向かいます。
美瑛富士へ向かいながら水場を探しますがありません。
唯一水が取れそうに見えたのは、美瑛岳の北斜面にある雪渓だけでした。

 13:00分、美瑛富士と美瑛岳の分岐に来ました。
この辺りは風が強く雲が吹き上がってきています。
美瑛富士の山頂部も雲に隠れています。
踏み跡のしっかりした登山道を登り25分で山頂に到着。
しかし、美瑛富士の山頂は雲の中です。
   
    証拠の写真を写して直ぐに下山します。

 少し降ると雲が晴れて正面に美瑛岳が見えてきました。
   

   

   
タカネトウウチソウの群落です。

 さて、良い水場が無かったので、仕方なく避難小屋へ登ってきた登山道を500mほど降った沢で水を汲みます。
溜まり水のようですが、水温は冷たく細々としてはいますが、流れてはいるようです。
ここで、2リットルほど水を汲んで小屋へ戻ります。

 夕方4時頃になってザックを置いていた4人が戻ってきます。
どうやらガイドに連れられた一行のようです。

 小屋前のテントサイトには大きなテントが4張ほど張られています。
どうやら大学のワンゲルの人達のようです。

 暗くなってから星空を見に外へ出ましたが、雲が掛かり星空は見えませんでした。
でも、明日の天気予報は悪くはなかったので早々に寝ることにします。