ミコちゃんの徒然日記

日々の雑感など

小春日 2018の3

2018年11月30日 | 気の向くままに
 
芭蕉忌
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雅なる寺苑の紅葉おちこちに


白銀のすすきの彼方に陽はありて山に夕べの風吹きわたる  草野 彬子


京都・大阪の旅から。

前頁の続きで、開山堂の広々とした庭園。

白砂の庭が市松模様になっていて、洗練された美しさが素敵でした。

ゆっくりと通天橋に歩を進めています。学生さんも楽しそう^^。

硝子戸がありませんから、存分に自然が体感出来て、

絵巻物のような紅葉狩りです。

本坊(方丈)が目の前に。

通天橋を渡り切って、少し東へ歩きました。


本坊の庭園がまた素晴らしいです。

岡山県吉備中央町出身で昭和の作庭家、

重森三玲作の有名な庭園が「八相の庭」として見学できます。

この南庭は枯山水庭園。五山になぞらえた築山が見えています。

庭の中ほどに陣取る立派な門は、恩賜門。

西庭

さつきの花の季節は華やかでしょうね。

北庭

ウマスギゴケの緑と市松模様の敷石。

この他に東庭がありました。北斗七星に見立てた石が

配置され小宇宙を思わされます。


本坊のお庭から先ほど渡った通天橋を望む。

↑上から4枚目の画像は、あの場所からこちら本坊を撮ったということです^^。

東福寺は大変広大な敷地なので、隅々まで歩くと

夕方になりそうで、国宝の三門や本堂、禅堂も観れたら

良かったのですが、修理中とか期間限定とかがあるようです。


 遥々と京都まで来たのだから、東福寺一か所だけでは

一寸勿体ないようですね、他所にも紅葉の名所や

世界遺産や歴史的名所旧跡が沢山点在する京都。

惜しいようで後ろ髪曳かれますが、この日は十分過ぎる

くらい充実の観光でしたので、早めに大阪へ行くことにしました。

初めてのホテルは迷いながら探すので、夕暮れ時は急に

暗くなり難しいですね。弁天町駅直結のベイタワーなので、

簡単に到達出来るものと思ってはいたのですが、

やはり現地に行ってみなければ、でした。

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秋の読書からピックアップ。

「公益の為に」

 

イギリスの南部、バーミンガムの近くにコベントリーと

いう小都市があります。そこで昔使われた銅貨に、素っ裸の

女性が馬に乗った姿が描かれ、プロ・ボノ・プブリコと

刻まれたものがありました。このプロ・ボノ・プブリコ

というラテン語の意味は、「公益のために」です。

コベントリーの領主は、悪代官よろしく、領民から税金を

きつく取り立てました。領主の心優しい夫人は、事ある

ごとに、税金を安くするように訴えましたが、なかなか

聞き入れてもらえません。しかし、再三の訴えに夫も

持てあましたのでしょう、夫人が生まれたままの姿で、

コベントリーの城下を馬で乗り回したら、税金を安く

しようと約束したのです。夫人はプロ・ボノ・プブリコ

「公益の為に」、一糸まとわぬ姿で街を回ることにしました。

この話を聞いた領民は、家々の窓や戸を閉めて、奥方の姿を

見ないようにしたそうです。誇り高きイギリスの貴婦人が

全裸で街を回るには、いかに大きな決断と勇気が

必要だったでしょう

「物あふれ心貧しき世に」 勧山 弘著より

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このお話は近年、犠牲的博愛の深さを表すお話の中でも

世界的に有名になっていて、「バレンタインデー」の贈り物の

チョコレートを選ぶ時、「ゴディバ」というメーカーの

品を購入すると、このお話の夫人がデザインされています。

デザインは馬に乗った夫人が、長い長い髪の毛で体が見えな

いように蔽っていますので、もしかしたら全裸だと気づかない人も

おられるかと思いますが、実は優しく勇気あるコベントリーの

(11世紀の英国の伯爵夫人)レディ・ゴディバさん、その人の

姿なのですね。夫人の名前を取って、メーカーが会社名にされた

そうです。勿論バレンタインデーに関係なく販売されています。

利己的な愛ではなく、民全員の苦しみを救うことを願った、

貴婦人の愛の大きさを噛みしめて食べたいものですね。

 

 今日もご覧頂きありがとうございました。



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