梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

日立を辞めた事

2023-02-27 10:43:40 | 漂泊の記
日立のオリジナル「パンポン」はテニスと卓球の混合
19歳になったとき日立を辞めることにした
理由は色々あるが一番大きかったのは「他の仕事に就けばきっともっと良くなる」と言う思いだった
仕事がいやになったとか、人間関係がいやになったとかではない
基本的にその後の転職も「今の仕事が嫌になった」と言いう事では転職をしたことは無かった、
集団就職、中卒は金の卵と言われた時代、仕事は幾らでもあった
就職した企業も一流の日立製作所で世は「長大重厚」企業真っ盛りの頃、
組合の力も強くなっていって春闘、年末闘争とストライキを繰り返して毎年二桁のベアが有って将来の不安もない生活になっていったのだが、
レントゲン製作課と言う所でトランスの組み立てと言う仕事はどんなに不器用でも半年もすれば一人前になる単純作業だ、
機械工の様な技術職ではないので努力の必要もないが全く成長と言う事とは無縁の職場だ、
新聞の募集欄は三段抜きから三行、一行の募集が見開きに一杯にあった
その頃本田技研が狭山工場を増築し新社員を募集していたので応募したら面接もなく合格通知が来た、
後日談が有って退職と退寮届を出したとき管理人の北山さんから「数週間前、I君に婿養子の話が有って、と身元調査が有ったが良い話だと褒めておいたのが徒になった」と言われたが怒ってはいなかった、
本田技研の寮に入り、出勤をして職場を案内してもらった、
日立製作所とは違って明るく整然とした工場で事務所も全く仕切りのない近代的な会社だったが、(これではない)と思った、
結局翌日からまた新聞で別の仕事を見つけると1日出勤しただけで退職をしてしまった
幾ら清潔で明るくともベルトコンベアで流れてくる車の組み立てをずっと続けると言うのでは日立時代と何ら変わらない、
「何かある」と思って飛び出した世界は此処ではない、
何の根拠もない自信と将来はよく調べもしないで自転車を押して東海道を200kmも走った事で沁みついてしまったのかもしれない
余談:もしあのままホンダに居たら多分「S800M」を買っていただろうなと言う事だけが残念な事である、

敵基地攻撃能力の危険性

2023-02-24 16:26:09 | 雑記

敵基地攻撃能力のある兵器を保有すると国会に提出すると言う
恐らくまた強行採決で押し切るつもりなんだろう、
敵基地つまり他の国にミサイル等を発射する事が出来る兵器を使用すると言う事は「専守防衛」ではなくなると言う事だ、
安倍元総理すら「先制攻撃は国連憲章に反する」と言っているが敵基地攻撃は先制攻撃そのものだ
曰く「敵国が我が国に対して攻撃に着手した時点」が防衛として成立すると言う理論の様だが反対意見が「いつ我が国に対しての攻撃に着手した事を確定するのか、」と「仮にミサイル発射のスイッチを押したとしてもその時点で我国を標的にしているという事をどうやって確定するのか」と言う意見が有る
しかしその事には正面から回答は無い、当たり前である、回答できる訳もない、
仮に「間違いなく我が国に向けたミサイルが発射された時点」が確定できたとしてその時点でこちらから「敵基地攻撃」を開始したとしても既にそのミサイルは発射されているわけだから防衛と言う意味合いからは何の役にも立たない、
仮想敵国で最短の北朝鮮だとしても首都圏まで恐らく20分以上かかる、
迎撃が難しい弾道ミサイルなら更にかかる、
当然我が国のミサイルも同じような時間がかかるので結局は破壊しあうだけになる、
こうなったら防衛ではなく戦闘状態である、「戦争の放棄」とは全く矛盾する、
現在の自衛隊法さらに憲法では敵基地攻撃は認められていない、
従って仮想敵国としてもアメリカ軍基地が第一ターゲットだろう、
此方に届く兵器のない基地を攻撃するのは効率的ではない、
兵器は究極の浪費でありそれ自体が使用する者には経済効果は絶対に生み出さない
兵器が経済効果を生んでいるのは軍需産業だけであり長引けば国の経済に深刻な影響を与え、
消耗を支えるだけの経済力が無ければ時間の問題が勝敗を決する事になる、
ウクライナ戦争のロシアとウクライナを見ていれば一目瞭然でロシアの様に天然資源が豊富にあっても武器弾薬を売ってくれる国が無ければ兵器は枯渇する
北朝鮮が衰え始めたとしても世界最大の経済大国と戦争を始めたとすれば兵器の消耗は極力おさえ、効率的に使わざるを得ないとすれば「こちらに届く閉兵器を持たない軍事基地を攻撃」する愚行はしない、
しかし「敵基地まで届く兵器を整備してそちらを標的とする」と公言すれば当然こちらも標的になる、
敵基地攻撃能力の配備は「百害あって一利なし」である、
数兆円の軍備が何に利するかと言えばアメリカの軍需産業であり、勝手に橋頭保を買って出て盾になる事の恩恵は「アメリカ軍」になる、
少子化に廻す予算も、超高齢化で増える保障も、冷え切った消費経済の立て直しも莫大な予算が必要なのに何を考えているのか、自民政権にとって何がメリット何だろうか?
日本国としてはデメリットしか考えられない、

薩摩の守と長煙管

2023-02-20 15:51:01 | 雑記

新幹線が開通する前の頃深夜12時少し前に東京発大垣行きと言う普通列車があった
上京して初めて帰京するとき金が無いのでその列車を使う事にした
日が変わる少し前に出た列車が掛川の駅に着くのは午前3時過ぎ、降りたのは自分だけだった、
通勤定期で乗って来たのでこのままうまくやればと良からぬ事は降りる前から考えていた、
改札のある所までは地下道でつながっている、その階段脇にしゃがみこんで暫く様子を見ていると数分で改札の電気が消えた、
念のためもう少し蹲って駅舎の電気が消えてから10分程度まってからプラットフォームの先まで歩き、線路に降りると少し先にある踏切から外に出た
今は綺麗な城が建っているがそのころは城址公園で高台の上には平和観音と言う像が建っている、
並んで火の見櫓が有って不寝番の消防士が居るのでここに上がるのはやめて途中の太鼓櫓の下で夜明けを待つ
何食わぬ顔で姉の家に帰ったのだがこれは無賃乗車だ、60年も前なので時効と言う事で此処に白状をする、
昭和39年頃東京から掛川までの運賃はたしか900円弱だったが当時の給料は寮費・食費・税金や保険を差し引くと手取りは8千円程度、900円は結構大金だ、
当時は急行と各駅停車の間に「準急」と言う列車があった、
掛川には全部の急行列車が止まるわけではないが準急は全部止まる、
正月休みが終えて東京に向かう時、隣の菊川まで切符を買って菊川には止まらない準急に乗り込んだ、
当時は走行中に「検札」と言って車掌が切符の確認に来る、内心ひやひやしていたのだが幸い東京近くまで来なかった、
このまま東京駅まで行くとフォームの階段で準急の切符の回収がある、
川崎まで行くのが一番いいのだがそれはリスキーである、
横浜も検札が有るので確か戸塚か保土ヶ谷で降りて各駅停車に乗り換えて品川辺りで省線に(当時はこう言った)に乗り換えて後は定期で降りると東京~掛川を130円程度で往復したことになる
国鉄さん大変申し訳ありませんでした

稗田神社の梅 日本人と神の話

2023-02-18 15:24:12 | 雑記
蒲田2丁目に「稗田神社」と言う神社がある

稗田と言う名前から思い浮かぶのは記紀編纂の時、文字のないころからの口伝を口述したと言う「稗田阿礼」と太安万侶だが何か関係があるのかと思っていたが社碑を読んだら
元々「蒲田」と書いて「ホタ」と呼んでいたのだが「蒲」の字は「稗」とも書きそれが通りの読みで「稗田」となったそうだ、
HPでは「稗田神社・蒲田八幡」となっているので通称なのかもしれないが石碑も「稗田神社」となっている
薭田神社 - 東京都神社庁 (tokyo-jinjacho.or.jp)
御祭神
誉田別命
天照大神
武内宿称命
荒木田襲津彦命
 春日大神
となっているので稗田阿礼とは全く関係が無かった、
誉田別命が八幡様のご祭神なので八幡様でも間違いはないが大抵の神社は結構色んな神様が祭られている事が多い、
日本の神様はありとあらゆるものに宿り、且つ天皇も武将もどんどん神様に昇格するのでまさしく八百万の神々だがだからと言って有難味が薄れるわけでもない、
世界的に大きな宗教は基本的に絶対一神教だが我が国の古来からの宗教観は自然に感謝すると言う容を取って来たので一般的に「アニミズム」と捉えられやすいが仏教の仏菩薩も神の部類になってしまうような緩やかなもので(本地垂迹)本質は「自然を敬い、恵みを感謝し、功績のあった人も神と称え敬う」と言う事を本分として生きて来たと思う、
絶対的な力を持つただ一つの神ではなく、多くの神々がその責任をもって管理すると言う会社組織の様な神の世界はやはり絶対一神教では理解の外だろうな
最近の日本社会は「神」と崇められるような者はほとんどいない替わりに今まで日本の宗教観には存在しなかった「悪魔」と言う名前を進呈したくなる様な輩はずいぶん出て来た、
中国のコメンテーターが「日本人は声を上げないのは”しょうがない“と言う考え方が根本にあるからではないか」と言っていたが長いものには巻かれろと言うのは波風立てないで生きて行くのにはうまい方法かもしれないが其れを良いことに人を人と思わない輩に利するだけの生き方はやはり考え直さなければならないのではないのか
江戸時代のお上は経済力を掌握していなく、経済を牛耳っていた商人たちは政には手を出さずと言う住みわけが出来ていたような気がする
今は政治も経済も人身までも掌握しようとする連中がのさばっている、
どうなっていくのか、
梅が綺麗だった



マイナンカードは

2023-02-17 14:21:22 | 雑記

マイナンバーカード申請が進まない、
更にポイント25,000円配布を延長すると言う、
その一方で健康保険をマイナンバーカードに統一すると言い、法律家野党から、国民から、更には自民党内部の一部からも「強引で違法だ」と言う話が出てひっこめた被保険者証明カードを発行するが有料だと言う、これも法的な根拠はなく「違法だ」となって撤回したが「期限は1年間」だと言う、
「SNSの発信にマイナンバーカードを条件とする」と言う様な事を言い出すがそもそも「任意取得カード」が無ければ出来ない事があると言う事自体矛盾している、
ある自治体で「給食費援助金」をマイナンバーカード取得と関連付けると言う
あくまで任意だろうと根拠を聞いたら「マイナンポイントと同じ考え方だ」と言うがあれは「小遣いが貰える」と言った程度の話で「給食費」は児童手当の一部だ、小学校入学から中学まで入れれば9年間の就学補助だ、
高校までの学費を国が持つと言う法律が上程されている時にこれもまた矛盾している、
どうやら「地方交付税の金額をマイナンバーカード取得割合で額を計算する」と言う事が内示されたらしい、
法律上強制が出来ない事を国家予算分配で差別するのはやはり違法だろう
根本的な問題は「なぜ政府は兆を超える予算を使い、出すたびに猛反発を受ける強引な手法まで使って全国民に持たせないのか」と言う事と
「金をくれると言われても、社会福祉を人質に取られてもどうしても入りたくないのか」と言う事の検証がされていない事だ、
「国民生活が便利になり、もろもろの手続きが簡素化され国家自治のコストが下がる」と言うのが政府の言い分だが「便利さは諸刃の刃で犯罪者側にとっても非常に便利で危険である」と言う事に対して説明されていない事、
すでに「6割を超える国民が所持している」と言われて半年たっているが金融も行政サービスも医療関連も“便利になった”と言う話は一向に聞こえてこない事、利便さの証明がなされていないと言う事は政府の言っている事の真実味が無い事、
そして何よりも拒絶派の者たちが考えているのは「今やっているあの手この手のなりふり構わない強引さ」の胡散臭さだ、
「脅したりすかしたりして掌握するのにはそれだけ政府国家に大きなメリットが出る
翻って言え我々の自由な財産権と政府に対する言行が管理される恐れが見え隠れする、
一部の政治家や学者が「日本は法治国家で国政はあくまで国会審議で行われる、荒唐無稽なアジテーションだ」と言う輩もいるが「特別秘密保護法」も「集団的自衛権」も絶対過半数議席で強行採決をし、さらに岸田総理は憲法の敵基地攻撃能力は憲法の専守防衛とは相いれないと言う事にも何の説明もない、
これでも「国民は法で守られている、荒唐無稽」と言える発想こそ”甘い“か”意図的“な発言だ、
全国民に取得してもらいたいなら「安心して全権を依存」できる政治をするしかない、
多くの他国から「なぜ日本人は声を上げない」と言われているそうだが追い詰められれば窮鼠猫を噛むと言う、
無い人間から搾り取る事を考えるより使い切れない資産を持っている企業や人間から取るほうが効率は良い筈だ
もっとも政治を動かしている連中は「多くを持つ」連中だろうから望むべくもないか