縁なき衆生は度し難し

私はサッカーにほとんど興味がない、現役の営業をしていた頃は仕事上必要なのでやったことのないゴルフや競馬などニュース情報は一応チェックしておくので多少は見ていたのだが一線から退いたので全く見ない、
だからテレビも新聞もワールドカップ一色の最近にやや辟易していた、
しかし日本が決勝に残った試合がSNSやデジタルニュースで賛否両論で話題になっていたのでしらべてみたらどうやら引き分け狙いに最後の１０分間を味方同士のパス廻しで時間切れを狙ったと言いうことらしい、（違うかもしれないがその理解での話）
これは興味のない私にとっては更に見る気のなくなる話だ、
柔道なら」「指導！」」と言うところだしボクシングでもレフリーからポイント減点が出る場面だろう、
ルール上は許されることだろうからやったんだろうがフェアではないと思うのは自分だけでもなさそうだ
スポーツは商売ではない、全力を出してダメなら泣いて次に努力するのが本当の姿と思うが
日大ラグビーの勝つためには手段を択ばないのと根本の部分は同じような気もする、
柔道も剣道も礼に始まり礼に終わる、
サッカーも野球も子供のあこがれなのに情けないやり方だ、
ネットでも出ていたが松井選手の全打席敬遠も勝ったチームの選手の中には不満がかなりあったと聞く、
日本を代表する選手達はそれでも決勝に出られたんだからと思っているのかもしれないが逃げ廻って手に入れた席にどんな気持ちなんだろうか、
これで決勝戦初戦敗退なんかになったらどんな顔で戻ってくるのか、
まあ、それでもにこやかに帰ってくるんだろうな
ますますチャンネルの移動が増えそうだ
「縁なき衆生は度し難し」済度されるほどの問題ではあるまい、臍を更に曲げて頑固に生きるぞ

二階は不快だ！

自民党の二階幹事長がこんな発言をしている
「食べるのに困るような家はないんですよ。実際は。一応はいろんなこと言いますけどね。今「今晩、飯を炊くのにお米が用意できない」という家は日本中にはないんですよ。だから、こんな素晴らしいというか、幸せな国はないんだから。自信持ってねという風にしたいもんですね。」
高齢の姉妹が遺体で発見されて死因が餓死だった事はつい最近の話だ、
冷蔵庫はからで残金も数十円、電気もガスも止められていた、晩飯が無いと言う状況がどのくらい続けば餓死をするのか？
色んなデータでも一日1食と言う家庭は相当数ある、
私の幼児期から就学期にかけては確かにこういう家庭は結構あった、
貧困感と言うのは生活の程度だけではない、実際前記の様に飯が食えないと言う貧困がもあるが貧困感は相対的なもので回りが白米のご飯におかずと言うとき、麦飯にたくあんだったり、蒸したさつま芋だったり、自分の場合はそれさえも無く昼休みは校庭に出ていたと言う事もあった、
しかし、毎日誰か同じ様な友達も致し、麦飯や芋の子供も半数近くいた、
それは「戦後の混乱期」の世相で都会は知らないが田舎はある程度普通な状況だったのだ、
しかし現在の社会は海外旅行だの高級料理だの消費を煽る情報にあふれている、
混乱期は社会全体の情勢はあくまで暗い、明るければ明るいほど影は暗くなる
一方で社会ニュースでは貧困家庭が半数に迫り、現在の社会状況は更に貧富のヒエラルキーは広がりかつ大きくなると言う情報が流れ続ける、
大体「今晩たく米が有れば良いのか」と言う問題もある、
曹洞宗の修行僧ですら「一汁一菜」は毎日２回は摂れる、
「夕飯の米が有るから貧困ではない」と思うこと自体普通ではない、
学費などとんでもない家庭がどんどん増えて来ている、その状況で「晩飯が食えるのは貧困ではない、世界でもこんな幸せな国はない」などと言っているが日本は先進国では突出した貧困率の国だ、
食事が摂れるだけの生活は「生きている」のではなく「死なない」だけの生活である、
治る可能性が無いのに生命維持装置だけで生きていると言うのは「死んでいないだけ」でこれですら、尊厳死と言う考え方が世界中で広がっている、
生命維持装置で行かされている患者の多くは意識がない、しかし貧困家庭の人は苦しみだけが有る、
この状況で「子供を産んで増やすのが国民の責任だ」と言うのは維持装置には金が掛かるから自分で維持経費を何とかしろと言うのに等しい、
国と言う社会組織は国民と言う組織を維持する責任がある、
メンテナンスもしないで動かそうと言う事はどだい無理なのだ
１人でも飢えているのに子供を育てる自信はあるまい、この苦境に子供を生み出す事はとても考えられまい、
言う通り、「この状況が続けば日本は衰退する」のは間違いない、
その為に安心して産んで育てられる社会を構築する事が絶対条件だ、
消費税を上げても議員定数を単純増にすれば歳費が大きく増える、その金で救われる底辺生活者が何人になるのか
夢を持てない者の行き着く行動が無差別殺人や今回の様な自暴自棄犯罪に向かうのではないかと言うのは強ち穿ちすぎでもあるまい

要するにサービサーとはサルベージ屋だろう

国がサービサーと言う債権回収会社に未回収の公的債務の回収を委託している、ｌ
元々銀行法で不良債権を処理するために始めた手法だがその為に債権を割り引いた価格で買い取り
元の債権者とは関係を切った回収会社が回収する、
この手法は昭和の時代にやくざの資金源として広く知られていた、いわゆる「サルベージ・買取や」である、
不渡りになった手形を額面の数パーセントで買い取り強引な手法で取り立てる、
取立の制限で今はなくなっているが今度は政府のお墨付きである、
銀行の債権回収も情け容赦ないがとりあえずは金融機関である、あまり強引な取り立ては具合が悪い
しかし「サービサー」は血も涙もないのが目的、手段を択ばないのが最初から決まっている、
何しろ元々債権を買い取っているのだから回収自体が事業そのものでそれを躊躇したら経営はなり立たないい、
税金を払わないのは悪いことは言うまでもない、
が、払えないと言う案件も多いだろう、奨学金の回収がサービサーによって給料の差し押さえまでされたら就職して間もない若者にとっては働く環境に影響が出る、
年金の回収に口座を抑えられたら忽ち生活に困窮する家庭もあるだろう、
年金は基本的には「差押え不可」になっているが年金のシステムに「年金を担保に一定額の借入」が可能であり、その返済は年金額から天引きされるという方法がある、
やくざはその辺を知っていて借入をさせて引き当てると言う事をする、
この場合は大抵借入者がギャンブルである事が多く、生活破綻者である場合が多いので事件にはなりにくいのだが政府公認の回収専門業者は始末が悪い、
只でも低所得者の最低生活保障は憲法の要件を満たしているとは言い難いのだがこれからは更に無慈悲な（中国と北朝鮮がよく使うな）社会になって来ることは間違いないだろう
国民の多くが貧困家庭となりつつある状況は働く意欲と将来の望みの喪失を増やす、
子供の出産育児どころか結婚して家庭を維持することすら望めない社会は現在の産業も税収の維持も近い将来破綻するだろう、
「自由競争の結果」は同じ条件で競争できるという事が前提ですでに今の経済的階層は「カースト」として定着している、
生まれても生きる望みがないがカースト上部の情報だけは怒涛のように流れてくる、
夢を持てない若者が死を選ぶか暴発するか、それを是とするわけではないがこのままでは更にまんえんするのではないだろうか、
政治が悪いといっても始まらないのはわかっているのだがみんなが立ち上がる為に話し合っただけで逮捕されるという法律まで作ってしまう、
せめて首相公選制でもするしかないのか

ケセラ、セラ

３０代の頃アメリカ製NCカッティングマシンのSEをやっていた時の事、
最初の一台目設置にボストンからエンジニアが設置調整に着いてきた、
VENIXのWSとプラズマカッターの組み合わせでダクト部品を入力すると展開してあらかじめ設定しているスチールシートに効率よく並べてプラズマカッターで切断すると言う装置で未だ日本は建築バブルの真っ最中、
ビルには空調ダクトが必ずあるので大小合わせて全国規模で結構な台数が売れた、
第一号機は埼玉県のダクト会社に納入、
１５ｍ×４ｍ位のカッティングテーブルにX・Yアームで切断するもので先ずは私もメーカーのエンジニアに聞きながら設置は完了したがテスト運転の段階でどうしても調整が上手くゆかない、
精度の問題以前にプラズマが出なかったり突然暴走してテーブルエンドまで行ってしまう、
彼はマシンのエンジニアなのでソフトは良く解らないらしい、
ボストンとは時差が１１時間くらいあるのでこちらの作業中には連絡が取れない、
レポートを纏めて夜中に会社と連絡を取って対処するがどうしても治らない、
顧客の工場長もずっと立ち会っているたのだが3日立ってもらちが明かず、エンジニアも途方に暮れる、
この工場さんは結構おおらかな方で私に「どう？」と聞くが怒りはしないでニコニコと見ていたがエンジニアが途方に暮れている様子を見て「ケセラ～セラだな」と笑いながら話したらエンジニアが「ケセラセラ」と両手を上げるしぐさをする、
工場長も大笑いだが（あのケセラセラはどうやらアメリカでも同じ意味なんだな）と妙な所で感心した、
が、「笑ってる場味じゃないんだよ！マーク」と突っ込んだのだが
日本でこの曲が流行したのは昭和の２０年代後半だった気がする、
「ケセラ、セラ　成る様になるわ、先の事など解らない、ケセラセラ」と言う歌詞だった、
私の人生観はまさしく「ケセラセラ」である、
「人生なんかなる様になる」だが「一生なんかなる様にしかならん」ともいえる、
何しろ出だしが極貧だったからどうやってもこれ以上下がる事は無い、「持たない物は強い」のである、
サミーデイビスJrがなんかの記事で「ちびでしゃくれあごの黒人だ、これからどんなに変わろうと全て良くなるのさ」と言っていたが日本では人種差別はないので此処までどん底感は無いが
とにかく何とかしなきゃどうにもならない、
就職した日立の社食を食べて同僚は「豚の餌か」と言い合っていたが自分にとっては今までの食事より充分美味かった、
それでも「頑張れば良くなる」と言う時代だったので日立を止めてセールスドライバーだが東宝の食品部門に移り８年勤め、転職し更に４０歳で独立した、
何時も上を目指していたがその会社も３０年で倒産し借金だけが残ったが（経営能力が無かったんだから仕方ない）と落ち込むことは無かった、
人間万事塞翁が馬、と言う程達観した訳では無くそこは「ケセラセラ」である、
子供が卒業するまでは会社も順調だったので一応責任は果たしたのではないかと思うが迷惑だったのは女房殿だな、申し訳ないとは思う、
しかし年収８００万位あったのを「お父さんがやりたいんなら」と貯金を全部出してくれた女房殿には感謝ゝである、
結局７０にもなって預貯金どころか借金まで背負って年金頼りの生活なんだが良い知り合いに恵まれてなんとか借金も返せそうだが何しろこの商売は定期的に収入がある訳ではなく2年掛かって纏めてはいると言う経済状態なんでやはり金はない、纏まって張れば取りあえず借金を返すので更に落ち着けるのはまだ先だ、
まあ成る様になるさ、後が短いので成る様にしかならんと開き直っている事もたしかだが
「棺を蓋いて事定まる」って程の価値はないが取りあえず墓は買ったし女房が「葬式代位は」と終身保険に入っているのでやはりまあ子供に大きな迷惑もかけまい、
これからも人生ケセラ～セラである
追記
カッティングマシンの暴走は近くを通るトラックの違法CBが出すノイズでケーブルをシールドしたら納まりました

比例代表制と言っても支持政党なしが第一順位では

自民党が議席増を提出する、比例代表の議席を純増で国会を通すと言う、
6月の支持政党率は自民党が一番高く３５．８％で野党合計が１８．２％
これは間違いなく「自民党の議席を増やす」法案になる、
しかし一番多いのは「支持政党なし」の３８，２％なのだ、
此れはおかしいだろう、正確に民意を反映させるなら「無所属」に議席を割り振るのが公平だ、
消去法の結果とは言え絶対多数を占めている為にこんなお手盛り法案も強引に通してしまう、
えげつない政治手法はこうなれば民主主義とは言えない、今のうちにやれることはやれるだけゴリ押しでやってしまおうと言う態度がありありと見える、
特定秘密保護法も懸念材料には全く答えず数の論理で押し切ってしまった、
野党の足並みと言うより野党合計議席が与党の半数では与野党と言うにもあたらない、
戦後政治で最悪な政治社会になっていると思うのは私だけではあるまい
敗戦後占領下の日本を強力な指導力で復興に導いた吉田内閣以降殆ど自由民主党が政権を担って来たが強引な政策が有っても世論が大きく沸く時は廃案か取下げをしてきた、
確かにその時には野党が機能しては居たがそれでも新聞やラジオの報道に圧力を掛けたりはしなかった、
悪名高き治安維持法も結果廃案になったのは野党と言うより国民の理解を得られないと言う自制心が有った、
しかし今の安倍内閣にその自覚は全く見られない、絶対議席が有るのだから出せるものは全部出して数で押し切ると言う手段は何のためらいも無い様だ
小選挙区制と比例代表制は現在の世論を反映していないと言う事は無党派層が半数近いと言う状況から明らかだろう、
一体どうしたらこの傲岸不遜政権を止められるのか、
野党がだらしないと言っていても始まらない、現状の中で何とかしなければ、
現実的に望めるのはお手盛りで三期まで伸ばした党首期限をもとに戻し今度の総裁選挙には新たに選んで貰うのが現実的だろう、
党の憲法を変更して権力の独占を許す自民党員の良識はどうなっているのか？
ロシアのプーチンや中国の習近平と安倍晋三は世界から見たらやはり同類だ、
トランプ大統領の「アメリカ第一、貿易が不調なのは相手が悪い」と言い関税をかけ白人以外を排斥するスタイルが市場原理絶対の新自由主義の正体だ、
日本がそれに追随しても彼はしっぽを振って付いてくる黄色いサルだとしか見ていない、
北朝鮮の核廃棄経費は「日本と韓国が見てくれる」と言い放っているのだ、
その金は国民の血税だ、企業の内部留保と高額資産者からだすならともかく消費税と言う低資産者から情け容赦なく取り上げての話だ、
民事には「供託法」と言うものがある、納得できない契約には解消できるまで金融機関に供託し、支払う意思はあると言う事を証明し不完全な契約を修正するまでその身分を保護されると言う方法だ、
税金もその使い方が納得できないなら供託してもいいんじゃないのか、
納税の意思はあるがその使途が納得できないのだ、国会が乗っ取られている限りはその位しか対抗手段は無い、