WEBマスターの読書日記

「木戸さんがこんなマメだったなんて」と大方の予想を裏切って続いているブログ。本、映画、感じたことなどをメモしています。

『われらが痛みの鏡(上・下)』(著者:ピエール・ルメートル 訳:平岡 敦)

2021-12-31 14:42:17 | 本と雑誌


春先から環境が変わってめちゃくちゃ忙しく、これは年末もずっと仕事かも・・と覚悟をきめていたのに、意外にも大晦日のきょう、おいしい熱々のアップルティをいれて優雅に読書日記を書く余裕っぷり(笑)。

自宅大掃除はこれまた順調に29日で終了。毎年ギリギリ31日のお昼まで終わらなくて、シューズクロゼットを片付けるのに玄関に大量の靴を並べ、どれから捨てようか、あーー予約していたお蕎麦もとりにいかなくちゃ、と途方にくれてたりするのに。

リモート生活2週目でよけいなものが一切ないせいか、今年は手を荒らさないように大量の雑巾をロハコ買いしたためか、はたまた同じ大掃除ルーティンを何年も続けていると何気にスピードアップするのか。ゴミ出し終了後、冬空を眺めながら超すがすがしい気分で日課の長距離ラン。年賀状も速攻で書き終わったぞ。幸せな一年だったなぁ。

それに、忙しすぎて読書する時間がないーー、Kindleの未読冊数がすごいことになってるーとわめいていたわりに、読書リストをふりかえってみると、平均で週に一冊ちゃんと読んでいた(笑)。これはと思う好きな作家が年々新しく増えて、読みたい本の量も加速度的に増えてくるので、相対的に読んでない気分になってしまうのかもしれない。

第二次世界大戦下のフランスを舞台に、「天国でまた会おう」「炎の色」に続く三部作の完結編。 美貌の小学校教師、対ドイツ戦に従事する若い軍曹、どこか憎めない詐欺師と、それぞれ全く関連性なさそうな3人のテンポよく展開する話を読んでいるうちに、ふと気づくと、ええっ?と驚くストーリーが一部の隙もなく織り上がっているのはさすが。「アレックス」で世界中のミステリファンの度胆をぬいたピエール・ルメートルならでは、私はこれが一番好きかも。

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