WEBマスターの読書日記

「木戸さんがこんなマメだったなんて」と大方の予想を裏切って続いているブログ。本、映画、感じたことなどをメモしています。

『F ショパンとリスト』(著者:高野 麻衣)

2023-05-04 15:06:24 | 本と雑誌

よく晴れた日の続くゴールデンウィーク。今年は旅行に出かける人が多いのか、自宅近くの駅周辺やお店も意外に静か。長時間ぐっすり寝て、いきつけの喫茶店でアップルパイと芳醇なコーヒーをご馳走になり、帰り道にスーパーマーケットで山のような買い物をし、空っぽだった冷蔵庫に食材をおさめる。この連休は心身をゆるめて、ふだん時間がなさすぎて出来ないこまごましたことを片付ける。iPhoneを新しくしたあと、なぜか接続できなかったイヤフォンやスピーカーをつなぎなおす。肩こりを少しでも解消しようとPCのキーボードをソフトタッチのものに交換。デバイス苦手な私だってやればできるじゃん!と余勢をかり、仕事で使っているMacのOS入れ替えまで完了。地味に幸せである。

幸せといえばこの前に行ってきた金沢が実に素晴らしかった。中でも圧巻は石川県立図書館。エントランスから中に入るとひろびろした吹き抜けのホールが広がり、視界一杯に書棚、全方位に本、本、本。もう最高、本好きの神殿かここは。くらくらきた。ちょうど東欧オーケストラ企画展の開催中で、展示ケースの中には、なな、なんとフランツ・リストの手書き譜面が。五線譜いっぱいに力強い点と線がびっしり書き込まれている。200年近い時間を経た直筆、すごすぎる。

興奮しばらくさめやらず、そういえばリストが出てくる小説を前に落としていたな、とKindleを検索。(未読があまりにたまりすぎて、検索しないと出てこない笑) あ、これだ。さっそく帰りの新幹線で読書。へぇショパンの作る曲を弾いていたのか、ふたりで一台のピアノを弾くこともあったのか、この時代のアーティストは政治と密接な関係があったのね・・・軽やかな文体が読みやすい。最後のページまで来て、なんとリスト様の書いたショパンの本があるのか!しかも新訳のKindle版も出ている。早速ダウンロードしました。未読がいっこうに減らない、便利だけど。

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