6月中旬の平日、東京地下鉄銀座線上野広小路駅を降りて、上野の繁華街の中をしばらく歩いていると上野公園・不忍池の広大な水面の畔にやってきました。新緑の蓮池周辺を散策していきます。
不忍池の南側の区画の水面は「蓮池」と呼ばれていて、水面一体に蓮がびっしりと植えられています。蓮の花が咲くのは毎年の7月中旬くらいからと言われています。現在は新緑の色鮮やかな黄緑色の蓮の葉を眺めて楽しむことが出来ます。
びっしりと蓮の葉に覆い尽くされている不忍池の蓮池。正面に写っている建物は、本郷台にある東京大学医学部附属病院の新入院棟の高層ビルです。
新緑の美しい蓮の葉越しに、不忍池の湖畔に林立しているタワーマンション群を撮影してみました。
不忍池の北側に隣接している「竹の台」の高台周辺をズームで撮影しました。上野動物園の敷地も含めた竹の台一帯は新緑の緑に覆われていました。
今年の2月、真冬の時期に訪れた時は蓮は枯れ草状態だったのですが、春から初夏の季節にかけて綺麗な新緑の葉に池全体が覆われることになります。
蓮の葉越しに、不忍池の中州である「弁天島」をズームで撮影してみました。島の中央に建っている「不忍池弁天堂」の建物が綺麗に見えます。
真冬の時期に訪れた時は、ゆりかもめたちが蓮池周辺を飛び回っていた光景だったのですが、初夏である現在の不忍池周辺はひっそりとしていました。
近年になると、不忍池周辺にはゆりかもめ以外に「ウミネコ」などの鳥が飛来してくるのだそうです。
蓮池の中央付近の方は、蓮の葉がびっしりと覆い尽くされている感じですが、湖畔に近い方はそんなに蓮の葉が密集してはおらず、水面も眺めることが出来ました。
6月中旬の時点では、まだ蓮の葉が成長途上にある状況でした。花が咲く7月中旬より前の方が綺麗な新緑を眺めることが出来るかもしれません。
蓮という植物は、水面に浮く「浮き葉」と、水面から立ち上がる「立ち葉」の2種類の葉を持っています。まず「浮き葉」が出て、梅雨のちょうど今頃から「立ち葉」が出始めるのです。