キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

秋の花は

2017-10-16 17:17:28 | 季節の花々
                   

                   「遠い山から吹いてくる、小寒い風に揺れながら、気高く清くにおう花、

                   きれいな野菊薄紫よ」野辺の薄紫の野菊は、一番秋を感じる花です。

                   西湖いやしの里根場で様々な秋の花に出会いました。

                   

                   

                   

                   桑、薊、紫式部、秋の花には紫色が多いような。

                   

                   

                   

                   でも、色鮮やかなコスモスも。ダリアやアスタチウムなど夏の花も

                   まだ咲いていました。

                   

                   純白の秀明菊が澄み渡った秋の野辺で揺れていました。

                   

                   

                   枕草子にも出てくる女郎花や薄も夕日に輝いていました。清少納言は

                   「秋の野のおしなべたるをかしさは、薄にこそあれ」と言い、次に秋の

                   花がすっかり散り、さらに冬の終わりになり、頭が真っ白になってい

                   るのも知らず、風に揺られて立っている、人間と同じだ、なんて言って

                   殊の外薄に肩入れしています。もののあはれですねえ。

                     山は暮れて野は黄昏の薄かな          与謝蕪村
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カチカチ山ロープウエイ

2017-10-16 10:05:09 | 旅行
              

              秋晴れの一日、なっちゃんを連れて娘と河口湖へ向かいました。東名高速

              は集中工事で大渋滞。河口湖畔についたころにはもうお昼。それでもまあ、

              最初の計画通り、まずはカチカチ山ロープウエイで見晴らしの良い所へ行

              くことにしました。タヌキカーとウサギカーが交互に動いています。

              

              標高1075メートルの山頂からは富士山や河口湖や遥か彼方の山まで見

              渡せる良い景色です。なぜカチカチ山?ペットのなっちゃんも一緒に登れ

              るけれど、ケージに入れないとダメだとのこと。怖かったようです。                        

              

              平日なのに外国人の観光客で大混雑。ご迷惑をおかけしましたが、なっちゃ

              んをなんとかケージに押し込んで、登りました。ケージを運んだ娘も怖い思

              いをしたなっちゃんもお疲れさま!

              

              カチカチ山の昔話はだれでも知ってると思いますが、なかなかに酷い話で

              すよね。狸がおばあさんをだまして殺し、おばあ汁にしておじいさんに食べ

              させ、兎が狸に復讐して殺すっていう、なんとも残忍でむごいお話です。

              まあ昔話って、洋の東西を問わず結構過激なのですが。この話を太宰治

              が、「瘤取り」「浦島」「舌切雀」とともに「お伽草子」という作品にしました。

              その時にこの山をカチカチ山と想定して書いたので、ここがカチカチ山に

              なったそうです。

              

              あとひと月もすれば、もみじが色付いてきれいでしょうね。              

              

              うさぎ神社がありました。太宰治の「カチカチ山」は原話に負けずかなりシュ

              ールです。兎がキュートな女子高生、狸がさえない中年の男という設定です。

              悪ぶっているが小心者の狸に、若さゆえの冷酷さで復讐をする兎、現代に

              もあるかも?と思える、けれど残虐なお話です。でもロープウエイに乗る人

              は、そんな内容に関係なく、たぶん絵本で読んだ緩いバージョンのカチカチ

              山のイメージと風景を楽しんでいるようでした。

              

              今じゃ、狸も兎も仲良しです。

              

              穴を覗いて写真を撮るコーナーですが、狸か兎かと思いきや、なんと

              お団子!なっちゃんが穴の向こうにいるのですが、妙に非現実的!

              なかなか面白い所でしたよ。
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