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♪自分的名盤名曲138
まだロックを聴き始めた頃は、どれが聴きやすいとかどれが難解だとか考える余地はなくて、みんなそれぞれが乏しいお小遣いの中から買ったレコードを貸したり借りたりして、どんどんカセット・テープに録音していきました。
当時の音楽雑誌「ミュージック・ライフ」もよく参考にしていました。音を聴いたことがなくても、しょっちゅう記事になっているバンドのレコードは気になったものです。
Y君という友人は、ぼくにいろんな洋楽を教えてくれました。彼はとてもたくさんのロックのレコードを持っていて、それらをよくぼくに貸してくれました。レッド・ツェッペリン、サンタナ、エマーソン・レイク&パーマー、フーなどなど・・・。
ピンク・フロイドの「おせっかい」もY君に教わったレコードです。難解とされるプログレッシヴ・ロックの中でも聴きやすいものだと考えて、貸してくれたのでしょう。
もちろん、ピンク・フロイドも「ミュージック・ライフ」誌の記事の常連だったので、名前には馴染みがありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/9c/a1f65461e4820c5d90873fb2d5ccd649.png)
「おせっかい」は、ぼくが初めて聴いたピンク・フロイドのアルバムです。
1曲目の「吹けよ風、呼べよ嵐」は、当時の人気レスラー、アブドーラ・ザ・ブッチャーの入場のテーマ曲だったので、耳馴染みがありました。ディレイが効いているウォーターズのベース、ブルージーなギルモアのスライド・ギター、稲光のように入ってくるライトのキーボード、パワフルで重いメイスンのドラムが聴けます。これはもうハード・ロックですよね。日本ではシングル・カットされ、オリコンチャートで最高72位を記録しています。
しかし2曲目以降は穏やかな曲が多く、ふんわりゆるやかな雰囲気に包まれています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/56/8a414f3e9da56057003631d13bc823e4.jpg)
6曲目が、ピンク・フロイドのナンバーの中でも評判の高い、23分以上もある幻想的な大曲「エコーズ」です。
イントロで聴かれるピアノの高音は、静寂の中に響く「美」とでもいったらいいのでしょうか、とても神秘的な雰囲気がします。続いてギルモアのギター・ソロが聴かれ、テーマが歌われます。その後は単一コードに則ったギルモアの唸りをあげるようなギター・ソロの後、フリー・フォームな音の世界が現れ、最後に再びテーマに戻ります。構成は単純ですが、四人のアンサンブルでこれだけのスケール感を出せるのは、ある意味驚異的でさえあります。
「エコーズ」を聴いていると、まるで水底から光の射す水面を見上げているような心象風景、あるいはまるで異次元へ連れて行かれたかのようなトリップ感を味わうことができるのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/e6/3192acb09eb36ddf8e6fbd6893cf7f3b.jpg)
ピンク・フロイドのサウンドには、音に対する繊細さと緻密な構成力があります。一音一音に対する細やかに計算された演出があればこそ、「エコーズ」のような23分もある単調な曲を聴かせることができるのでしょう。そして、計算されていながらも冷たさは感じられず、どこか温もりのある世界が広がっています。
「おせっかい」は、下地であるブルースとサイケデリックなサウンドを昇華させた、初期のピンク・フロイドの名作だと言えるでしょう。
◆おせっかい/Meddle
■収録曲
1.吹けよ風、呼べよ嵐/One Of These Days (Gilmour, Waters, Wright, Mason)
2.ピロウ・オブ・ウインズ/A Pillow Of Winds (Gilmour, Waters)
3.フィアレス/Fearless (Gilmour, Waters)
挿入曲:ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン/Incluging : You'll Never Walk Alone (Rogers & Hammerstein Ⅱ)
4.サン・トロペ/SAN Tropez (Waters)
5.シーマスのブルース/Seamus (Gilmour, Waters, Wright, Mason)
6.エコーズ/Echoes (Wright, Gilmour, Waters, Mason)
■リリース
1971年10月31日(アメリカ)
1971年11月13日(イギリス)
■プロデュース
ピンク・フロイド/Pink Floyd
■録音メンバー
☆ピンク・フロイド/Pink Floyd
デイヴ・ギルモア/David Gilmour (guitar, bass(in unison with Waters)①, harmonica⑤, lead-vocal②③⑤⑥, harmony-vocals③)
ロジャー・ウォーターズ/Roger Waters (bass, acoustic-guitar, lead-vocal④)
リック・ライト/Richard Wright (piano, organ, synthesiser① lead-vocal⑥)
ニック・メイスン/Nick Mason (drums, percussion, vocal-phrase①)
■チャート最高位
アメリカ70位(ビルボード)、イギリス3位、日本9位(オリコン)
Pink Floyd - One Of These Days (Live At Pompeii)
Pink Floyd - Echoes part-1 (Live At Pompeii)
Pink Floyd - Echoes Part-2 (Live At Pompeii)
まだロックを聴き始めた頃は、どれが聴きやすいとかどれが難解だとか考える余地はなくて、みんなそれぞれが乏しいお小遣いの中から買ったレコードを貸したり借りたりして、どんどんカセット・テープに録音していきました。
当時の音楽雑誌「ミュージック・ライフ」もよく参考にしていました。音を聴いたことがなくても、しょっちゅう記事になっているバンドのレコードは気になったものです。
Y君という友人は、ぼくにいろんな洋楽を教えてくれました。彼はとてもたくさんのロックのレコードを持っていて、それらをよくぼくに貸してくれました。レッド・ツェッペリン、サンタナ、エマーソン・レイク&パーマー、フーなどなど・・・。
ピンク・フロイドの「おせっかい」もY君に教わったレコードです。難解とされるプログレッシヴ・ロックの中でも聴きやすいものだと考えて、貸してくれたのでしょう。
もちろん、ピンク・フロイドも「ミュージック・ライフ」誌の記事の常連だったので、名前には馴染みがありました。
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「おせっかい」は、ぼくが初めて聴いたピンク・フロイドのアルバムです。
1曲目の「吹けよ風、呼べよ嵐」は、当時の人気レスラー、アブドーラ・ザ・ブッチャーの入場のテーマ曲だったので、耳馴染みがありました。ディレイが効いているウォーターズのベース、ブルージーなギルモアのスライド・ギター、稲光のように入ってくるライトのキーボード、パワフルで重いメイスンのドラムが聴けます。これはもうハード・ロックですよね。日本ではシングル・カットされ、オリコンチャートで最高72位を記録しています。
しかし2曲目以降は穏やかな曲が多く、ふんわりゆるやかな雰囲気に包まれています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/56/8a414f3e9da56057003631d13bc823e4.jpg)
6曲目が、ピンク・フロイドのナンバーの中でも評判の高い、23分以上もある幻想的な大曲「エコーズ」です。
イントロで聴かれるピアノの高音は、静寂の中に響く「美」とでもいったらいいのでしょうか、とても神秘的な雰囲気がします。続いてギルモアのギター・ソロが聴かれ、テーマが歌われます。その後は単一コードに則ったギルモアの唸りをあげるようなギター・ソロの後、フリー・フォームな音の世界が現れ、最後に再びテーマに戻ります。構成は単純ですが、四人のアンサンブルでこれだけのスケール感を出せるのは、ある意味驚異的でさえあります。
「エコーズ」を聴いていると、まるで水底から光の射す水面を見上げているような心象風景、あるいはまるで異次元へ連れて行かれたかのようなトリップ感を味わうことができるのです。
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ピンク・フロイドのサウンドには、音に対する繊細さと緻密な構成力があります。一音一音に対する細やかに計算された演出があればこそ、「エコーズ」のような23分もある単調な曲を聴かせることができるのでしょう。そして、計算されていながらも冷たさは感じられず、どこか温もりのある世界が広がっています。
「おせっかい」は、下地であるブルースとサイケデリックなサウンドを昇華させた、初期のピンク・フロイドの名作だと言えるでしょう。
◆おせっかい/Meddle
■収録曲
1.吹けよ風、呼べよ嵐/One Of These Days (Gilmour, Waters, Wright, Mason)
2.ピロウ・オブ・ウインズ/A Pillow Of Winds (Gilmour, Waters)
3.フィアレス/Fearless (Gilmour, Waters)
挿入曲:ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン/Incluging : You'll Never Walk Alone (Rogers & Hammerstein Ⅱ)
4.サン・トロペ/SAN Tropez (Waters)
5.シーマスのブルース/Seamus (Gilmour, Waters, Wright, Mason)
6.エコーズ/Echoes (Wright, Gilmour, Waters, Mason)
■リリース
1971年10月31日(アメリカ)
1971年11月13日(イギリス)
■プロデュース
ピンク・フロイド/Pink Floyd
■録音メンバー
☆ピンク・フロイド/Pink Floyd
デイヴ・ギルモア/David Gilmour (guitar, bass(in unison with Waters)①, harmonica⑤, lead-vocal②③⑤⑥, harmony-vocals③)
ロジャー・ウォーターズ/Roger Waters (bass, acoustic-guitar, lead-vocal④)
リック・ライト/Richard Wright (piano, organ, synthesiser① lead-vocal⑥)
ニック・メイスン/Nick Mason (drums, percussion, vocal-phrase①)
■チャート最高位
アメリカ70位(ビルボード)、イギリス3位、日本9位(オリコン)
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「狂気」は、面白いと思ったんですが、よくわからないところもありました。
どちらが聴きやすいでしょうか?
もう1枚、牛のジャケットのも(名前忘れた・・・汗)有名ですよね♪
「狂気」も「おせっかい」も割りと聴き易いと思うんですよね。ピンク・フロイドって、アバンギャルドな曲もありますけど、「狂気」も「おせっかい」もメロディーがはっきりしているし、そのメロディーもそんなに難しくないから、どちらも他のプログレに比べると聴き易いと思うんです。
>牛のジャケット
有名ですよね。「原子心母」っていうタイトルです。原題は「Atom Heart Mother」ですが、それを思いっきり直訳してますね~(^^)
吹けよ・・・は四人囃子の一触即発と似てますよね?
あっ、逆か(^^:)
まだまだ自由に使えるお金に乏しい頃、レコードからCDに買い替える時って、結構躊躇しました。「レコード持ってるのになんでわざわざ・・・」なんて思ったもんです。「もうアナログよりCDの時代なんだから」と自分に言い聞かせてCD買ったもんでしたよ。
>一触即発と似てますよね
あ!言われてみるとたしかに。(^^)
そういえば四人囃子ってピンク・フロイドのコピーもしてたんですよね。
最近よく聴くのは何故か「狂気」。。
成長(?)と共に好みが変わったのか。。
一種のヒーリング・ミュージックぽいところもあったりして、プログレの中では聴きやすいバンドだと思います。
>成長(?)と共に好みが変わったのか
これは好みが変わったんじゃなくて、好みの幅が広がったんだと思うんです。
「狂気」の中では、「タイム」がメッチャ好きです~(・∀・)
どうしても、ブッチャーとボボブラジルを思い出すので、品がないイメージを持つのですが、なんのなんの、素晴らしい作品です。
たくさんあるフロイドの中でも好きなアルバムですね
「吹けよ嵐、呼べよ風」、ブッチャーの登場にすごく似合っていた曲だと思います(^^)。「何事かが起こる」ような雰囲気を醸し出していましたね。
ukikiさんのおっしゃるように、ブッチャーのイメージ抜きでも素晴らしいアルバムだと思います。
ぼくもこれ、フロイドの中では未だによく聴くんですよ。