ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」・・・ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

阿智神社と素隠居

2017年05月21日 | Weblog~雑記
【Live Information】



 5月20日は暑いくらいの、快晴の土曜日。
 夜は演奏のために倉敷市へ行くので、午後は美観地区でも歩こうと、早めに家を出ました。









 美観地区のすぐ側にある鶴形山と、鶴形山にある阿智神社は、倉敷のシンボルのひとつでもあるのですが、きょうは偶然その阿智神社の春祭りでした。
 阿智神社の春秋のお祭りは、当時の地元の小学生にとっては絶対にはずせないビッグイベントです。その頃のぼくの小遣いは一日10円でしたが、お祭りの時は100円とか200円貰えるのもとても楽しみでした。それだけあれば、気分は本当にお大尽だったんです。

 






 


 祭りの日には、町中に翁と媼の面を被って団扇を持った「素隠居(すいんきょ)」もたくさん出没します。
 「団扇で頭を叩いて貰うと病気をしない」とか「賢くなる」とか言われているので、大人たちは素隠居に子供の頭を差し出すのですが、小さい子は泣き叫んだりして、結構な阿鼻叫喚だったりしますw

 






 
 当時、小学5、6年の男子が素隠居の役を務めていたのですが、大人の見ていないところでは全力で頭をはたくなどの狼藉(笑)があったので、下級生たちは素隠居を恐れ、かつ忌み嫌っておりました(^^;)
 で、われわれ下級生は意趣返しに素隠居に向かって「らっきょう、らっきょう、クソらっきょう〜〜!!」(お面の形がらっきょうに似ているから)と怒鳴って猛ダッシュで逃げるのですが、ある時かなりしつこく「らっきょう」を連呼したうえに、サービスとして「アホウ!」だのなんだの罵詈雑言を浴びせたら、ついに素隠居が激怒してしまったんです。
 

 最初は笑いながら逃げていたのですが、今回だけはクソらっきょういや、素隠居が徹底的に追いかけてくるのでいつしか怖くなってしまい(スピルバーグの映画「激突」に似た怖さでした)、鶴形山の周りを逃げ回ったあげく、最後は鶴形山てっぺんの阿智神社境内の縁の下に逃げこんだものの、あっさり見つかって思いっきりしばかれたのも今思い出すと悔しくてたまらん(笑)






 



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音楽を聴くことは、演奏者の意図の当てっこゲームではない

2017年05月10日 | 価値観
                          ♪ことしのゴールデン・ウィークは終始好天に恵まれました。おかげであちこち賑わったようですね。


【Live Information】



 終演後、演奏を気に入ってくださった方から話しかけられることがあります。

 その時に、演奏そのものについて尋ねられたりもします。

 「あの時、こんな感じを受けました」

 「あの時、こんなふうに思いながら弾いていたでしょう?」とか。

 (聴きに行った時のぼくも、ミュージシャンの方にそういうふうに声をかけることがあります)



 正解の時もありますが、「いや、あれは実はこうこうだったんですよ」とお答えすることもあります。

 すると、バツがわるそうにされる方がいらっしゃいます。
 
 が、気にしないでください。

 演奏後の感想は、「演奏者の意図の当てっこゲーム」ではないのです。

 当たり外れは重要ではないのです。



 演奏者からすると「ちょっとそれは違うんだけどなあ・・・」ということをさも演奏者が語ったかのように吹聴したり、

 自分の感じ方を「唯一の正解」として他の方に押し付けるのはどうかと思うけれど、

 基本的に受け取り方は自由だと思うのです。

 自分が感じたように聴くのが、その時の「聴く側にとっての正解」ではないでしょうか。



 「聴く側にとっての正解」は、たしかに演奏者の意図を正確にくみ取ってないこともあるでしょう。

 しかし、感じ方は聴き手の自由だと思うし、

 それが演奏者の意図と違っても、「いろいろな感じ方があるんですね」で済む話だと思うんです。

 自由に聴き、自由に感じることは大切だし、それはとても楽しいことです。


 
 いろいろ聴いてゆくうちに、自分の耳も感性も育つでしょう。

 そして何年も経つとまた違った感じ方ができるようになってゆくのだと思うのです。

 
 
 
 


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2017年5月のライブ情報

2017年04月25日 | ライヴ情報
                       ♪ドライブに行きたくなる、爽やかな季節になりました。ワンコと一緒に、いろんなところへ行こうと思います。


【Live Information】 


 
 5月5日(金) 
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】800円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 5月11日(木) 
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪真嶋美穂(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】800円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 5月12日(金) 
  岡山Second Simpson
 (岡山市北区表町3-15-15 2F tel 086-234-5009)
  ♪角堂りえ(piano)、中村哲(drums)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1500円(飲食代別途 学生は学生証提示で500円割引) 
  【演 奏】21:00~、22:00~(2回ステージ)
   ※シットイン可


 5月16日(火) 
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪秋山もへい(sax)、真嶋美穂(piano)、まいける富岡(drums)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】800円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)


 5月20日(土)
  倉敷木庵
 (倉敷市川西町18-23 tel 086-421-9933)
  ♪真嶋美穂(piano)、皆木秀樹(bass) 
  【料 金】飲食代のみ
  【演 奏】19:00~ (2回ステージ)


 5月24日(水) 
  倉敷アヴェニュウ
 (倉敷市本町11-30 tel 086-424-8043) 
  ♪古山修(guitar)、中村哲(drums)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】20:00~、21:00~、22:00~ (3回ステージ)
   ※シットイン可
 

 5月26日(金) 
  岡山Second Simpson
 (岡山市北区表町3-15-15 2F tel 086-234-5009)
  ♪森啓子(vocal)、古山修(guitar)、中村哲(drums)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1500円(飲食代別途 学生は学生証提示で500円割引) 
  【演 奏】21:00~、22:00~(2回ステージ)
   ※シットイン可


5月27日(土)
  姫路ベンハウス
 (姫路市南条637)
  ~第15回リバーサイド・ジャズ~  
  ♪籔慶子(piano)、是川博美(vocal)、廣田秀雄(drums)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】無料
  【演 奏】16:00~




    

  


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ライヴ・アルバム/グランド・ファンク・レイルロード

2017年04月23日 | 自分的名盤名曲
【Live Information】


 ロック・ミュージックの黄金期だった1960~70年代。
 その60年代末期から70年代前半のシーンを席巻したのが、グランド・ファンク・レイルロードです。
 編成はバンドとしては最小単位のトリオでしたが、そのスケールの大きさは桁外れで、しばしば話題をさらいました。


 ・1969年7月、アトランタ・ポップ・フェスティバルでデビュー。オープニング・アクトとして登場し、12万5千人もの大観衆を熱狂させた。
 ・1969年10月、地元デトロイトのオリンピア・スタジアムでレッド・ツェッペリンの前座として出演したが、演奏が終わっても大歓声がやまず、アンコールに次ぐアンコールが要求されて、ツェッペリンの出演時間が大幅にずれ込む。
 ・1970年7月、ニューヨークのタイムズ・スクエアに、掲示料金2ヵ月10万ドル、大きさ30m×80mのグランド・ファンク・レイルロードの大看板が登場。
 ・1970年11月、ロサンゼルスでのコンサートでパトカー350台が出動。また、マジソン・スクエア・ガーデンでのチケット2万席分が、わずか4時間でソールド・アウト。
 ・1970年の1年間だけで、デビュー・アルバム「On Time」から4枚目のアルバム「Live Album」までがRIAA公認のゴールド・ディスクを獲得。この年だけで1000万枚以上のレコードを売り上げた。


 


 グランド・ファンク・レイルロードは、豪快かつ野性味あふれるパフォーマンスと大音量がいわば看板で、ライブ・バンドの性格が強いアメリカン・ハード・ロック・バンドです。当時の彼らは、テクニック的にはあまり評価されなかったようですが、いま聴いてみると三人ともそんなにひどい演奏でもないと思います。むしろ、粒立ちがよく、くっきりとしたメル・サッチャーのベースはとてもグルーブしていますし、ドン・ブリューワーのドラムは安定感と重量感が際立っています。フロントのマーク・ファーナーこそ、超絶なテクニックを駆使するギタリストが増えた現在からするとやや技術的には物足らないと思う人もいるかもしれませんが、それでもその演奏はとにかく熱く、強烈な存在感にあふれています。


 そんなGFRの魅力をあますところなくパッケージしたのが、彼らの4枚目のアルバム「ライヴ・アルバム」です。


 


 ◆ライヴ・アルバム(Live Album)
 ◆グランド・ファンク・レイルロード(Grand Funk Railroad)
   マーク・ファーナー(guitar, vocal, mouth-harp, keyboard)
   メル・サッチャー(bass)
   ドン・ブリューワー(drums, vocal)
  [リリース] 1970年
  [チャート] ビルボード全米5位


 このアルバムは、1970年7月の、フロリダでのライブが収められています。
 ジャケット写真からしてカッコいいですね。これは、1970年7月に出演した「アトランタ・インターナショナル。ポップ・フェスティヴァル」の演奏シーンです。生々しさがとても伝わってきます。
 

 開演直前の客席の様子から収録されていますが、「Here's the group you're been waiting to see, Grand Funk Railroad!」のアナウンスが臨場感をさらに高めています。「サンダーバード」のオープニングもそうだけど、感情のこもった英語のアナウンスって、カッコイイというか、雰囲気が一気に盛り上がりますね~
 そして始まる「Are You Ready」。いきなりトップ・ギアに入った感じ。飛ばします。
 「Are You Ready」にしろ、「Paranoid」にしろ、ベースが弾いているリフがタイトで、とてもカッコいいです。ヘヴィーなサウンドの中にもキャッチーな感じがするのは、このリフが生きているためでしょう。


 


 「In Need」と「Inside Looking Out(孤独の叫び)」は、10分を超える長尺。
 痛快な8ビートの「In Need」は、いったん中間部でクライマックスを迎え、一転シャッフルで重厚なリズムを叩き出します。エンディングでの、マーク・ファーナーのブレイク・ソロは聴きもの。
 「Inside Looking Out」は、元はアニマルズの曲ですが、本家よりも格段にヘヴィーなサウンドとなっています。徐々に攻撃的になり、高まりを見せるバンドのサウンド。途中で聴衆を煽るマークの声もエキサイティング。


 


 一方で、GFRの曲には、分かりやすいメロディをもったものが多いのですが、「Heartbreaker」や「MeanMistreater」などはその部類に入る曲でしょう。マイナーなメロディが、米国南部の夏の暑さをさらに重苦しく、そしてヒートアップさせているようにも聴こえます。
 そして「Mark Say's Alright」から「T.N.U.C」への畳み掛けるような流れは、まさに「暴走列車」。
 「Into the Sun」は、アルバムのラストを飾るにふさわしい、「これぞハード・ロック」なナンバーです。


 レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ユーライア・ヒープ、ブラック・サバスなどのバンドを擁するイギリスに、ハード・ロックの領域では後れをとっていたアメリカのポピュラー音楽界ですが、GFRが旗手となってアメリカン・ハード・ロックが巻き返しにかかった、と言ってもいいのではないでしょうか。


 サウンドもカッコいいGFRですが、そのバンド名もとてもカッコいいです。
 ちなみにグランド・ファンク・レイルロードというバンド名は、アメリカの鉄道会社「Grand Trunk Western Railroad 」をもじったものだそうです。


 


 このライヴ・アルバムがリリースされた翌年の1971年、GFRは初来日を果たしました。この時の豪雨の後楽園球場で行われたライブは今や伝説と化しており、折にふれては語られています。





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おたがいさま

2017年04月09日 | 価値観


【Live Information】



 ミュージシャンはお店に「出させていただく」



 お店はミュージシャンに「出ていただく」



 こう思うのがちょうど良いんじゃないだろうか。



 これだけで楽しい夜が続くと思うのだ。 









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Duo Bleu @蔭涼寺

2017年04月06日 | 音楽の現場で
【Live Information】 
 
 
 年度が替わって間もない4月4日、押し寄せてくる仕事の波にどうにか区切りをつけて向かった蔭涼寺。
 ドラマーの中のドラマー、いやミュージシャンの中のミュージシャン、と言ったほうがいいのかもしれない村上"ポンタ"秀一さんと、6弦ベースを駆使する服部龍生さんのライブです。


 ベースとドラムのデュオ、というと、バンドの「リズム・セクションだけを抜き出したもの」だと思ってしまってもムリはないです。
 しかしこのデュオは、リズム楽器としてのベースとドラムを聴く(または見る)つもりで行くと、大きく期待を裏切られるでしょう。
 ライブは、全編にわたって、ベースが奏でる「歌」と、ドラムが奏でる(叩く、ではないと思う)「歌」に満ちていました。
 曲は、すべて服部さんのオリジナル。無国籍な感じもすれば、どこかフランスあたりの香りもしていたような気がします。
 聴き手が自由にイメージを膨らませることができる曲ばかりだったように思います。


   
 

 MCでは、ポンタさんが語ってくれた、1970年代の日本のポピュラー音楽界「ウラ話的」ヒストリーが、抱腹絶倒かつ非常に興味深かったです。
 
 
 アンコール前の服部さんのMCは印象に残りました。
「今夜のこの顔ぶれは二度と集まることはない。誰かが欠け誰かが増えることはあっても。だから今夜のこの顔ぶれが集まったのは奇跡なんだと思う。それだけで自然に感謝の気持ちが生まれる」。
 

   
 

 そして、アンコールとして演奏された「この世界にあなたがいてくれてよかった」的なタイトルの曲(覚えられなかった・・・汗)ですが、心底感動しました。
 美しく、優しく、そして力強かった。
 一音たりとも聴き逃したくなかった。
 ずっと聴いていたかった。
 曲が終わってほしくなかったです。
 

   
 

 それにしてもポンタさん、神聖なお寺でのMCで「オッ〇イ」「チ〇コ」を1回ずつ口走ったのはさすがですwww (^^)ゞ

 

 


 2017年4月4日(火)
 Duo Bleu @岡山蔭涼寺
 
〈Duo Bleu〉
  服部龍生(6strings bass)
  村上 "ポンタ" 秀一(drums)





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2017年4月のライブ情報

2017年03月28日 | ライヴ情報
                                              ♪桜もちらほら花開いてきました。


【Live Information】 


 
 4月7日(金) 
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】800円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 4月9日(日)
  玉野Musik
 (玉野市築港5-9-6 tel 0863-23-4820)
  ♪吉田和美(sax)、山本ヒロユキ(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】19:00~ (2回ステージ)


 4月13日(木) 
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪真嶋美穂(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】800円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 4月14日(金) 
  岡山Second Simpson
 (岡山市北区表町3-15-15 2F tel 086-234-5009)
  ♪美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)、龍野豊子(drums) 
  【料 金】1500円(飲食代別途 学生は学生証提示で500円割引) 
  【演 奏】21:00~、22:00~(2回ステージ)
   ※シットイン可


  4月16日(日)
  倉敷木庵
 (倉敷市川西町18-23 tel 086-421-9933)
  ♪皆木秀樹(bass) ほか 
  【料 金】飲食代のみ
  【演 奏】18:30~ (2回ステージ)


 4月22日(土) 
  岡山GROOVY
 (岡山市北区田町2-5-23 tel 086-221-7721)
  ♪山本ヒロユキ(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】3000円(飲食代別途)
  【演 奏】20:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 4月26日(水) 
  倉敷アヴェニュウ
 (倉敷市本町11-30 tel 086-424-8043) 
  ♪古山修(guitar)、中村哲(drums)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】20:00~、21:00~、22:00~ (3回ステージ)
   ※シットイン可
 




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人間国宝桂米朝とその時代

2017年03月19日 | お気に入りその他
【Live Information】


 人相のわるい噺家さんって、見たことがない。
 温和そうだったり、親しみのある顔だったり、気楽に声をかけられそうな顔だったり。(狂気をはらんだ表情、というのはあるかもしれません)
 長年、他人を笑わせる商売をしているからでしょうか。
 それとも、親しみのある顔をしているからこそ落語界の門を叩くようになるのでしょうか。


 
 
 
 3月12日の日曜に、兵庫県立歴史博物館へ行き、ちょうど催されていた「人間国宝桂米朝とその時代」を見ました。
 米朝師匠の落語界への多大な功績や、その芸の素晴らしさはもちろんですが、なかでも数々の写真で見られるその表情に強く惹きつけられました。
 月並みな言葉しか出てきませんが、なんて魅力があるんでしょう。
 もともと非常に容姿端麗なんですが、全てを芸に注いでいるのが見てとれるような、非常に迫力のある高座での写真を見ると、ため息まじりに「カッコいい!」としか言えません。
 また、高座での豊かな表情、とくになんともいえない笑顔を見ていると、なぜか涙が出そうになりました。どこか懐かしさを感じる笑顔でした。


 会場には、展示場のスタッフのひとりで、米朝師匠のご子息もいらっしゃいました。
 来場者に挨拶をしていたのですが、お父さまによく似た風貌だったので、すぐにわかりました。

 
 


 展示物の中には手書きの原稿がたくさん含まれていました。
 自分の人生は55歳で終わるものと思い、自分の仕事を後世に伝えるつもりで、原稿をたくさん書き残したそうです。
 その落語に賭けた思いにも感動です。


 米朝師匠が心に刻んでいたという、
 「芸人は、米一粒、釘一本もようつくらんくせに、酒が良えの悪いのと言うて、好きな芸をやって一生を送るもんやさかいに、むさぼってはいかん。ねうちは世間が決めてくれる。ただ一生懸命に芸をみがく以外に、世間へのおかえしの途はない。また、芸人になった以上、末路哀れは覚悟の上やで。」
 という言葉に、とてつもない重みを感じました。


 展示場内には、置かれてある付箋に感想を書けるコーナーがありました。
 ざっと見てみたのですが、各地からいろんな方が来場されていて、「米朝さんありがとう」のメッセージがたくさんありました。
 米朝師匠は、例えば通天閣とか、阪神タイガースなどと並ぶ、「関西の誇り」なんですね。


 



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吉田秀×長坂拓己 @岡山ルネスホール

2017年03月18日 | 音楽の現場で
【Live Information】


 昨夜は岡山ルネスホール。
 クラシックのコンサートです。
 出演するのは、NHK交響楽団首席コントラバス奏者の、吉田秀さん。
 共演するのは、地元の作陽音大出身のホープふたり、長坂拓己(violin)さんと角田奈名子(piano)さん。
 バーチュオーゾ吉田さんに若手が挑む、という構図かと思いきや、曲が進むごとに音はより調和に向かう感じで、とても雰囲気の良いコンサートになりました。
 吉田さんの演奏は、「若手の挑戦を受けて立つ」的な大上段なものではなく、温かくも真剣な、「一緒に作り上げていこう」感のあるジェントルなものだと思いました。


 

 
 昨夜、聴きながらなんとなく感じていたのは、「アンサンブルって単なる足し算ではない」ということ。
 大勢で合奏すれば音が厚くなるというわけではないんですね。
 今夜聴いた音は、相手の音に自分を引き立ててもらい、でも相手の音を自分も引き立てている、というか(引き立てる、という言葉は適切ではないかもですが)。
 全体の音を深く意識しているというか、楽譜を音にしているのではなく、楽譜に命を吹き込んでいるというか。
 音を出すだけではなく、自分が一歩下がって音を抑えることでも音楽をより良いものにできる、というか。
 そんな音だったと思いました。
 あとでゆっくり整理して、それから自分の中で言葉にしようと思います(^^;)


 アンコールは、シューベルトの「アヴェ・マリア」でした。
 その美しさは、心が洗われるようでした。
 そのあとのビートルズ・メドレー(イエスタデイ〜ゲット・バック)も最高に楽しかったな。


 


 このコンサートは、先日お亡くなりになった音楽プロデューサー藤原憲一さんが手がけたもので、いわば憲さんの遺作です。
 このコンサートに足を運んだのは、憲さんの仕事ぶりをもうすこし体感したかったからでもありました。
 自分の表面上の好き嫌いとか、高名なミュージシャンと繋がっていることの損得とかよりも、自分の耳と感性を信じて、「良い」と思ったからプロデュースしたんだと思います。そのように感じた、素敵なコンサートでした。
 会場には、憲さんの思い出を口にする方もおおぜいいらっしゃったことを付け加えておきます。



 
 ◆2017年3月17日(金)
 
 ◆岡山ルネスホール
 
 ◆出演
  吉田 秀(contrabass)
  長坂拓己(violin)
  角田奈名子(piano)

 ◆曲目
  アルペジョーネとピアノのためのソナタ イ短調 D821 / シューベルト
  ヴァイオリンソナタ第5番 ヘ長調op.24「春」 / ベートーヴェン
  グランドデュオコンチェルタンテ / ボッテジーニ






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憲さん

2017年03月15日 | Weblog~雑記
【Live Information】


 おととい3月13日、訃報の連絡をふたついただきました。
 きょう、その両方と自分なりのお別れをしました。
 同時に、「赤ちゃんが生まれました」というお知らせがふたつ。
 人の生死はこの世の常ではありますが、このようにして人間の営みや繋がりは連綿と続いていくのだと思うと、とても感慨深いです。
 
 
 きょう午前中は、親族とのお別れでした。
 故人と会う機会が(頻度だけでいうと)数少なかった息子が目を真っ赤にしていました。
 あとでふたりになった時「なんで泣いたん?」と尋ねてみました。すると、「なんでかわからんけど、涙出た」と答えてくれました。
 人の生涯の終わりにあたって何かを感じてくれたのでしょう。
 おかしな言い方なのかもしれませんが、自分も亡くなった方をお見送りする時、厳粛な気持ちになるのはもちろんですが、いつもどこか背筋が伸びるような思いになります。
 
 
 そのあとで、もう一か所へ。
 亡くなったのは、岡山在住の音楽プロデューサーでありプロモーターでもある、藤原憲一さん。
 まだ68歳でした。
 親しくさせていただいたのは短い間でしたが、言葉やお仕事ぶりを通じてとても大切なことをいくつも教わりました。
 厳しい物差しをお持ちで、「本物はどんなものか」を知っておられて、仕事に対しては妥協もブレもない方だったと思っています。
 若い頃はアメリカで暮らし、アメリカでも一流のジャズ・ミュージシャン達と深くまじわり、彼らのレコーディングに何度も立ち会い、そして尊敬を受けていたそうです。同じアパートに住んでいたあるジャズ・レジェンドとはファースト・ネームで呼び合う仲だったということです。
 近年ではテッド・ローゼンタール(piano)、鈴木良雄(bass)、井上陽介(bass)など、幾多のミュージシャンのプロモート、プロデュースを手掛け、ミュージシャン達からも厚い信頼を受けておられました。


 経験も知識も豊富で、それだけに「ぼくは音楽のことはあんまり詳しくはありませんから」と言いながらも、厳しい音楽観と耳を持っておられました。
 「本当によい音楽を聴いてほしい、そういう音楽を広めたい」という言葉を、何度も伺いました。


 


 厳しい物差しをお持ちの方でしたが、その物差しにまだ達していない人のことを見下すようなことは決してなく、長い目で見守ってくださっているようでした。そして、敬意を払う、ということを大事にされていました。
 ただ、「本物のふりをする人」「音楽を使って実は他人を支配しようとする人」には手厳しく、絶対に惑わされない方でもありました。
 時にはふたりで、決して人には聞かせられないような際どい楽屋ばなしをしたりもしましたが、その根本にはいつもはっきりした人生観があったように思います。


 憲さんの経験と耳は、音楽に携わる者にとって大きな財産でした。
 憲さんからもっといろんなお話が聞きたかったと思います。
 
 
 
 

 きょうは、「縁があるから出会い、そしてその出会いと別れには必ずなんらかの意味がある」ということを思えた、とてもいい一日でした。
 そして、憲さん、どうもありがとうございました。
 いずれまたお目にかかれる日まで。






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「ジャズ・ライブ」の本当の意味

2017年03月13日 | ネタをたずねて三千里


【Live Information】


土曜日は高槻JKカフェでの演奏でした。

演奏も楽しかったんですが、久々にお会いできた方々と話すのも、とても楽しかったな。

そしてもちろん打ち上げも。(^^)




その打ち上げの席での、あるミュージシャンのひとこと。

ジャズ・ライブの時の、あまりのお客の少なさに、



「『ジャズ・ライブ』ていう看板出したら、『立ち入り禁止』ていうてんのとおんなじやな」


www

  






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井上陽介カルテット@岡山ルネスホール

2017年03月07日 | 音楽の現場で
【Live Information】


現在の日本ジャズ界を代表するベーシストのひとり、井上陽介さん。


演奏中の表情はどこか俳優の吉田鋼太郎にも似ていて、そのうえエエ声。(๑˃̵ᴗ˂̵)


 


五本の指の自在な動きは、まるで指板の上を蜘蛛が這いまわっているよう。( ̄。 ̄ノ)ノ


これからは密かに、勝手に


「Spider Fingers」


と呼ぶことにしよう。
 




演奏は、もちろん楽しかった!


日本ジャズ界の俊英が集まったタレントぞろいのバンドやもん。


どこを聴いても、だれを聴いても、素晴らしかった!


さすが期待は裏切らないね(о´∀`о)


 


◆井上陽介カルテット◆
 2017年3月6日(月) 岡山ルネスホール
  井上陽介(bass)
  秋田慎治(piano)
  荻原亮(guitar)
  江藤良人(drums)


 





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カメラに収める音楽

2017年02月28日 | 音楽の現場で
                                      ♫ジャズ・フォトグラファーといえば中平穂積氏。


【Live Information】


 写真を撮ることと音楽を奏でること。
 自分にとっては、どちらも自分のイメージを具現化することです。
 こういう音を出したい、こういう写真を撮りたい。
 表現するにはイメージを持つことが大切だというのを改めて感じています。
 
 
 イメージを持っていても、その通りにはいかないこともしばしば。
 でもそれが面白かったりします。
 
 
 とくに最近強まってきているのは、ミュージシャンのいい写真を撮ってみたい、という欲。
 「きれいな写真を撮りたい、上手に撮りたい」から
 「動きや音や演奏者の感情が伝わるような写真を撮りたい」に気持ちが変わってきているのを実感している今日このごろです。
 
 
 写真は、最近撮ったなかでも自分が気にいっているものです。
 充分でない機材とか、演奏中という状況下の撮影、など制約は多いですが、撮ったものを改めて見る時はやっぱり楽しいです。
 
 
 そういえば最近、家電量販店のカメラコーナーで立ち止まることがどんどん増えてきている気がします(^w^)

























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MC

2017年02月23日 | 音楽の現場で


【Live Information】


 MC(曲と曲の間のおしゃべり、くらいに思っといてください)ではいつも気ままに喋っているけど、たまに気を許せる共演者をいじったつもりが結果的に恥をかかすだけになったりすることがあります。
 自分が何を喋ったかくらいは覚えているので、そんな時は家に帰ってから「ああ~失礼だったな」と自己嫌悪に陥ってしまいます。
 慣れればこそ安易にしゃべってしまう、というか。
 やっぱりMCがうまい人はつねに会場全体を視野に入れながらしゃべりだけで自分の世界を作っているし、曲間の雰囲気を決してだれさせないですね。
 
 
 一見客席は盛り上がっているようでも、じつはウケているのは知り合い同士だけの内輪受けだったり。
 ツッコミを入れているつもりなのでしょうが単に相手にきつい言葉を投げつけているだけだったり。(ツッコミは笑いを引き出すのに欠かせない伏線でして、単に相手に暴言を吐くのはツッコミではないのです)
 
 
 慣れからくる油断は、MCにも現れますね。。。
 そんな時こそ初心に帰らねば(^^)
 
 
 あと、「MCで何を喋っていいかわからない」と質問をくださる多くの方々へ。
 練習もしないでいきなりは演奏できませんし、弾けないならなおさら練習して本番に臨みます。それと一緒で、喋ることが浮かんでこないなら家で仕込んでおいでなされ。
 
 




 さて明日24日金曜は、岡山セカンド・シンプソンにて、春一番をも吹き飛ばすごとくパワフルに弾き倒そうと思います。
 メンバーは、美淋つゆ子(piano)+赤田晃一(sax)+中野まちこ(drums)+皆木秀樹(bass)。
 それぞれが各地各方面各ジャンルで積極的に活動している、ワン・ホーン・カルテットです。
 まあなんとユニークな顔合わせだこと(n‘∀‘)η
 なんでもアリな、ワイルドでディープでハッピーな世界が繰り広げられるでありましょう。
 乞う御期待!
 もちろんシットインも可能姉妹です(^^)
 
 
 2月24日(金)
 ♫美淋つゆ子(piano)、赤田晃一(sax)、中野まちこ(drums) & 皆木秀樹(bass)
  [場所] 岡山セカンド・シンプソン
     (岡山市北区表町3-15-15 2F tel 086-234-5009)
  [料金] 1500円+別途飲食代
     (学生証提示で学生は500円割引)
  [時間] 開店19:00 開演21:00(2回ステージ)
      ※シットイン可能です






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2017年3月のライブ情報

2017年02月21日 | ライヴ情報
                              ♫ひさしぶりに生家のある倉敷市の、美観地区周辺を歩いてみました。もうじき春です。


【Live Information】 


 
 3月3日(金) 
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】800円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 3月4日(土) 
  岡山GROOVY
 (岡山市北区田町2-5-23 tel 086-221-7721)
  ♪三木智子(vocal from高松)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】3000円(飲食代別途)
  【演 奏】20:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 3月5日(日)
  岡山JORDAN
 岡山市北区表町2-5-23 ニュー表町プラザ2F tel 086-237-2012)
  ♪河村恭子(vocal from神戸)、山本ヒロユキ(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】2500円(ドリンク代別途)
  【時 間】開店17:00、開演18:00(2回ステージ)

 
 3月9日(木) 
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪真嶋美穂(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】800円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 3月10日(金) 
  岡山Second Simpson
 (岡山市北区表町3-15-15 2F tel 086-234-5009)
  ♪MMQ [美淋つゆ子(piano)、長崎キンターナ(percussion)、皆木秀樹(bass)]
  【料 金】1500円(飲食代別途 学生は学生証提示で500円割引) 
  【演 奏】21:00~、22:00~(2回ステージ)
   ※シットイン可


 3月11日(土) 
  高槻JKカフェ
 (大阪府高槻市城北町1-2-8 tel 072-671-1231)
  ♪形部由夏(voval)、箕作元総(guitar)、光田臣(drums)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】円(飲食代別途)
  【演 奏】19:00~ (2回ステージ)

 
 3月22日(水) 
  倉敷アヴェニュウ
 (倉敷市本町11-30 tel 086-424-8043) 
  ♪古山修(guitar)、中村哲(drums)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】20:00~、21:00~、22:00~ (3回ステージ)
   ※シットイン可


 3月24日(金) 
  岡山セカンド・シンプソン
 (岡山市北区表町3-15-15 2F tel 086-234-5009)
  ♪辻川弘子(sax from神戸)、山本ヒロユキ(piano)、龍野豊子(drums from広島)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】2500円(飲食代別途 学生は学生証提示で500円割引) 
  【演 奏】21:00~、22:00~(2回ステージ)
   ※シットイン可

 
 3月25日(土) 
  岡山GROOVY
 (岡山市北区田町2-5-23 tel 086-221-7721)
  ♪山本ヒロユキ(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】3000円(飲食代別途)
  【演 奏】20:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 3月26日(日)
  倉敷木庵
 (倉敷市川西町18-23 tel 086-421-9933)
  ♪皆木秀樹(bass) ほか 
  【料 金】飲食代のみ
  【演 奏】18:30~ (2回ステージ)


 3月31日(金) 
  岡山セカンド・シンプソン
 (岡山市北区表町3-15-15 2F tel 086-234-5009)
  ♪森啓子(vocal)、古山修(guitar)、中村哲(drums)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1500円(飲食代別途 学生は学生証提示で500円割引) 
  【演 奏】21:00~、22:00~(2回ステージ)
   ※シットイン可






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