山暮らしあれこれ

田舎にUターンして感じたことなど

かやぶき道具

2013-09-30 | 道具
知り合いの方から、かやぶき道具があるか電話があった。
どうも神社のしめ縄を切るのにかやぶき用のハサミが必要なようだ。、

祖父はかやぶき職人であった。
屋根裏にあるのを知っていたので、さっそく取り出してみた。

 
上の道具はツチ(槌)というもので、
カヤ(茅)の先をたたいてそろえるときに使う。

下の道具は、部分的な補修をするときに使うヘラで、
これを差し込んで持ち上げてすき間をつく新しいカヤを入れる。


上の道具は、柄の長いカマ(鎌)で、縄を切るのに使ったものである。
屋根に突き立てやすいように、柄の元が薄くなっている。

下の道具はハリ(針)で、屋根にカヤを固定するために、
縄を屋根裏に通すときに使うものである。


この道具はハサミで、最後の仕上げの刈り込みに使う。
保存状態がよく、そのまま使えそうな感じである。

さっそく、依頼があった先へこのハサミを持って行ってあげた。
ハサミも思わぬ出番があり喜んでいるのではないだろうか。

けいやくご

2013-09-29 | 風習
この地方では、昔「けいやくご」というならわしがあった。
父も、近所の親方の「けいやくご」なっていたことがある。

「けいやくご」は出雲弁であり、仮の養子縁組のことである。
当時、その親方には、子供がいなかった関係で頼まれたらしい。

入籍や財産分与を伴わない養子縁組であり、
冠婚葬祭などでは実子と変わらぬ勤めをするようだ。

どちらかというと、こちらがお世話になることが多かったようである。
仮の親子関係であり、親がなくなった時点で終了している。

でも、その後も、親戚のような付き合いが続いていた。
父が亡くなり、その付き合いの度合いも薄れてきつつある。

このようなならわしは中国地方の日本海側から
近畿地方を経て中部地方あたりまであったらしい。

昔はそういうつながりがないと生活が不安だったのだろう。
今はなくなっているが、地区のよいつながりは今でも重要である。

電話のくせ

2013-09-28 | 日記
母を一人にして出かけることがある。
たまたま忘れ物をして帰ってくると電話をしている。

どうも一人になると電話することが多いようだ。
娘に電話したり、近所の人に電話したりしているようだ。

母は電話するとき、自分の名前とか屋号を名乗らない。
相手の人が困るからと注意をすると、「向こうはわかる」と言い張る。

確かによくかけている人はそうかもしれないが、
ときどき、相手から聞かれてか「頭名(ずな)のばば」とか答えている。

そういう私にもクセがあることを知った。
車に乗せてもらって後部座席から携帯で電話をかけた。

電話がつながった瞬間、家族がびっくりするのである。
相手が出た瞬間「あっ」と大きな声を発声するらしい。

普通は「もしもし」であるがなぜか「あっ」である。
それも右耳が難聴気味のせいか声も大きい。

言われてみてはじめて気がついた。
これから気をつけよう。

あさいちサロン

2013-09-27 | 地域活性化
市の地域づくりアドバイザーと
この地区の朝市出荷メンバーとの懇談会を開催した。

メンバーは女性5人と男性1人の計6人である。
年齢は78歳~88歳、平均年齢83.7歳である。

アドバイザーからの質問形式で行われた。
最初になりわい(生計を立てていくための仕事)は何だったのか。



それから、1月から12月までの行事や生活ぶりはどうだったのか。
みなさん当時のことを思い出しながら、積極的に話していただいた。

10時からはじめた懇談会は、あっという間にお昼になった。
そこで、手づくり料理を食べながら、結局13時30分までと盛会であった。

あらためて昔はいろいろなことをやっていたんだなあとおどろいた。
アドバイザーがおっしゃったように高齢者は地域の図書館であると実感した。

昔の知識など若い人に伝わっているかと問いかけられると、
伝えるようなことはないとの返答があった。

みなさんにとってはそうであっても、都会の人にとってはとても魅力的であり、
是非、若い人につなぐ仕組をつくったらよいとアドバイスされた。

昔の手づくりおやつなど教えてもらって、
子供たちと一緒につくって食べるのもいいかもしれない。

交流人口増加のために、そうめん流し交流会を行っているが、
それ以外のイベントのヒントも得られ、有意義な懇談会となった。


当て外れ

2013-09-26 | 日記
自治会で管理しているスモモ・ヤマモモ園があり、
その除草作業を先月の常会でお願いしておいた。

10月に入ってからがいいかなとも思ったが、
みなさん自宅まわりの除草もあるので早めに行うことにした。

それとこれ以上放っておくと、草丈が伸びて刈りにくくなる。
みなさん稲刈りも終わった頃でちょうどいいかなと思っていた。

休日の朝早めにということで、8時から9時半を予定した
7~8人集まっていただければ、1時間余りで終わると期待していた。

飲物やおやつを準備して30分前に行ったら、すでに1人来られていた。
結局4人しか集まらず、予定の時間では終わらなかった。

あと予定のある方もあり、また後日やりましょうという声があったが、
残った2人で午前中できるところまでやってしまおうということにした。



当てが外れ、ちょっと大変だったけど、何とか終了しホッとしたところである。
高齢化が進んで除草作業できる人が減っているのも確かである。

そんな中で、なかなかみなさんの都合が合う日はないので、
数日間で、各自都合のつくときやってもらう方法も考えなくてはいけない。