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習近平一族のファミリー・ビジネス

2011-12-09 | 日記
茅沢勤 『習近平の正体』 ( p.129 )

 習近平の妻・彭麗媛は美人歌手として有名だが、近平の兄弟姉妹は、親戚など「習近平ファミリー」の面々はあまり知られていない。
 実は弟の遠平はかなりのプレイボーイで鳴らし、人脈を利用しようと近づく怪しげな輩との共同事業など、かなりダーティな面もあるが、意図的に隠されている。姉夫婦も不動産事業であくどい商売をしているとのうわさがある。一部では、ファミリーの腐敗が近平の将来に影を落とす可能性さえ取り沙汰されている。
「龍生九子各有不同」という言葉がある。直訳すれば「龍が9人の子供を産んでも、性格や能力はそれぞれ異なり、同じ者はいない」となり、「同じ親でも子はそれぞれ」という意味で使われる。
 これは近平・遠平兄弟にもぴったり当てはまる。近平が約30年もの艱難辛苦に富んだ役人生活を経て、ようやく中国共産党のトップに上り詰めようというのに、弟の遠平は54歳になるにもかかわらず、これまで公的な職務に就いたことがない。
 遠平は現在、北京の不動産会社「白羽」のオーナー社主として、北京、上海、大連をベースに土地開発を手がけ、急ピッチでマンション建設を進めているとされる。この「白羽」という会社名には意味がある。2文字を引っ繰り返すと「羽白」となり、これを1字にすれば「習」と自分の名前になるからだ。
 さらに、遠平は本業のほか、ある映画制作会社社長との "黒い交際" がうわさされている。浙江省に拠点を置く「皮卡王(ピカワン)国際集団」の賈雲・総裁を北京の習家の邸宅に招待し、「兄弟」の契りを結ぶほど親密な関係を続けているというものだ。
 皮卡王国際集団は93年創設の新興企業で、映画やテレビドラマの制作のほか、不動産業や貿易、製造業まで手がける複合企業グループで、21企業を傘下に置き、資産総額17億元、従業員1万3000人を擁している。同集団が制作した映画からは『包青天』や『高地』『重組』『精武英雄』など数々の話題作が世に出ており、中国ではよく知られた企業だ。
 遠平は、その賈総裁と組んで映画制作などに取り組み、一時は同集団の顧問的な役割も果たしていたと香港メディアは伝えている。
 ところが、賈は03年3月に浙江省東陽市での総合レジャー施設「南山国際文化公園」の建設に絡んで、国有地に対する違法な投機などの容疑に問われて逮捕、投獄されてしまった。結局、1000万元の税金を支払うことで釈放されたのだが、この処置の裏では、当時、浙江省トップだった近平が、弟の遠平の要請を受けていたとの疑惑も出た。香港メディアの報道通りならば、近平が自らの地位を利用して犯罪捜査に手心を加えたことになるだけに事は重大だが、中国の最高指導部が絡む話だから、真相は藪の中だ。
 ところで、遠平には習明正という息子がおり、インターネットで遠平とのツーショット写真も出回っている。その一方で、遠平の妻の写真はどこにもなく、夫婦の不仲説、あるいは離婚説もささやかれている。
 遠平は、文革による父・仲勲の失脚を機に、中学校に通うことも許されずに工場で労働奉仕をさせられるなど、教育をろくに受けることができなかった。それが、その後の人生に大きな影を投げかけたことは想像に難くない。仲勲の復活後、人民解放軍に入ったが、水が合わずにすぐ除隊し、その後は働くわけでも学校で学び直すわけでもなく、現在の日本で言えばニートのような生活を送っていたようだ。
 それが、党の長老として復活を遂げた父の権勢が強まり、いまや党の最高指導部に名を連ねる兄を持ったことで、権力の甘い蜜のおすそ分けに与ろうと、周りにはさまざまな人間が集まってきた。遠平は事業に名前を貸すなど周囲の人間からその立場を利用されながらも、実際に利権につながる情報が複数のパイプを通じて入ってくるだけに、自身の商売は極めて順調なようだ。
「遠平は太子党人脈や特権を利用して商売を軌道に乗せてきた。兄の威光を最大限に利用して生きている寄生虫みたいな存在だ。近平は日頃から幹部に清廉さを求めているが、身内には甘い」
 北京の老百姓(ラオバイシン=庶民)からは近平・遠平兄弟を批判する声も聞かれるのである。

(中略)

 近平の姉の橋橋は、すでに還暦に達する年齢だが、北京に本社を置く不動産会社「北京中民信房地産開発有限公司」を経営する実業家である。自らは会長に就き、夫の家貴を社長に据えて手広く不動産事業を展開し、年商数十億元もの巨利を得ていると伝えられる。
 特に、北京中心部の北京西城区にある4万6000㎡もの土地開発を手がけ、延べ床面積18万5000㎡もの豪華な高層マンションを建設して売り出したことは有名だ。近くには政府機関が多く、複数の地下鉄が走り、バス路線も多いなど、交通も便利なビジネス街と高級住宅街を兼ねた地域だけに、売り出しと同時にほとんど完売したという大成功ビジネスだ。
 さらに、北京ばかりでなく、経済特区の広東省深圳でも不動産会社を経営し、「深圳市地下鉄公司」との合弁事業として、新設の地下鉄駅の近くに高級マンションを建設して大きな利益を得た。新たに作られた地下鉄駅の近くにマンションを建設すれば売れるのは当たり前であり、橋橋が経営するような一介の民間不動産会社が公益法人である深圳市地下鉄公司と合弁事業を組めるのも、さらに言えば北京で一等地開発を手がけられたのも、近平の存在抜きには考えられないことだ。
 また、深圳は父・仲勲が経済特区を創設するために奔走した歴史があり、仲勲は引退から病没するまでの12年間、深圳に住んでいた。これも、橋橋が利権がらみの事業を獲得できた大きな要因だったことは疑いないところだろう。
 中国では最高指導部の威光を借りて親族が商売に走り、莫大な利益をせしめるケースが後を絶たない。


 習近平一族のファミリー・ビジネスが紹介されています。



 「中国では最高指導部の威光を借りて親族が商売に走り、莫大な利益をせしめるケースが後を絶たない」とのことですが、「一部では、ファミリーの腐敗が近平の将来に影を落とす可能性さえ取り沙汰されている」というのですから、かなりヤバい商売なのかもしれないですね。

 一応、整理しておきます。

 なお、どちらも不動産業だというところが興味深いです。よほど旨味があるのでしょう。



 弟の遠平は、
  • 北京の不動産会社「白羽」のオーナー社主。「白羽」は「習」の意。この会社は北京、上海、大連をベースに土地開発を手がけ、急ピッチでマンション建設を進めているとされる。利権につながる情報が複数のパイプを通じて入ってくるだけに、商売は極めて順調である。
  • 浙江省に拠点を置く「皮卡王(ピカワン)国際集団」の賈雲・総裁と「兄弟」の契りを結んでいるという "黒い交際" が噂されている。
  • かなりのプレイボーイで有名。
  • 遠平の息子は習明正。
  • 仲勲の復活後、人民解放軍に入ったが、水が合わずにすぐ除隊している。
  • 北京の庶民の間では、習近平について「遠平は太子党人脈や特権を利用して商売を軌道に乗せてきた。兄の威光を最大限に利用して生きている寄生虫みたいな存在だ。近平は日頃から幹部に清廉さを求めているが、身内には甘い」といった声もある。


 姉の橋橋は、
  • 北京に本社を置く不動産会社「北京中民信房地産開発有限公司」を経営する実業家。自らは会長に就き、夫の家貴を社長に据えて手広く不動産事業を展開し、年商数十億元もの巨利を得ていると伝えられる。
  • 経済特区の広東省深圳でも不動産会社を経営しており、「深圳市地下鉄公司」との合弁事業として、新設の地下鉄駅の近くに高級マンションを建設して大きな利益を得た。
  • ビジネス上の成功は、(一族である)習近平の存在抜きには考えられない。

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