It's just me,myself and I

横浜育ち、米在住23年の女性のくだらない日記の中に、日米のギャップ、バークレーでの生き方、パイロットの毎日が見られる。

客室の副操縦士

2017-05-27 | Weblog


おはよう。

昨日はニューヨーク州のアルバニーからボルチモアに飛んで、そこからフライトを二本乗務してアメリカ横断をしてオークランドに戻るという予定が。。。。ボルチモアの天候が悪いためアルバニーを出発することも禁じられて、1時間の遅れが2時間に、それがまた。。。。。という感じで結局5時間も管制から許可が出ず、出発ゲートにて待ちぼうけだった。。。。。東海岸ってこういうことが多いよ。


え? こういう時何してるの? んーーーー。 最初は1時間と思ってるから、会社のディスパッチャーと連絡を取ったり、乗客にアナウンスをしたり。。。。これを機長と一緒にやる。2時間目はターミナルに散歩に行ったりスタバを買ったり。。。。乗客は30人くらい搭乗したところで、残りの90人くらいはターミナルに留めることができた。 機内に入った乗客は身分証を持ってターミナルへ行ってもよい事に。

5時間ってすごいよね。でも天候が原因だから、結構みんな落ち着いてたみたいよ。 こういうのって文化、習慣によっては、天候のせいでも激怒し出すお国柄もあるよね。アメリカではダメだよ、それ。

昔、50人乗りの機長だった時は、こういう時に客室を歩いて、乗客の質問に答えたりお喋りをしたりした。原則として、私は乗客とのコミュケーションをしっかりする人。 今の会社では副操縦士の身だし、飛行機も前よりは大きいのでやらないけどね。結構静かにしてるよ。 笑笑笑 機長の中には、遅れが出た時でもアナウンスをほとんどしない人もいるし、乗客と個人的に話す行為を批判する人も少なくない。 「それはパイロットの仕事ではない。」というプロ意識と、俺様意識から来ている。 でも私個人の経験から言うと、コミュニケーションをしっかりすれば間違いはないし、確実に感謝されるということ。
副操縦士の今は、でしゃばらないようにして、機長になったら自分で納得の行くお客様サービスをしたい。ちなみに、以前私たちの親会社だったノースウェスト航空のポリシーは、状況に変化がなくても15分おきに何か言う。。。。。だった。




で、これだけ遅れると、この日に西海岸まで乗務するのは法律上も無理なので、会社からスケジュールの変更を伝えられて、ボルチモアまで1時間ちょっとのフライトをした後、そこでスケジュール外の滞在、翌日に乗客として西海岸へ直行便(5時間半)として帰る。。。。。ははは。 というわけで、わざわざ西海岸から出向いてきた私は、結果的に1時間のフライトの往復を乗務しただけで、残りは全て客室でお客さん、という仕事だった。 でーもー、子会社で働いていた時は、二日間の仕事が三日間に延長されても、それほど余分なお給料が出なかったけれど、大手ではいい感じに余分な手当てが出る。 雷雨のシーズンは、わざとボルチモアを通る仕事を選んでみようか。。。。?? 笑 こうやって余計な企みをすると、痛い目にあうんだ、私って。