イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

山菜採り

2016年04月22日 | Weblog
今年も生石山での山菜採りシーズンが始まった。
この冬は暖冬であったが生育具合はいまいちのようだ。ワカメもそうだったが、やはり寒い時期をしっかり過ごさないと大きな芽が出ないのだろうか。そういえば人間もそうだろうな・・・。伏臥の時がないと大きくなれないのかもしれない。
それでも短いながらも軸のしっかりしたワラビがポツポツ生えている。



昨日の雨で空気はたっぷり水分を含み、さらにワラビをみずみずしくしているのかもしれない。この雰囲気がいい。ふもとではすでに初夏を思わせる気候だが、高原では春の始まりはこれからのようだ。

 


冬眠から覚めたばかりのカナヘビくんもまったく動きが鈍い。





もうひとつのお目当てのコシアブラもまだまだ小さい。



なんとか食べられそうな芽だけを選んで摘みながら藪の中を歩いているとこの高原でいつもお世話になっている森に暮らすひまじんさんから電話が入った。やはり僕の印象通り、今年の山菜は少し遅れ気味らしい。
合流してからは最近は本命というべきヤマウドのポイントへ。ヤマウドも地面の上に芽を出すほど成長はしていない。頼りになるのは去年に枯れた茎だけだ。しかしこれが難しい。アザミやイタドリの茎と見分けがつかない。ひまじんさんご夫婦はどんどん株を発見してゆくが僕はそうはいかない。しかし、これができないとヤマウドにはありつけない。精神を集中して地面を眺めていると少しづつだが僕にも見えるようになってきた。



ひょとして僕にもフォースが宿ったか、それともニュータイプとして覚醒しつつあるのか・・。とにかくご夫妻の足元にも及ばないがいくつかの株を発見することができた。



ご自宅にお邪魔して庭に生えているコシアブラを採らせていたいたのだが、庭にはコシアブラだけではなくヤマウドもタラノメも生えている。居間には薪ストーブが据えられ、完全無欠のナチュラルライフがここにはある。
テラスからの眺めもすばらしく、ここからは僕のホームグラウンドである港の周辺にはじまり空気の澄んでいるときは神戸方面まで眺めることができるそうだ。今日は明石海峡大橋の主塔を見ることができた。



たくさんのコゴミをいただき帰途についた。これも天ぷらやおひたしにするとヌルッとした独特の感触がたまらない。まったく自分では採ることができないのでありがたいおみやげだ。



コゴミを眺めながら、ふと万葉集の、「石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも」という歌を思い出した。ここに出てくる“さわらび”とはワラビではなくてこのコゴミではなかったのだろうか。
コゴミは川のそばや田んぼのあぜ道などの水気の多いところに生育しているがワラビは斜面の水はけのよさそうなところに生えている。やはり“岩走る垂水”の上で摘めるのはこのコゴミのような気がする。
まあ、美味しければどちらでもいいのだが・・・。





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2 コメント

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Unknown (森に暮らすひまじん)
2016-04-23 17:36:48
 お疲れさんでした。
お母様が来れなかったのは、残念でしたね。
いずれ私も高原を歩き回ることが出来ない日が来ると思うと、やはり寂しいです。
 山ウドをたくさん掘りましたね。
すっかり、ウド名人ですね。
 それにしても、山菜料理のレシピが豊富ですね。
また連休明けにでも来て下さい。
Unknown (イレグイ号)
2016-04-24 23:18:16
森に暮らすひまじんさん、
いつもコメント、ありがとうございます。

少しずつ見分けがつくようになってきたのはひまじんさんご夫妻のご教授の賜物だと感謝しています。

レシピについてはいつもクックパッドのお世話になっています。これなら作れそう、というのをもっと簡略化して手抜きをしていますが素材の良さがカバーしてくれています。

母も山に行きたいらしく、家に帰ると、「採れた?」と飛び出してきました。ご夫妻は健脚そのもの。私も見習いたいものです。

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