イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「夏の闇」読了

2011年01月31日 | Weblog
開高健「夏の闇」読了
師が“第二の処女作”と呼んだ小説。主人公の作家が自己の剥離を感じながら昔の恋人とひと夏を過ごす物語だ。
ひたすら食べて、寝て、いたす。多分、ページの8割はこんな内容だ。詳細に詳細に書いている。
何かの突破口を求めてあがいているのか、それとも機が熟すのを待っているのか。最後はベトナム戦争の抗争の激化をきっかけに形を取り戻せるかどうか。というところで終わっている。

人は多かれ少なかれモラトリアムのなかで生きていて、そしていつかはそこから抜け出したいと思っているのだろうか。そして結局は抜け出せないあきらめの中で生きているのだろうか。それに気づいてしまったしまった人は不幸で、それに気づかないまま生きている人は幸福なのかもしれない。

204ページ、「おれはどちらの当事者でもない。ここでも、あそこでも、当事者じゃない。非当事者のくせに当事者であるかのような身振りをすることできないよ。したい人はしたらしい。」
師は、ベトナム戦争に大して日本人があまりにも無頓着でありすぎることへの批判として物語の最後を締めくくったそうだが、僕には別の意味に見える。

いつまで当事者のふりをしていくのだろうか。これが僕の本当の姿なのだろうか。それとも別の姿が待っているのだろうか。
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無人の診察室

2011年01月29日 | Weblog
数年前から飛蚊という症状に悩まされいた。
視界に黒い点がクルクル飛んでいるのだ。2年ほど前からは点が糸くずのようになり何本も現れるようになった。
数ヶ月前の新聞記事で、網膜剥離で果ては失明の可能性があるというのが載っていたので検査に行ってきた。
家の近所の眼科で受診しようとしたら、今日は休診。そういえばもう1軒近くにあったなと思い出したのでその眼科で受診した。

結果は網膜に若干の傷があるようだが、おおむね老化現象による硝子体のゆがみだからで我慢しなさいということだった。
老化現象、老眼に、痔。慢性鼻炎。どうも老化はいろいろな穴から侵入してくるようだ。

しかし、この眼科、客がほとんどいなかった。
僕が診察してもらっている間にいた客はひとりだけ。
目に点眼麻酔をして待っている間は先生も看護士さんもどこかへ行ってしまって診察室には誰もいなくなってしまった。評判がよくて込みあっている医者は待ち時間が長すぎてどんな科目でも避けていたのだが、これだけ繁盛していない医者というのは逆に「本当?」と思いたくなる。

奥さん曰く、また4000円使っていいからまともな眼科で診てもらいなさい。
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加太沖釣行

2011年01月22日 | Weblog
場所:加太沖
条件:条件:中潮8:11満潮
潮流:9:08上り最強2.9ノット 12:40転流 
釣果:真鯛 35センチ1匹

今日は潮時も天気も最高だ。
意気込んで家を出たが港について原チャリのシートの下を開けたらそこに入っているはずの道具箱がない・・・。さすがに道具一式がないと始まらないので仕方なく家まで引き返した。狭い路地を全速力でぶっ飛ばしたが往復で25分もかかってしまい出鼻をくじかれてしまった。

海は思っていたよりも風と波がありポイントへの到着したときには8時近くになっていた。
まずはハリダシあたりに行ってみたのだが、今日は漁船がたくさん出ている。スパンカーの準備をしていたら気がつけば周りを漁船にかこまれていて仕掛けを下ろす前に出て行け攻撃にさらされしまった。いつもならここまでは漁船は出張ってこないからよほど潮がいいのだろう。

仕方がないのですこし位置を西にとり釣りを開始。しかし、今日はすごい。いきなりアタリが出た。しかし、乗らない。でもまたアタリ。でも乗らない。竿は極限近くまで曲がっているので間違いなく針がかりしてると思うのだがどうしてここからバレてしまうのだろう。アタリは次から次へとあり、やっと6回目のアタリで1匹釣り上げた。
ここでまた出て行け攻撃が始まりもっと西へ追いやられ、1回アタリがあったがこれもバレてしまい潮止まりを迎えてしまった。

帰りにイカを狙ってみたがこれも不発。やっぱり昼近くなってしまうと釣れないのか、それともシーズンが終わってしまったか。

これだけアタリがあるとけっこう楽しいものだが、どうしたもんかな~。
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月の入り

2011年01月21日 | Weblog
今朝の出勤前、お月様がくっきり出ていた。
こんなきれいな月の入りを見たのは初めてだ。

できればこんな早い時間に出勤をしたくないものだが・・・。
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「平安のマルチ文化人空海」読了

2011年01月17日 | Weblog
頼富本宏 「平安のマルチ文化人空海」読了
アホでもわかりやすそうなタイトルだったので買ってみたが、僕の脳みそにはやはり難しすぎてよくわからなかった。

真言密教の究極というのは宇宙との一体化だそうである。地動説もなかった時代に宇宙の概念を持っていた宗教家というのは本当は宇宙人だったのではないだろうか?
僕は経典のことなどまったくわからないが、般若心経の中に「色即是空 空即是色」という一説が出てくる。
これなんかまさに量子論そのもだ。宇宙は「無」からはじまったということや、相対性理論では物質はエネルギーという形に変わることができてそれを行ったり来たりできることを想像すると、まさしく目に見えるものであっても結局は何もないのであるということをあらわしているのではないだろうか。
やっぱり1200年前に宇宙のすべてを知っていたのではないだろうか。(文科系のアホが思っていることなので信用しないでください。)

空海は高野山の奥の院の奥のほうで即身成仏したということになっているが、じつはそんなふりをして宇宙船に乗ってどこかへ帰って行ったのではないだろうか。多分、BOSSの缶コーヒーを飲みながら帰っていったのだろうな~。

ちなみに、クレヨンしんちゃんの家の床の間にかかっている掛け軸には「色即是空」という言葉が書かれているらしい。
これまた!!!だ。

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寒い!!

2011年01月16日 | Weblog
今日は寒い、本当に寒い。
昨夜はかなり風が強かったので船の状態を点検しがてら海辺を回ってきた。
田ノ浦に行ってみたが、南に向いているこの防波堤も風がビュウビュウ吹いている。対岸のマリーナシティや下津のほうを見てみると雪の塊が空から舞い降りていた。
こんな日でも釣り人が一組、それもカップルで・・・。釣りというより今日は修行だ。

ほかの港も回ろうと思ったが、このあたりも風花が舞いだし、原チャリで前進するのも困難な様相になってきた。
指先の感覚もなくなりはじめたので退散としてしまった。
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「輝ける闇」読了

2011年01月12日 | Weblog
開高健「輝ける闇」読了
年末、年始にかけて久しぶりに読み返してみた。
師がベトナム戦争を臨時特派員として体験したことを小説にしたものだ。
戦争の生々しさを淡々と書いている。
この淡々さが戦争というものの悲惨さというかむなしさというか無駄さというかそういうものを余計に引き立たせているように思う。
クライマックスはベトコンとの戦闘で九死に一生を得るというところだが、「私は妊娠していた。」という表現で、前線で懇意にしていた軍医の戦死をきっかけにもう一度前線へ、それも戦闘活動に参加をする。
自身を傍観者でしかないと酷評し、それでも戦場へ赴くのは自分を恥じているのか、それとも贖罪のためなのだろうか。戦争の悲しさを子供の頃に体験し、同じような子供が処刑される姿を見るにつけてそれがもっと胸を突いてきたのだろうか。

師は「日本人の遊び場」「ずばり東京」というルポルタージュのヒットの褒美にベトナムへの臨時特派員になることを朝日新聞社に求めたということだ。「ずばり東京」の最後の章はたしか、東京オリンピックの開会式だったと思う。
高度経済成長が頂点に達して日本人が好景気に浮かれている頃にベトナムへ行ったわけだが、戦争を忘れしまったそんな日本人に、「あなた達には何ができるのか?」と問いかけていたのかもしれない。

師はこのあとベ平連に参加し、ベトナム戦争反対の運動を活発におこなう。それがひとつの答えだったのかもしれないが、尖閣諸島や北方領土や北の帝国とのゴタゴタ見たとき、師はどんな意見をもってどんな行動をするのだろうか。
今度は代理戦争ではないから、やっぱり自分の国は自分で守れと言うのだろうか。

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見老津釣行

2011年01月08日 | Weblog
場所:見老津 中崎
条件:中潮8:26満潮
釣果:ツムブリ、コッパグレ各1匹

丸々1年ぶりのフカセ釣りでの釣行だ。前回の釣行は2010年の1月9日。本当に365日後の釣行だ。なんとも情けない。
弁天丸の船頭さんも女将さんも元気でなにより。

いつもの通り釣太郎の白浜店でエサを予約していたが、行ってみるとものすごい車の数だ。やっと一ヶ所空きスペースを見つけて車を滑り込ませる。これだから休日の磯釣りは嫌なのだ。平日だと多くて4,5台しかいないのに・・・。
見老津も人が多いと思いきやざっと15人ほど、まだましだ。

南東向きのゲタに行こうとしたら結構希望が多いとのこと、中崎へ乗ってみた。記録によると2007年の末に行っていた。このときもグレには恵まれてはいなかったようだが、今日も大した釣果ではなかった。
潮はゆっくり左に流れる下り潮だ。いい感じだがエサトリがいない。一緒に乗った二人はいきなりグレを釣り上げている。場所が悪かったのか腕が鈍いのか、焦りが出てくる。午前9時ごろ仕掛けを回収しようとしたときに魚が掛かっていた。かなり強い締め込みのあとばらしてしまった。かなり深い場所でアタッたのでコロダイだろうか?その後またアタリは遠のき次のアタリは午前10時ごろ、残念ながらサンノジ・・・。すぐにまたアタリがあってツムブリが釣れた。これだけ潮が動かずにこの魚が釣れたというのは本当に偶然だったのだろう。たまにエサを取られることもあったが、ハリに掛かる魚はなく、やっと午後1時を回った頃に小さなグレが釣れた、その後は北西の風がどんどん強くなりまったく釣りにはならなくなってっしまた。最終の午後3時までまで、師の言葉を借りればまさしく1本の杭となってがんばってみたが徒労に終わってしまった。

まあ、1年もブランクがあいてしまえばこんなものだろう。どうも中途半端な感じになってしまっている。
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水軒沖。加太沖釣行

2011年01月03日 | Weblog


場所:水軒沖、加太沖
条件:条件:大潮6:17満潮
潮流:6:17上り最強3.4ノット 10:20転流 12:37下り最強1.8ノット
釣果:真鯛 30センチ1匹、コウイカ 4匹

今年の釣り始めは水軒沖と加太沖からスタートだ。去年は三賀日とも天気が荒れていたが今年は正月の3日目、天気が安定してきた。
船も3週間乗っていなし、とにかくエンジンをかけるだけでもいいとの思いで少しゆっくりの午前6時を回ってからの出発になった。手袋を忘れて取りに帰ったりしていたので出港は7時を回ってしまった。今日は年の最初の釣りなのでなんとか獲物の姿を見なければと手堅くコウイカからスタートした。
風は東から強く吹いていたので船がかなり流されて仕掛けが安定しない。なんとか1匹を釣り上げたが、ここで長居をすると加太での潮の転流まで時間がわずかになってしまうので30分で切り上げ加太へと向かった。
今日は敵戦艦も見えないので中の瀬戸に接近して釣りを始めた。釣り始めてすぐに最初のアタリがあって30センチの真鯛が釣れた。ああ、今年は最初から真鯛が釣れるとは幸先がいい。うれしいうれしい1匹だ。その後に2回アタリがあったが残念ながら針には乗せることができずに潮変わりを迎えてしまった。昼からは年末年始に撮り貯めをしたビデオを見たいので今日はこれで終了。夜は姉の一家が遊びに来るのでもう少しイカが欲しいなと水軒沖で仕掛けを下ろして3匹追加。

帰りに港近くの氏神様へお参り。今年も何事もなく安全に魚釣りができるようお願いをしてきた。
この神社は住吉神社という。有名な住吉大社とは関係があるのかないのか知らないが、“住吉”と名前がつく神社は海の神、航海の神とされているそうだ。
もともと漁師町であったところの氏神様で、かつ僕も小さい頃に住んでいた場所のお宮さん(このあたりの人たちが“お宮さん”と言うとここを意味するのだ。)であるのでちゃんとご利益をくださいねと願うばかりだ。

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明けましておめでとうございます。

2011年01月01日 | Weblog
明けましておめでとうございます。
荒れた天候になるという予報でしたが、寒いながらもいい天気で新年がスタートしました。
今年の魚釣りはどうなることでしょう。
まずは初釣りをいい結果で終わらせることができれば・・・。
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