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飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

僕は知らない寺山修司NO.109⇒竹宮惠子 幻の紙芝居『千夜一夜物語』展(紀伊國屋画廊)

2008-09-03 | 寺山修司
原画´(ダッシュ)展示シリーズ
竹宮惠子 幻の紙芝居『千夜一夜物語』展(紀伊國屋画廊)


昨日アップした劇団・月蝕歌劇団の公演を調べているうちに知ったこの展示。寺山修司と親交があったという竹宮惠子が描いた「千夜一夜物語」の紙芝居は1977年に渋谷西武で開催された「寺山修司の千一夜、アラビアンナイト展」のために、描き下ろしたものであるそうだ。その企画展の会場で、天井桟敷による紙芝居の口演が行われ、ギャラリーの外にあるシューケースのところに当時の様子の写真が展示されていました。同時に会場の様子、そこには寺山修司や九条映子が映っている写真や企画書などが展示されていました。原稿用紙に角ばった文字で書かれた企画書、今ではパソコンで製作されプレゼンに勝つ企画書といった本が売れる時代、手書きによる寺山の企画書は新鮮です。

その西武百貨店で展示企画したのは、大沢由喜さんという方。ボクも15年ほど前に少しだけ一緒に仕事をさせていただいたことがある。大沢さんは当時も池袋西武で寺山修司展や澁澤龍彦展などを企画していた。その後、ご縁はなかったが去年の8月に同じ紀伊國屋書店のホールで上演された月蝕歌劇団の「寺山修司 過激なる疾走」の公演終了後のロビーでお見かけしたのでありました。

展示の方は、竹宮惠子の想像力を掻きたてる絵とともに天井桟敷が口演した原稿が展示してありました。それを読んでいくと、アラジンと父の新しい美人奥さん(義理の)とのエッチ三昧のことをメルヘンチックに描いたものでありました。主人公アラジンがうらやましいかぎりですが、結局、言葉が違えど、そして表現方法は違えども人の関心の裏側を紐解くとエロスへと繋がっていくのでしょうか?竹宮惠子の絵はアラジンも誘惑する女も美男美女で、豪華絢爛なとろけるような世界に仕上げています。夢の中でいいから一度だけ、そんな「千夜一夜物語」の世界の主人公になってみたいと助平心丸出しで、展示された絵を見ていました。

ところで、展示の副タイトルに「原画´(ダッシュ)」とありますが、それは“コンピュータにマンガ原稿を取り込み、綿密に色調整を重ねた上で印刷した、精巧な複製原画。描線の濃淡や色彩の階調など微妙な細部まで再現し、原画と並べても見分けがつかない程の精度を持っている。”もので、確かに原画と比較してもほとんど見分けが付かないものでありました。

いくつかの雑誌でその一部が紹介されたのみの「幻」の作品としての竹宮惠子の紙芝居「千夜一夜物語」、よかったです。その後、書店を徘徊し、つい余分に書籍を購入、こういった催事の際によく使われるマーケティングにおけるシャワー効果の通りの行動をしてしまいました。(月蝕歌劇団による紙芝居の口演は残念ながら知ったのが遅く見ることができませんでした)


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