乱歩ＮＯ.５４・・・＜乱歩Ｒ・白髪鬼／２００４年＞

乱歩Ｒ・白髪鬼

放送：２００４年よみうりテレビ
演出：五木田亮一
出演：藤井隆、柳葉敏郎、井川遥

雨が激しく降る夜、土の中からヌーッと人の手が出てくる。殺された小説家が甦ったのだ。死の恐怖で彼の髪の毛は白髪となっていた。そこに通りかかった古本・骨董屋を営む女性。彼はその女性に助けられそのまま女元に居つくことになる。しかし、癒えた小説家は一時失っていた記憶が戻り、財産目当て彼を殺そうとした面々に復讐を始める・・・。

しかし、なぜ古本・骨董屋を営む女性＝井川が、小説家＝柳葉に対して必要以上に
親切なのか、女の一人暮らしに男を入れることは不自然である。ただ、女は彼の
作品を愛していることが描かれているのみでそれ以上の説明はなされていない。小説家は二度の死を経験する悲惨な結末となり、女は男とのひと時の生活の思い出に浸って生きていくことを決心する。なぜなら、彼女は過去を生きる女（古本・骨董屋という営みがそれを暗示）なのだから・・・。と、このドラマは簡単にまとめることができるが実は、すべての登場人物のモチベーションがヘン（ありえない、おかしいといった意）と感じた。


⇒人気blogランキングへ


■小説（原作・白髪鬼所収）

黄金仮面―江戸川乱歩全集〈第7巻〉 光文社 このアイテムの詳細を見る

乱歩R 角川書店 このアイテムの詳細を見る

■ＤＶＤ

乱歩R DVD-BOX アール・アンド・シー このアイテムの詳細を見る